◯ 「Eutelsat OneWeb」を提供開始、帯域保証型も用意。
ソフトバンクは2024年9月3日、低軌道衛星通信サービス「Eutelsat OneWeb(ユーテルサットワンウェブ)」の提供を2024年12月に開始すると発表した。ユーザーとして日本国内の企業や政府機関、自治体などを想定する。帯域保証型を含む8種類のプランを用意する予定だ。
ソフトバンクが提供するEutelsat OneWebのプランは、事前に指定した場所に衛星通信用アンテナを設置する「陸上固定」とアンテナを車両などに搭載して移動中などにも利用できる「陸上移動」の2つに大きく分かれる。それぞれに帯域保証型は1プラン、ベストエフォート型は3プランがある。帯域保証型の最大通信速度は下りが40Mbps、上りが8Mbpsである。ベストエフォート型の通信速度は下りが最大195Mbps、上りが最大32Mbpsで、データ容量の大きさや複数拠点でシェアできるかどうかなどがプランごとに異なる。
Eutelsat OneWebは米スペースXの「Starlink(スターリンク)」のように、静止軌道よりも地球に近い低軌道を周回する衛星コンステレーション(複数の衛星を一体として運用するシステム)で通信サービスを提供する。ソフトバンクは2024年7月2日にユーザーが利用する衛星通信用アンテナの特定無線局包括免許を関東総合通信局から取得しており、また英Eutelsat OneWebは2024年8月6日に地球局(ゲートウエイ局)の免許を総務省から取得している。