gooブログはじめました!

10.1型で2万300円の「aiwaデジタル」Androidタブレット、普段使いに堪えるか!

〇 根強いタブレット需要に後押しされて、2022年にはさまざまなメーカーからAndroidタブレットが販売された。

一般にAndroidタブレットの価格は米Apple(アップル)のiPadよりも安価な傾向があり、なかには1万~2万円台で購入できる機種もある。

2022年8月には「aiwaデジタル」を展開するJENESIS(東京・千代田)がタブレットやスマートフォン、スマートウオッチなどを発売した。とりわけ3機種あるAndroidタブレットは安さで注目を集めた。10.1インチの「JA2-TBA1002-D」(直販価格は2万300円)と8インチの「JA2-TBA0801-D」(同1万7300円)を利用する機会があったので、その使い勝手を試してみた。

右がJA2-TBA0801-D、左がJA2-TBA1002-D
画1、右がJA2-TBA0801-D、左がJA2-TBA1002-D。

画面はやや暗いが閲覧に問題なし。

JA2-TBA1002-DはOSにAndroid 12を搭載する。CPUは台湾MediaTek製の「MT8168」(2GHz×4コア)を採用。RAMは4Gバイトでストレージが32Gバイトである。重量は約490g。やや控えめなスペックといえる。

ベゼルは太めだが、両手で持って操作した際に指がディスプレーに触れて誤操作することがない。むしろ安心感が得られた。一般的な高価格帯のタブレットは有機ELディスプレーを搭載する端末が多い。しかしJA2-TBA1002-Dは液晶ディスプレーを搭載する。有機ELに比べるとやや画面が暗く感じるが、閲覧に支障はなかった。

両手で持って操作するには、ちょうどいいサイズ感だ
画2、両手で持って操作するには、ちょうどいいサイズ感だ。

8インチのJA2-TBA0801-DはOSにローエンド端末向けのAndroid 12(Go Edition)を採用している。CPUにはJA2-TBA1002-Dと同じMT8168を搭載する。RAMは2Gバイトで、ストレージは32Gバイトという構成である。重要は約334gと軽めで、持ち歩きに適したモデルという印象だ。

Webや電子書籍の閲覧には十分過ぎる。

ここからは10.1インチのJA2-TBA1002-Dの使用感を主に記述していく。まずインターネットに接続してWebページを閲覧した。JA2-TBA1002-DはWi-Fi専用で、5GHz帯にも対応している。プリインストールされているブラウザーアプリ「Chrome」を使ってみると、サクサクやキビキビとまではいかないが、一般的なスマートフォンと同じようにスムーズに検索・閲覧できた。画面が大きいので、普段スマートフォンを使っている人が自宅で併用するにはちょうどよさそうだ。

電子書籍を読書する際にも便利だった。「Kindle」アプリをインストールして電子書籍や電子コミックを読んでみたところ、文字サイズの設定を変更して1画面に多くの情報を表示できた。文字の視認性も向上したので、スマートフォンでは文字が小さくて読みづらいと思っている人は重宝するだろう。

縦でも横でも表示できてページめくりもスムーズだ。電子書籍の読書を目的にタブレットを購入する人は、格安端末で十分に満足できるだろう。ただし手で持ち続けるには大きいと思った。重量が約490gあるので手が疲れる。紙の本に近い感覚で読みたいなら、画面サイズが8インチのモデルを選んだほうがよいだろう。

電子書籍も見やすく表示された
画3、電子書籍も見やすく表示された。

動画視聴やオンライン会議にはスタンドが必須。

動画視聴やオンライン会議に利用してみたが全く問題はなかった。プリインストールされている「YouTube」アプリに加えて、筆者がサブスクリプションの契約をしている「Netflix」アプリを使って動画を視聴してみた。アプリの起動は速く、ストリーミング中に止まることもない。快適に視聴できた。内蔵スピーカーの音は迫力ある音量を出せる。音質にさほどうるさくない筆者には十分と思えた。ただし音質にこだわりがある人は、イヤホンを使ったほうがよさそうだ。

動画鑑賞にはタブレットを立てるスタンドが必須だと感じた。筆者は自身が以前から持っているスタンドを使った。1000円程度で買える製品もあるので、タブレットと同時に購入するといいだろう。

動画視聴やオンライン会議に利用するにはスタンドがあると便利だ
画4、動画視聴やオンライン会議に利用するにはスタンドがあると便利だ。

JA2-TBA1002-Dには「Google Meet」アプリがプリインストールされている。ビジネスでは「Zoom」アプリが使われることも多い。これらを実際に使ってみると、使用感はスマートフォンからアクセスする場合と比べて遜色はない。むしろ画面が大きいので話者の顔が見やすく、音声もクリアに聞こえるように感じた。ただしオンライン会議アプリを利用する際もスタンドは用意すべきだ。

向いていないと感じた2つの作業。

ここまで紹介したWebや電子書籍の閲覧や動画視聴、オンライン会議などは、格安Androidタブレットでも十分だと感じた。一方、格安Androidタブレットでは難しいと感じる作業もあった。それが「お絵かき」と「マルチタスク」である。

タブレットの中には専用のタッチペンでイラストを描いたり、細かい図や文字を書いたりできる機種もある。そこでお絵かきアプリをインストールし、タッチペンを使った操作性を試してみた。筆者は操作が簡単そうな「Sketchbook」という無料アプリをインストールして使ってみた。タッチペンはECサイトで購入した1000円程度のものを使った。すると、素早く描こうとすると反応が遅れがちになってしまった。やはり描画は難しく、むしろ指のほうが描きやすいと感じることもあった。

「Sketchbook」アプリを使った様子。レイヤーを使った本格的な描画は難しかった
画5、「Sketchbook」アプリを使った様子。レイヤーを使った本格的な描画は難しかった。

画面を2分割して2つのアプリを同時表示するマルチタスクも試した。10.1インチの大画面なので分割してもそれぞれが一般的なスマートフォン画面より大きいのはうれしい。「Chrome」と「マップ」、「マップ」と「カレンダー」、「Chrome」と「TVer」など、いろいろな組み合わせで試してみたがほぼ問題なく利用できた。

ただしアプリの組み合わせ次第では、スムーズに利用できないことがあった。例えば「Chrome」と「YouTube」を同時起動すると、YouTubeの動画再生が遅れるケースがあった。他の組み合わせでも反応がもたつくことがあったので、マルチタスクにはあまり向いていないという印象だ。

スマートフォンよりも価格による性能差は小さい。

スマートフォンは価格による性能差が大きいことが多い。1万~2万円台のエントリーモデルと3万~5万円台のミッドレンジモデルでは使用感に大きな差が生じる。しかしAndroidタブレットでは、価格による使用感の差は小さいという印象を受けた。

作業が問題なく実施できるのであれば、低価格のモデルを選んだほうが得だ。ただしメーカーによっては同一価格帯の製品でパフォーマンスや使用感に差が生じる可能もある。ここで試したのは2種類のタブレットのみである。他の端末を購入する際は、店頭で可能な範囲で操作感は確かめるべきだろう。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「〝 たぬき の 「 スマホ ・ パソコン 」 ワールド 〟」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事