〇 パソコンに残った設定を消す方法。
フリーソフトの中には、インストールを必要としないポータブルアプリも多い。その削除は簡単で、プログラムの実行ファイルやそれが入ったフォルダーをごみ箱に移動するだけで済む。しかし、それに倣ってインストール済みのアプリのフォルダーをごみ箱に移動するのは大間違い。スタートメニューやレジストリにアプリの設定が残ったままになるからだ(図1)。
図1、いらないアプリのフォルダーをごみ箱に削除するのはいただけない。ショートカットアイコン、スタートメニューはそのまま残るし、レジストリにもアプリの設定が書き込まれたままになる。
通常の手順でインストールされたアプリは、「アプリと機能」の設定画面から削除するのが原則だ。表示されたアプリ一覧から対象アプリのメニューを開き、「アンインストール」を選択する(図2)。
Θ 正しいやり方はこれ。
図2、アプリを削除するときは、「アプリと機能」の設定画面で対象アプリの「…」をクリックして「アンインストール」をクリック(1)(2)。ウィザードの指示に従ってアンインストール作業を進める。
すでにフォルダーを削除してしまったアプリがある場合は厄介だ。「アプリと機能」の設定からアンインストールできないからだ。まずは、アンインストール支援アプリを使って、アプリが残したレジストリ設定を削除しよう。「IObit Uninstaller 11 Free(アイオービットアンインストーラー11フリー)」の場合、「残存ファイルを自動で削除する」をチェックしておくと、残存しているレジストリが一掃される(図3)。
Θ すでに捨ててしまった場合の対処法。
図3、すでにごみ箱に捨てたアプリがある場合、アンインストール支援アプリを使って、残ったレジストリを強制削除する。ここでは「IObit Uninstaller 11 Free」の使用例を示した(1)~(4
ショートカットアイコンとスタートメニューの項目は、それぞれ手作業で削除しよう(図4~図6)。
図4、ショートカットアイコンは右クリックメニューでごみ箱アイコンをクリックして削除する(1)(2)。
図5、スタートメニューは、対象アプリを右クリックして、「詳細」→「ファイルの場所を開く」を選ぶ(1)~(3)。
図6、エクスプローラーが起動するのでショートカットを削除する。対象アプリがフォルダーに入っていたときは上の階層に移動し、フォルダーごと削除する(1)~(3)。