◯ 手作業では考えられないその素早さ。
ここに2019年から2023年までの4店舗の売り上げ推移を示したExcelの表を用意した。2行目の「年」を見ると、現状では古い年からより新しい年の順(昇順)に並んでいる。この順番を逆にして直近年から古い年の順(降順)に変更したい。さて、どうすべきか。
[Shift]キー+マウス移動は手間がかかり過ぎ。
考えられるのは手作業で順番を入れ替える方法だ。F2:F6を選択したら選択範囲の外枠にマウスポインターを置き、[Shift]キーを押しながらA列とB列の境までドラッグする。マウスボタンを放すとB列に「2023年」のデータを挿入できる。同様のことをそれぞれの年で実行すれば並び順を変えられる。
しかし上記の方法だと手間がかかる上、デザイン崩れが生じることもあるので、お勧めの方法とは言い難い。やはり「並べ替え」機能を利用したい。
「並べ替え」機能といえば行方向で実行するのが一般的だろう。少々手間は必要ながら、列方向でも実行できる。B2:F6を選択したら、「ホーム」ボタンの「並べ替えとフィルター」ボタンから「ユーザー設定の並べ替え」を選ぶ。「並べ替え」ダイアログが開いたら「オプション」をクリックして、「並べ替えオプション」ダイアログを表示して「列単位」を選んで「OK」ボタンを押す。
「並べ替え」ダイアログに戻ったら、「最優先されるキー」を「行2」、「順序」を「大きい順」にする。以上の設定ができたら「OK」ボタンを押す。これで「2023年→2019年」(降順)に並べ替えられた。
行方向の並べ替えも組み合わせる。
さらに列方向の並べ替えに行方向の並べ替えも組み合わせてみよう。直近の「2023年」を基準に売り上げの大きい順に店舗の並びを変更してみたい。さて、どうすべきか。
この場合、まずA2:F6を選択する。その後[Tab]キーを一度だけ打つ。すると「2023年」がハイライトになる。この状態で「ホーム」タブの「並べ替えとフィルター」ボタンから「降順」を選ぶ。はい、「2023年」の売り上げが大きい順に店舗を並べ替えられた。
[Tab]キーを押して「2023年」をハイライトにしたのは、この列を基準にして並べ替えるためだ。[Tab]キーを繰り返し押せば、「2022年」「2021年」というように、並べ替えの基準を変更できる。[Tab]キーによる並べ替え基準の変更はとても使い勝手が良いので、この機会に覚えておきたい。