小萱薬師堂は中世北飛騨の領主江馬氏の菩提寺だった瑞岸寺の飛び地仏堂で古くから養蚕の守り本尊として広く信仰されていました。 堂は木造平屋建て、入母屋、こけら葺、平入、桁行3間、梁間3間、外壁は真壁造り縦板張り。各柱は円柱からなり、柱頭には舟肘木をのせ軒は1軒、疎垂木で、垂木は強く反り上がっています。
15世紀中期以前である室町時代初期に建てられたと推定され、県古の御堂建築として貴重な事から国指定重要文化財に指定されています。
堂内には円空が彫刻した木造薬師如来立像が2躯安置されており、貴重な事から飛騨市指定文化財に指定されています。
また、安置されている「懸仏かけぼとけ」は銘文から永仁7年(1299)に製作されたもので、桜材、径36.5cm、厚さ3.6cm、鎌倉時代の懸仏として貴重なことから県指定重要文化財に指定されています。
2022.11.19 7分59秒