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クレしん映画ほとんど見たことないけど「バカうまっ!B級グルメサバイバル!!」観た

2022-05-11 18:15:00 | 感想
*今までクレしん映画もテレビアニメもほとんど見たことがない人間が書いた「バカうまっ!B級グルメサバイバル!!」の感想です。
ネタバレは、少し。

タイトルから「しんちゃんたちが、美味しいものたくさん食べるのかな?」と思って観たけど、そうではなかった。
そして、めちゃくちゃちゃんとサバイバルしてた。

内容をざっくり説明すると、「B級グルメカーニバル」というイベントに"けんさん"という焼きそば名人がやって来るので、けんさんの焼きそばを食べるために かすかべ防衛隊 のみんなが大人に内緒でお出掛けする。
でも、バスを間違えて迷子になっちゃった…しかも、大事な秘伝のソースを預かってしまったから悪いやつらが追いかけてくる!
ソースを守れ!かすかべに戻れ!その前に、お腹すいた!焼きそば食べたい!
みたいなお話。

個人的な感想としては、ここ数日で「天かす学園」「引っ越し物語」と観てきて、今回の「B級グルメ」が一番心が動いた。


心に浮かんだことを連ねていくと

・しんのすけのサンバ衣装、良すぎる。
これだけでもう観て良かったまである。

・コロッケさんに、語尾「コロ」でしゃべらせるの、大丈夫?
わりと屈辱的なんじゃないの?
あと、コロッケさんにコロッケの役をさせるとこまでいって、コロッケさんに似せないのなに?
他のゲストのときは完全にご本人で出してたのに?なんで?

・けんさんと紅子の関係なに?
絶対カラオケでデュエットしたことあるだろ。
「けんさんのソース」とか、隠語だろ。

・ピギーちゃん可愛い!ピギーちゃん可愛い!!!!!

・めっちゃ熊野古道みたいなとこ来てるやん…
5歳の子たちがこんなに歩いて、お腹すいても泣かないでビスケット分け合って…心配すぎるし、可哀想すぎるし、かすかべ防衛隊みんな強すぎる…

・みんなで作ってみんなで食べるの美味しいね!

・大人たちの言いつけを破るかすかべ防衛隊と、大人の言いつけに縛られてたグルメッポーイさんか…

という感じでエンディングに入った。

エンディングでは、風間くんがお母さんに飛び付いて泣いてるところが出てきて「風間くんも泣くんだね」なんて思って、ねねちゃんもマサオくんも泣いてて、「やっぱりみんな5才だね」と思ってたら、ボーちゃんは泣いてないのね。
で、ボーちゃんだけお父さんもお母さんも来てないのね。
野原家のといるの。

「ボーちゃん?!???!?!」
てなったよね。

ちょっと待ってボーちゃん。なに。そこなんかあるの?そこなんかあるならさ、「天かす学園」のときの強さとか、「好き」の意味がさ、重さがさ、変わってくるじゃん。
嘘でしょ?
ボーちゃん?????!?

…愕然としたよね。


当然ずっと観てきた人は知ってるんだろうけどさ、なんせあたし、初だからさ…。
いや、軽く調べたらハッキリどういう設定とかはないみたいだけど、でもあそこでボーちゃん泣けないのも、抱きつく相手がいないのもキツい。
めっちゃ頑張って、めっちゃ我慢して、めっちゃ強かったじゃんボーちゃん…。

はああぁぁ。
あっそう。そうなんだ、ボーちゃん…。


というわけでね、「天かす学園」で かすかべ防衛隊を理解して、「引っ越し物語」で野原家を理解して、「B級グルメサバイバル」でボーちゃんを知るって言う、結果「観る順番、正解だったね」ってことになったわけだけど…
そっかぁ~ってなっちゃった。


この次、クレヨンしんちゃんの映画は「ラクガキング」と「ロボとーちゃん」を観る予定です。
着実にしんちゃんたちが好きになってきてます。
では。

クレしん映画ほとんど観たことないけど「オラの引っ越し物語 サボテン大襲撃」観た

2022-05-10 16:09:00 | 日記
*今までクレしん映画もテレビアニメもほとんど見たことがない人間が書いた「オラの引っ越し物語 サボテン大襲撃」の感想です。
ネタバレは、ないと思う。

ちゃんとパッケージ見なかったから、てっきり「オラ、引っ越しちゃうんだ」「お別れつらい」号泣!みたいなのが中心の感じかと思ってたんだけど、引っ越し先メキシコなのね。

つまり、ノハラケ・デ・ハポン…てこと?
野原家がハポンからメキシコに引っ越したら、新種の人食いサボテンに襲われて大変!…てこと?

と思って観始めたら、完全にその通りだった。

とはいえ、前回感想書いた「天かす学園」に続いてすぐこれを観てるので、私の中でしんちゃんたちへの親近感と好きの気持ちが高まっている。
もう、野原家の掛け軸が「色即是空」であることに対してグッとくるところまで来ている。
期待を込めて観進めた。


観ながら心に残ったところを連ねていくと

・野原家のトイレなに?和式を洋式にリフォームしたってこと?

・風間くんは賢いから、色々わかっちゃうんだねぇ。

・ひろしの髭剃りあとが赤いのは、カミソリ負けってこと?

・メキシコいいなあぁぁぁ!

・メキシコの言葉わかるようになるの早くない?天才一家?

・シロ、かっこいい!

・ひまわり可愛い!

・しんちゃんは小さいから、好きな女の人に抱っこしてもらえるの最高だな。

・引っ越すとき家具とか全部運び出してたけど、あれどうしたの?

・帰ってきたしんちゃんはメキシコの言葉話せるようになってるけど、風間くんどう思うんだろう。



という感じ。

今回のゲスト声優は指原莉乃さんとエレキテル連合だった。
最初から最後まで「指原さんは…なぜ」と思いながら観てたけど、指原さんの「セックスまでしたのにふざけんなよ」は名言だと思ってるので、OK。

全体にスピード感があって、カラッとしてて面白かった。
前回と違って今回は「野原家」をしっかり観ることができたのでよかった。


次回の感想は、「パプリカ」か「B級グルメサバイバル」の予定。

怖がらないタイプの人間が「ドント・ブリーズ」を観た感想

2022-05-10 14:19:00 | 感想
*あんまりビックリしなくてホラー・グロ耐性も強めの人間の感想です。
ネタバレは、少し。

推しの話の中にチラッと出てきたので、気になって観てみました。

ざっくり説明すると、泥棒に入った家がヤバいヤツの家だった!逃げて!生きて!みたいなやつ。
で、そのヤバいヤツってのは、目が見えないこと以外最強の、ムキムキのおじいさん。強めの犬飼ってるし、家が軽めのからくり屋敷。

前情報全く無しで観始めたんだけど、観てて思ったのは、まず「ああ、こいういうタイプの怖い話なのね」と分かるまでが凄い早い。
「こんな早くにこの展開来て、このあと大丈夫?持つの?」と思ったけど、ちゃんと「なるほど、これはイヤですね」と思う仕掛けが用意されてて、しっかり楽しめた。


これはあれだよね。
ゲームの「リトルナイトメア」に出てきた腕の長い人と同じタイプの怖さだね。

"相手はめちゃくちゃ強いけど、目が見えてないから、音をたてずに潜んでいれば見つからない。
でも耳がすごくいいから気を付けて!すぐ近くに来ても動かないで!
しかも、ここは相手のテリトリーだねえ、自由自在に追いかけてくるねえ。怖いねえ"

ていうやつ。


ありがたかったのは、犬が出てくるけどその犬はケガひとつしないこと。
殺せるタイミングはあったのに、殺さないのね。
かわいそうにもならなかった。
犬が出てきたときから「犬ぅ…かわいそうにならないでぇ…」と思ってたから安心した。
もう、今どきはそういうのホラー映画でも徹底されてるのかな?
みんな、動物とか小さい子がかわいそうになる場面は観たくないもんね。


全体にビックリする仕掛けが多かった気がするので、ビックリが苦手な人が観たら結構怖いのかも。
グロは少しって感じかな。
血は出るけど、そこら辺は怖さの要素にしてないっぽい。
私みたいなビックリしない人間が観ても、「こんなんなったら嫌だわぁ」って思ったし、割りとさらっと観れる短めの映画だった。

おすすめ度は5段階で3くらい。
誰かと何か飲み食いしながら観るのにちょうど良いかも。


クレしんほとんど観てないけど「謎メキ!花の天かす学園」を観た

2022-05-08 19:24:00 | 感想
*今までクレしん映画もテレビも原作もほとんど見たことがない人間が書いた感想です。
ネタバレ少々。


2021年夏に公開されたクレヨンしんちゃんの映画「謎メキ!花の天かす学園」を観た。

あらすじは省くとして、ざっくり説明するとこれは "エリート" という数値で生徒を評価する「天かす学園」に、しんのすけ、風間くん、ボーちゃん、マサオくん、ねねちゃんが一週間のお泊まり体験入学をするというお話。

冒頭、天かす学園に向かうバスの中で、ねねちゃんが
「これから青春(曰く、甘酸っぱい恋、熱い友情、抱えきれない夢、人生で一番キラキラな時)をしに行く」
と言うのだが、たしかにこの映画には、恋、友情、夢、悩み、秘密、友達とのすれ違いや他人からの評価や規制、その中で膨らむ自意識、挫折、無駄な順位付け等の、”青春に含まれる要素” が全部あった。
そこに「推理もの」の要素がプラスされてるとなれば、そりゃたしかに「青春学園ミステリー」と銘打つよねと納得するしかない。


観ていて私の心に浮かんだことを連ねてみる。

・まず、小さい子が二人もいるのに、しんちゃんち片付いててすごい。

・大きな時計台の歯車の映像が印象的な作りだけど、エリート:社会の歯車みたいなイメージかな?
乱歩好きには時計台のミステリーはワクワクするね。

・「お尻を吸う吸ケツ鬼」というのが出てくるんだけど、その「お尻を吸う」ってのは肉のことなのか穴のことなのかどっち?と思ったら、全体のことだったね。

・マサオくん、正面から見たときの鼻がこうなのはわかるけど、横向いたときこうなのはどうなの?↓








・風間くんが途中でバカになっちゃうんだけど、バカになるとみんなバカ田大学出身みたいになるのね。
そして、バカになったときの風間くん見てると、二枚目俳優の人が色々経てバラエティでおかしなことになってるのを見たときと同じ気持ちになるね。無茶な不倫がバレたのかな?

・エリート点が低い子にも、バカになった子にも、ちゃんと居場所があって安心したよ。

・ボーちゃんかっこよかった。
あたしもボーちゃん好き。

・毎昼カニ食べてるけど、カニは多くて月3までじゃない? 
飽きない?
加熱しただけのカニはご飯のおかずにならなくない?
酒しか無理じゃない?

・全体に、自分達の世代より前のアニメ(ど根性ガエルとか)みたいな画面で好き。

・風間くんは賢いから、先のこととか、人のこととか、たくさん考えちゃうよね。

頭が良いと、答えが無限に増えていくし、予想と心配が次々組合わさって、悩みがつきないんだ。
でも、考えることは無駄じゃないし、間違えても無駄じゃないし、考えて考えて作り上げたものがそのうち自分のなかにたくさんの引き出しを作ってくれると思う。

風間くんみたいに考えて、時々考えすぎて間違うのは、間違ったやり方じゃない。
しんちゃんみたいに真っ直ぐ見て、真っ直ぐ受け止めて、素直に動くのも間違いじゃないし、気にしてないだけでしんちゃんも間違うもんね。
どっちみち間違うんなら、一緒じゃんね。

どっちのタイプだったとしても、自分の性質と仲良くなって、得意なやり方で自分の人生を乗りきればいいだけで、どっちが良いも、どっちが偉いもないと思う。

いつもしんちゃんが最後に正しい答えを言えるのは、「主役だから」じゃないかな。
現実社会では、半々くらいだと思うよ。


で、ラスト。
・謎解きの答えの感じが「ちょうどいいわー」てなった。


過去に2本ほどクレしん映画を観たと思う。
なんだっけ?後に草彅くんがリメイクしたやつと、ヤスケンさんが出てたやつ。
それに比べるとかなり軽くて明るい映画だった。
楽しかった。

このあと、B級グルメサバイバル、引っ越し物語と見ていく予定なので、その感想も書くと思う。
多分ね。

「ゴーストランドの惨劇」と「マーターズ」

2022-01-22 12:25:00 | 感想
”トム・ブラウン みちおさん オススメのホラー映画”ということだったので、「ゴーストランドの惨劇」を観た。


ネタバレにならない程度にあらすじを説明すると

「亡くなった親族が残した屋敷に、母親と娘二人が引っ越してくる。
家に入ると、突然 人形を持った大男と性別不明で長身の人物が3人に襲いかかる。
命懸けで娘を助けようとする母、逃げ惑う姉妹
そこで起きた悲惨な出来事を忘れられないまま大人になった妹は、幸せな家庭を持ち、有名な小説家として活躍していた。
ある日、姉から不審な電話がかかってくる。気になって様子を見に行くと、そこには変わり果てた姿の姉が。
姉に見えているものとは何か。現実とは?」

みたいな感じ。


「グロい」「怖い」「悲惨」という前評判を聞いていたが、私はまず、映像の美しさに驚いた。
そして、テンポ感の良さと演出の上手さに惹かれた。

開始から40分くらいずっと「え、最高じゃない?」という気持ちがどんどん高まっていく映画は久しぶりだった。

私は、たぶん普通の人よりはホラー耐性もグロ耐性もある方だし、ビックリしないタチなので、観ていてあんまり「こわい!」とは思わなかった。
「痛いね」「悲惨だね」とは思ったが、見ていられる程度だった。
途中で「ん?」と思った場面も、ちゃんとあとから理由がわかったし、伏線の繋げ方も好き。
終わり方もキレイ。
見終わって直ぐに「最高だった」てツイートしたし、みちおさんにリプでお礼も言った。
それくらい、とても好きな映画だった。


で、「この監督の作品なら、イケるんじゃないかな…」と思ってしまい、散々「あれだけは観るな」と聞いていた「マーターズ」を翌日さっそく観た。

こちらのあらすじは

「監禁され、拷問されていた少女が逃げ出し、保護される。
少女は、施設に入ってからも監禁されていた時のことを誰にも話さなかったが、同じ施設に暮らす一人の少女にだけは心を開く。
親友となった2人は成長し、監禁した犯人に復讐をしようとする。
しかしその犯人は…」

くらいしか書けない。


「マーターズ」は、そこまで映画好きでなくても「ヤバイらしいよ」という噂くらいは聞いたことがあると思う。
私は、「きっと後々まで頭に残るような、悪意に満ちた嫌〜な映画なんだろう」と思ってたのでずっと避けてきた。
今更トラウマ増やしたくないし。
だから、「頼むよパスカル・ロジェ…信じてるからな」という気持ちで観始めた。


最初しばらく観てた時点では「これくらいなら観てられるな」と思っていたが、中盤の展開からがちょっとキツかった。

ちょうどその中盤を過ぎたところで電話がかかってきたので一旦止めたんだけど、電話し終わったあと「あ…普通の世界だ…よかった」みたいな気持ちになった。
そして、もう1回再生ボタン押すかどうか10分ほど迷った。
「もう見んとこかな…」てなった。
でも、ここまで観てオチを見届けないのもシャクな気がしたので、決心して観ることにした。

後半はもう、ビックリ要素もホラー要素もない。
ただ、痛みと苦しみと理不尽を見続けるだけの時間になる。
いくらホラーとグロに耐性があるとはいえ、私にも人の心は残ってるので、普通にしんどい。
「ていうか、これホラーっていうジャンルで合ってる?」「こんなんもう、怖いとかではなくない?」て思った。
だんだん「何を見せられてるんだ」「なぜこれを見る必要があるんだ」という気持ちになりながらラストまで観た。
観たら、なんか、落とし方が非常に好みだったからなのか何なのか「えぇ…あ、良い映画だ…(混乱)」てなった。
そして何故か「美しい映画だったね」という感想が残った。


私は、「こんなゴア表現できちゃうんです。狂っててカッコイイでしょ?」的なものとか、「ただグロい映像作りたかっただけだから、ストーリーは適当です」みたいな作品は大嫌いだ。
他人の不愉快な自己顕示欲に付き合ってる暇はない。

パスカル・ロジェ監督の作品は、執拗に「少女への拷問、理不尽な苦しみ」を描き続けているが、前述のようなものとは全く違う。
ゴーストランドにしても、マーターズにしても、「悲惨な場面の先に、ちゃんと伝えたいことや描きたいことがある。それを表現するために暴力が必要だったんだろう」と私は感じた。
ここに出てくる女性たちは、理不尽な暴力に屈しない強さがある。
それに、彼女たちの人生には、”歪みのない愛”が大切に描かれている。
加害する方もただの狂人や化け物ではなく、奥に”どうしようもなくそうなった、そいつの人生”が見える。
誰もが「そうなってしまった」ことに抗っている。
そこに愛おしさを感じた。
ラストには希望すら感じた。



人生に起こる出来事のほとんどは「キレイなオチ」などなく終わる。
結末があるだけだ。

我々はただ、理不尽に起こることを受け入れるしかない。

物語に、キレイな理由付けとか、納得のいく種明かしを付けた途端、それはリアリティのないハリボテのアトラクションになると思う。

「マーターズ」と「ゴーストランドの惨劇」は、アトラクションとして映画を楽しみたい人にはお勧めできない作品だ。
「なんなの?」てなると思う。

ただ、もしそうでないなら、そしてホラーが苦手でないなら、「ゴーストランドの惨劇」だけでも観て欲しい。

誰か一緒にゴーストランドの話しませんか?