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クレしん映画ほとんど観たことないけど【雲黒斎の野望】観た

2022-07-21 20:00:00 | 感想
*クレヨンしんちゃんの知識がほとんどない人間が書いた「雲黒斎の野望」の感想です。
ネタバレは少し。


すごいちゃんとしたSF娯楽超大作だった。
もう、下ネタの名前が出てくること以外なにもふざけてないのね。


私の中で「雲黒斎」は"一番有名なクレしん映画"ていうイメージがずっとあったけど、内容は全然知らなかった。
時代劇なことすら知らなかった。

で、今回観てみて「あ、なるほどこれはウケるわ」と思った。
こんなのみんな大好きでしょ。
みんなが好きな設定と好きな展開が山盛りじゃんね。


男として育てられた剣術の達者なお姫様(吹雪丸)とかね。
ちょっとマイフェアレディっぽさも出しつつね。
みさえとなんかイイ感じになったりして、ひろしが焼きもち妬いたりして、みさえもまんざらじゃなくて、なんかもうソワソワしちゃうわね。


そしてその吹雪丸のバディとしての馬。
やっぱり馬と剣士の友情は最高よ。


ラスボスの隣にいる、嫉妬深くて美しい女(お銀)。
このお銀が戦いの途中、肌の匂いで吹雪丸が女だと気づいたときの声の変わり方がとてもよかった。
ゾクッとした。

お銀の最期の感じ、お子さまたちはかなり怖いんじゃないの?
個人的には、今まで見てきたクレしん映画の怖いシーンのなかで一番怖かったな。
「あらあらあら大丈夫?」と思うくらいに怖く描かれてた。


吹雪丸の母の仇が、柳腰の素浪人風で酒と女に囲まれてるタイプなのも良い。
「花のなかで死ねるとは運が良い」とかいっちゃうし。

この役、昔なら成田三樹夫あたりがやるよね。
お銀は太地喜和子でお願いしたい。


ラスボスのヒエール・ジョコマンの実写版はROLLYさんがいいなぁ。
良い悪役だったね。
良い感じに狂ってて、割りと軽いけど、かなりやり手っていうのいいね。

このヒエール・ジョコマンが、やたら瞬きが多いのすごいなと思った。

神経の細さ、みたいなのを説明無しで伝えてくるのね。そういうの一個加わると役に深みが出る。
そういうところに手を抜かないのカッコイイな。


あと、しんちゃんが急にムキムキの半裸の逞しい姿でガシガシ戦うシーン、妙にドキドキしちゃった。


中盤までしっかり時代劇をやって、ラストで一転すごいSFをしっかりやるっていう二段構えも良い。



そしてこの物語、何が怖いって冒頭で野原家全員が会社と幼稚園を無断で休むことになんの躊躇もないところね。

連絡しようともしない。
流れるようにタイムマシンに乗ってたね。
その感覚の狂い方からして既に薄ら現実離れしてた。


めちゃくちゃ考えて作られてるんだなぁ〜て感心する場面が沢山あったな。
面白い映画だった。


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