*今までアニメ・漫画をちゃんと通って来なかった人間が書いた感想文です。
ネタバレは、無いと思う。
素直に、面白かった。
元々この作品の存在は知っていて、チラッと映像くらいは見たことがあるくらいだったので、てっきりスゴく難解で概念的な内容なのかと思ってたけど、観てみたら意外と分かりやすかった。
ちゃんと受け手が理解できるように、作り手が歩み寄ってくれてたので、安心した。
あと、アニメ知らない私でも「知ってる声の人がたくさん出てる!」と思った。
この手の作品は、「記憶」と「夢」とか、「あの人の記憶」と「この人の記憶」とか、「夢」と「空想・妄想」の境目を曖昧にすればするほど分かりにくくなると思うけど、そこら辺がとてもスッキリ整理されてていたように思う。
多分、このジャンルのこういう作品は、すでに色んな人が解説とか考察とかやってると思うので、私はそこまで突っ込んでいくことはしないけども、割りとシンプルなカラクリが巧く組合わさって出来てるように思った。
"頭のいい、とても正常な人が、たくさんの知識を土台に造り上げた極彩色のビックリハウス"という感じ。
全然 "狂ってない" のが、逆に面白かったなぁ。
一番印象的なあのパレードのシーンも、めちゃくちゃな物がめちゃくちゃに並んでるように見えて、キチンと秩序が守られているというか、ルールに沿って並べられていて、「ちゃんとしてんなぁ」と思った。
見終わってから思ったけど、たしかに "サーカス" とか "パレード" とか "映画" や "舞台" を大勢が並んで見るというのは、「みんなで同時に同じ夢を見ている」ということなのかも知れないね。
"遊園地" や "テーマパーク" もそういう場所だよね。
これが、そういう「 ”共有された夢” が現実を壊していくという ”映画(夢)” 」なのも面白い。
これって、原作が筒井康隆さんなのね。
つまり「パプリカ」は、はじめは小説という「一人で見る、個人的な夢」として生まれて、映画になることで「みんなで見る夢」になったのね。
そう思うと、この「パプリカ」という作品自体のあり方というか、変化のしかたが、一番奇妙に感じられてくる。
だんだん書いてて自分で「シャラ臭せぇな」と思えてきたので、この辺で終わらせます。
多分、近々「妄想代理人」と「東京ゴットファーザーズ」も観ます。
では。
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