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雑感録

When I’m sixty-four PART2(93)サキvsO.ヘンリーvsモーパッサン

先日の宣言どおり、Kindle Unlimitedでサキ『開いた窓/ガブリエル・アーネスト』、O.ヘンリー『1ドルの価値・賢者の贈り物 他21編』、モーパッサン『脂肪の塊/ロンドリ姉妹 モーパッサン傑作選』『宝石/遺産 モーパッサン傑作選』『世界怪談名作集15幽霊』をDL。    
先日も書いたけど、外国文学は訳者によってほぼ原文が透けて見える直訳タイプだったり、うまく意訳してあるタイプだったりと面白さがずいぶん変わるのに、久しぶりの再読なので思ったほど気にならない。     

まず驚いたのはサキ。そんなに多作ではないので『開いた窓/ガブリエル・アーネスト』はどちらも再読だったけど、読んでみたら全部で19ページしかない。もしや間違ってサンプル版をDLしたか思ったけど、間違いではなさそう。仕方がないので、Kindleのキャンペーンで有料の『サキ短編集』396円をDL。こちらは有料だった割には訳がヘタクソ(前言撤回)で誤植も多い(電子書籍で誤植!?)。「開いた窓」が「開かれた窓」、「ガブリエル・アーネスト」が「狼少年」と改題されて載っていたけど、これは訳者が違うので仕方ない。    

次にO.ヘンリー。サキ同様、日本でいうショートショートみたいな作品を書く人で、サキの方がブラック、O.ヘンリーの方は優しい作品という印象がある。サキは1870年、O.ヘンリーは1862の生まれで、サキは従軍して45歳で、O.ヘンリーは獄中生活も経験して、酒の飲み過ぎで47歳と、ほぼ同年代で亡くなっている。
『1ドルの価値・賢者の贈り物 他21編』は、ほかに「最後の一葉」(教科書でもお馴染み)など、O.ヘンリー作品でも超有名なものばかり。    

最後のモーパッサンは、『女の一生』など長編でも有名だけど、自殺未遂を起こして精神病院に入院し、その病院で42歳で亡くなっている。モーパッサンの作品は大きく“田舎もの”“都会もの”“戦争もの”“怪奇もの”があって、DLは『脂肪の塊/ロンドリ姉妹』『宝石/遺産』。執筆年までは知らないけど「オルラ」などの“怪奇もの”は自殺未遂の時期じゃないかと思われる狂気すら感じる。「二人の友」は教科書にも載った。    

時代にもよるんだけど、短編作歌は生命も短い? 
ほかにもkindle Unlimitedで探してみると、出るわ出るわ無料の本が。    
サキは『サキ短編 秘密の部屋/ストーリーテラー』『サキ短編 ラプロシュカの魂/困った雄牛』、O.ヘンリーは『O.ヘンリー短編集 1&2』、モーパッサンは『モーパッサン短編集 シモンのパパ』。 たぶん再読が大半だと思うけど、当面はヒマがつぶれそうだ。    









                            O.ヘンリー短編集2








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