台風21号、京都に住んでから初めての恐ろしい風が吹き荒れた。
左右にうねる庭の木々、途轍もない量の葉っぱがマンションのベランダを埋め尽くした。
それから数日後、まだまだ暑さが残る、9月上旬、四ヶ伝の一つ”和巾点”のお稽古をする。
ご存知の様に”和巾点”は、玄々斎が孝明天皇に献茶を願い入れた時に拝領した裂地から考案された点前。
四ヶ伝は主菓子二種類+水菓子を用意する約束。
今回は初秋の取り合わせにする。
黄色が、琥珀柑の中に道明寺粉を加えた、銘:名月。ピンク色は練り切りで、銘:被綿(キセワタ)。水菓子は梨。
実際の被綿の色はもう少しピンク。映し方で色が飛んでしまった。( ;∀;)
被綿とは、9月9日重陽の節句、菊の花の上に綿をかぶせて、その菊の露や香で身体を清めると長生きができるということから因んだ銘。
お花は宗旦むくげ+風船カズラ+ジュズサンゴ
今、西郷どんにはまっている。
時代はほぼ、孝明天皇の妹、和宮が、御年15歳で、徳川家茂(いえもち)に公武合体で降嫁(こうか・・・皇族が臣下に嫁に行くこと)の頃の話。
この動乱の時代に献茶を申し入れた玄々斎はどんな思いだったのだろう。
恥ずかしながら、歴史に疎い人間はこの大河ドラマによって教えられる。
幕府が滅び、明治維新、大正、昭和、そして現在の平成。
時代はものすごいスピ-ドで動いている。
本日の朝日新聞のコラムに2020の五輪の事が書いてある。
組織委員のコンセプトは「・・・・・史上最もイノベ-ティブで、世界にポジティブな改革をもたらる大会とする」とか。
全く意味が解らない。
辞書でイノベ-ティブをひくと、innovativeは革新とある。それでも何のこと???
ついこの間の台風、北海道地震を含め、日本列島はあれに荒れている。
もはや7年になる東北大震災もすべて終わってないようだし。
開催費は一兆円(どれくらいか検討つかない)を超えると言われるし、いったいなんの為の五輪なのだろうか?
庶民の関わりの無いところで、いつもすべてが決まった行く。
和巾から話が飛んでしまった。
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