サントリーさんからお招きいただき、ウイスキーブレンダー「輿水精一」さんによる
テイスティングセミナーに参加させていただきました。
えっ、輿水さんを知らない?
いま最も旬なこの方を知らないんじゃ話しが進まないのでご説明いたしますと・・・
11月9日にNHKで放送された「プロフェッショナル ~仕事の流儀~」に出演した
サントリーのチーフブレンダー・・・「山崎」や「白州」、「響」などのウイスキーの味を
造りあげている人と思ってください。
↑こちらが番組出演時の画像。現実に会った輿水さんはテレビで見るより若々しく
颯爽と歩く姿が印象的でした。
セミナー会場ではその輿水さんが講師。(うん、豪華だ)
ウイスキーの分類から原酒開発のこだわりまで系統だてて説明してくれた。
そしてデスクの上には手前に山崎蒸溜所から原酒2種と完成品の「山崎12年」が
並び、奥には白州蒸溜所から原酒2種に完成品の「白州12年」が揃っている。
これをひとつずつ輿水さんの説明と一緒に味わっていくんだからなんとも楽しい。
(このテイスティングだけでちょっと酔っ払ったもんね(笑))
テイスティングセミナー終了後は全員でそのままバーに移動して懇親会&試飲会。
ここから先は写真が無いんだけど、バーを貸し切りで用意してくれてふだん飲めない
ような(数字のかなり大きい)山崎や響まで堪能させていただきました。輿水さんが
最初の一杯に用意してくれたラフロイグのソーダがいい味わいで「たぶんそのまま
じゃだいぶクセの強い酒なんだろうけどソーダとの兼ね合いが絶妙」って感じで気に
入りました。オイラはこれを締めにも注文してこざっぱりと終わりに出来た。(^-^)
バーでも少し話しを聞くことが出来たんだけど・・・輿水さんの話し、興味深かったな。
香りと味のマエストロ・・・膨大な組み合わせ、しかも過去に作られた原酒を組み合わ
せて創り上げるしかないという制限された状況に日々置かれて仕事を続けているん
だよね。(必要なモノがあったら調達してしまえばいいって世界とはだいぶ違う)
原酒の仕込みへのこだわりもすごく感じたなぁ。未来のブレンダーを唸らせるべく
新たな樽作りから蒸溜施設の改良まで出来うるすべての努力を重ねている。
きっと未来のブレンダーが手にする原酒は今あるそれよりずっとバリエーション豊か
で創造性をかきたてられるものになると思う。(それはそれで大変かな・・・ははは)
それと、非常に重要だなと思ったのが・・・味覚と嗅覚にすぐれることとブレンダーの
才覚は別物だってこと。テイスティングの精度が際立って高いひとは品質管理とか
そっちに適す。ブレンダーは組み合わせの妙をさぐる仕事だもんね、求める答えが
得られなければ何度でもふりだしに戻る勇気と根気、そして答えを定める圧倒的な
クリエイティビティが無ければ務まらないはず。
競馬の馬づくり、フェデリコ・テシオなどの配合師のそれと近い雰囲気も感じた。
血統表をにらむ際に「このハイペリオンが効いてるな・・・」とか、遥か8代も前に登場
するような先祖。血量にするとほんのちょっとの構成要素ではあるがそれを感じとって
次世代の配合につないでいく。競馬の世界でもそうなんだけど全兄弟(父も母も同じ)
ならば同じ性能を秘めているってことにはならないんだよね。
工業製品のようには行かない・・・輿水さんの話しぶりからも全て理詰めで解決する
のではなく最後の部分は自然の力に委ねている(預けてる?)ような気配を感じる。
「へぇ、今年の山崎はこういう感じね」なんてわかる男にいずれなりたいですな。
ここで番組の中から2枚の画像を紹介。
こちらは毎朝7時4分、誰もいないオフィスに入り仕事を始めるという通勤風景。
誰よりも早くオフィスに入り静かに仕事に着手する。オイラもそういうタイプなので
この一人の時間の大切さを知っている。今回は取材だったから実際のとこだいぶ
迷惑したんじゃないかな・・・それでも受けきったところに大人の余裕を感じました。
そしてこちらは毎日昼食に同じもの(天ぷらうどん)を食べる輿水さん。
味覚が変わることを恐れ常に同じものを食べ、一日数回のうがいも欠かさないように
して味覚・体調の均一化を図っている。しかし、本当にきついのは体調面の変化より
も精神面のほうだと言う。これ、オイラなんかでも思い当たるとこあるよね、精神が
追い込まれてるときって五感に変調をきたすもん。話しかけられてもぜんぜん聞こえ
なかったり、食事もノドを通らず味がわからないような具合だったり。
実はオイラ、セミナー参加する前にわざわざ天ぷらうどんを食べて行ったのでした。
(気分だけでも輿水さん風味ってことで(笑))
主催者ならびにゲストの輿水さん、このたびは楽しいイベントを開催していただき
ありがとうございました。次会うときにはもうちょっと味のわかる男になっているよう
頑張りたいと思います。(^-^)
↓こちらの「サントリーのお酒通販サイト【E-liquor】」ではそのへんのお店じゃ見られ
ないようなレアなお酒も取り扱ってますので是非訪問してみてください。
更にもうひとつ。サントリーの関連書籍を探してみたら「輿水さんかなぁ?」って写真
が表紙になっている本を発見したのでこれもご紹介。6年前の輿水さんのお話が
載っているなら是非読んでみたいですね。
WADA-blog:サントリーがアフィリエイト開始~シングルモルトセミナー(前)
Modern Syntax:「サントリーシングルモルトセミナー」に行ってきました。
サントリー山崎蒸溜所Blog:
NHK「プロフェッショナル」に ウイスキーのプロ・ブレンダー 輿水チーフが登場!にTB。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=successmoon-22&o=9&p=13&l=st1&mode=hpc-jp&search=%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC&fc1=<1=_blank&lc1=&bg1=B3EF35&npa=1&f=ifr" marginwidth="0" marginheight="0" width="468" height="60" border="0" frameborder="0" style="border:none;" scrolling="no"></iframe>
テイスティングセミナーに参加させていただきました。
えっ、輿水さんを知らない?
いま最も旬なこの方を知らないんじゃ話しが進まないのでご説明いたしますと・・・
11月9日にNHKで放送された「プロフェッショナル ~仕事の流儀~」に出演した
サントリーのチーフブレンダー・・・「山崎」や「白州」、「響」などのウイスキーの味を
造りあげている人と思ってください。
↑こちらが番組出演時の画像。現実に会った輿水さんはテレビで見るより若々しく
颯爽と歩く姿が印象的でした。
セミナー会場ではその輿水さんが講師。(うん、豪華だ)
ウイスキーの分類から原酒開発のこだわりまで系統だてて説明してくれた。
そしてデスクの上には手前に山崎蒸溜所から原酒2種と完成品の「山崎12年」が
並び、奥には白州蒸溜所から原酒2種に完成品の「白州12年」が揃っている。
これをひとつずつ輿水さんの説明と一緒に味わっていくんだからなんとも楽しい。
(このテイスティングだけでちょっと酔っ払ったもんね(笑))
テイスティングセミナー終了後は全員でそのままバーに移動して懇親会&試飲会。
ここから先は写真が無いんだけど、バーを貸し切りで用意してくれてふだん飲めない
ような(数字のかなり大きい)山崎や響まで堪能させていただきました。輿水さんが
最初の一杯に用意してくれたラフロイグのソーダがいい味わいで「たぶんそのまま
じゃだいぶクセの強い酒なんだろうけどソーダとの兼ね合いが絶妙」って感じで気に
入りました。オイラはこれを締めにも注文してこざっぱりと終わりに出来た。(^-^)
バーでも少し話しを聞くことが出来たんだけど・・・輿水さんの話し、興味深かったな。
香りと味のマエストロ・・・膨大な組み合わせ、しかも過去に作られた原酒を組み合わ
せて創り上げるしかないという制限された状況に日々置かれて仕事を続けているん
だよね。(必要なモノがあったら調達してしまえばいいって世界とはだいぶ違う)
原酒の仕込みへのこだわりもすごく感じたなぁ。未来のブレンダーを唸らせるべく
新たな樽作りから蒸溜施設の改良まで出来うるすべての努力を重ねている。
きっと未来のブレンダーが手にする原酒は今あるそれよりずっとバリエーション豊か
で創造性をかきたてられるものになると思う。(それはそれで大変かな・・・ははは)
それと、非常に重要だなと思ったのが・・・味覚と嗅覚にすぐれることとブレンダーの
才覚は別物だってこと。テイスティングの精度が際立って高いひとは品質管理とか
そっちに適す。ブレンダーは組み合わせの妙をさぐる仕事だもんね、求める答えが
得られなければ何度でもふりだしに戻る勇気と根気、そして答えを定める圧倒的な
クリエイティビティが無ければ務まらないはず。
競馬の馬づくり、フェデリコ・テシオなどの配合師のそれと近い雰囲気も感じた。
血統表をにらむ際に「このハイペリオンが効いてるな・・・」とか、遥か8代も前に登場
するような先祖。血量にするとほんのちょっとの構成要素ではあるがそれを感じとって
次世代の配合につないでいく。競馬の世界でもそうなんだけど全兄弟(父も母も同じ)
ならば同じ性能を秘めているってことにはならないんだよね。
工業製品のようには行かない・・・輿水さんの話しぶりからも全て理詰めで解決する
のではなく最後の部分は自然の力に委ねている(預けてる?)ような気配を感じる。
「へぇ、今年の山崎はこういう感じね」なんてわかる男にいずれなりたいですな。
ここで番組の中から2枚の画像を紹介。
こちらは毎朝7時4分、誰もいないオフィスに入り仕事を始めるという通勤風景。
誰よりも早くオフィスに入り静かに仕事に着手する。オイラもそういうタイプなので
この一人の時間の大切さを知っている。今回は取材だったから実際のとこだいぶ
迷惑したんじゃないかな・・・それでも受けきったところに大人の余裕を感じました。
そしてこちらは毎日昼食に同じもの(天ぷらうどん)を食べる輿水さん。
味覚が変わることを恐れ常に同じものを食べ、一日数回のうがいも欠かさないように
して味覚・体調の均一化を図っている。しかし、本当にきついのは体調面の変化より
も精神面のほうだと言う。これ、オイラなんかでも思い当たるとこあるよね、精神が
追い込まれてるときって五感に変調をきたすもん。話しかけられてもぜんぜん聞こえ
なかったり、食事もノドを通らず味がわからないような具合だったり。
実はオイラ、セミナー参加する前にわざわざ天ぷらうどんを食べて行ったのでした。
(気分だけでも輿水さん風味ってことで(笑))
主催者ならびにゲストの輿水さん、このたびは楽しいイベントを開催していただき
ありがとうございました。次会うときにはもうちょっと味のわかる男になっているよう
頑張りたいと思います。(^-^)
↓こちらの「サントリーのお酒通販サイト【E-liquor】」ではそのへんのお店じゃ見られ
ないようなレアなお酒も取り扱ってますので是非訪問してみてください。
更にもうひとつ。サントリーの関連書籍を探してみたら「輿水さんかなぁ?」って写真
が表紙になっている本を発見したのでこれもご紹介。6年前の輿水さんのお話が
載っているなら是非読んでみたいですね。
サントリーの嗅覚 価格:¥ 540(税込) 発売日:1999-11 |
WADA-blog:サントリーがアフィリエイト開始~シングルモルトセミナー(前)
Modern Syntax:「サントリーシングルモルトセミナー」に行ってきました。
サントリー山崎蒸溜所Blog:
NHK「プロフェッショナル」に ウイスキーのプロ・ブレンダー 輿水チーフが登場!にTB。
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