![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/4f/6a49d0aef38a4d92b681aaf5c0634611.jpg)
ununバランの作成 その2
9:1ununに続き、4:1ununバランの作成記録です。
4:1ununの作成
使用材料
・フェライトコア: FAIR RITE 5943003801(FT240#43相当)
・線: AWG18耐熱ビニル線、やや細いAWG20耐熱ビニル線
・測定:アンテナアナライザー ⇒ ununバラン ⇒ 200Ωダミー
・テスト運用:ロングワイヤー=9.1m長(No.2、3)/7.7m長(No.1、4)(エレメント長が異なるのでテスト運用結果は目安)
・回路図
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/69/72aed2930d11e4b9d3755c39f16130ce.jpg)
4:1ununの作成
使用材料
・フェライトコア: FAIR RITE 5943003801(FT240#43相当)
・線: AWG18耐熱ビニル線、やや細いAWG20耐熱ビニル線
・測定:アンテナアナライザー ⇒ ununバラン ⇒ 200Ωダミー
・テスト運用:ロングワイヤー=9.1m長(No.2、3)/7.7m長(No.1、4)(エレメント長が異なるのでテスト運用結果は目安)
・回路図
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/69/72aed2930d11e4b9d3755c39f16130ce.jpg)
【No.1】
耐熱線AWG18をより線状、W1JR巻11ターン、これを2直列=計22ターンにして、ケースに重ねて収納。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/45/1fed81c3f286034efbcba1bed91e21f9.jpg)
測定(200ΩダミーロードにてSWR測定)
1.8MHz=1.1、3.5~10MHz=1.0、14MHz=1.1、18MHz~28MHz=1.5~3.0、50MHz=∞
テスト運用(トランシーバー⇒8D-FB⇒ロングワイヤー7.7m長)
7MHz~28MHzンではトランシーバー内臓チューナーでマッチングが取れる。
ローバンドと50MHzは無理でした。
ローバンドと50MHzは無理でした。
【No.2】巻き数を減らす
耐熱線AWG18をより線状、W1JR巻3ターン、これを2直列=計6ターンにして、ケースに重ねて収納。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/a8/c3b2297e3063c37de12ca1d2a8279178.jpg)
測定(200ΩダミーロードにてSWR測定)
1.8MHz=1.1、3.5~10MHz=1.0、14MHz=1.1、18MHz~28MHz=1.1~1.2、50MHz=1.5
テスト運用(トランシーバー⇒8D-FB⇒ロングワイヤー9.1m長)
3.5MHz以外はトランシーバー内臓チューナーでマッチングが取れる。
【No.3】コア1個・細い耐熱線・バイファイラ巻き
コア1個に、少し細い耐熱線AWG20を、平衡(より線状にしない)にしてバイファイラ巻き、6ターンにてケースに収納。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/29/e43111393ebc4924bb1e8ef9883ad715.jpg)
測定(200ΩダミーロードにてSWR測定)
1.8MHz~28MHz=1.0、50MHz=1.1
テスト運用(トランシーバー⇒8D-FB⇒ロングワイヤー9.1m長)
全バンドにおいてトランシーバー内臓チューナーでマッチングが取れる。
2本の線はより線より平衡の方がハイバンドでSWR値が低くなる傾向がある。
【No.4】コア2個・耐熱線AWG18・半周バイファイラ巻き
耐熱線AWG18を平衡に半周・3ターン・バイファイラ巻き、コアを重ねる際に巻いた線どうしが重ならないようにずらしてケースに収納。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/4f/6a49d0aef38a4d92b681aaf5c0634611.jpg)
測定(200ΩダミーロードにてSWR測定)
1.8MHz~28MHz=1.0、50MHz=1.2
テスト運用(トランシーバー⇒8D-FB⇒ロングワイヤー7.7m長)
1.8~7MHz、18MHZではトランシーバー内臓チューナーでマッチングが取れる。
しかし、他のバンドではパワーを30~50Wに上げるとチューニングが外れる。
今回の結果からバラン作成の要点は
▶配線を最短にする
・巻き方はW1JRよりバイファイラのほうが数㎝短くできる
・特に入力側の同軸コネクターとコア間は最短にする
▶線は平衡/密着
・平衡のほうが、より線状にするより数cm短くできる
・平衡のほうが、各々の線がコアに平均して密着する
・巻き線2本は密着させる
▶配線を最短にする
・巻き方はW1JRよりバイファイラのほうが数㎝短くできる
・特に入力側の同軸コネクターとコア間は最短にする
▶線は平衡/密着
・平衡のほうが、より線状にするより数cm短くできる
・平衡のほうが、各々の線がコアに平均して密着する
・巻き線2本は密着させる
▶巻き数は8~12ターンも実験しましたが、巻き数が多いとハイバンドではSWR値が悪く、6~7ターンが全バンドでバランスが良いという結果でした。
▶4:1ununは9:1ununに比べて作成が容易で、ハイバンドのSWR値が良い結果でした。
▶7MHz~28MHzでFT8(出力20W)、CW(出力100W)で運用
No.1~4のすべてでテスト運用しましたが、No.3が良い結果でした。
国内QSOには充分です。
DXはアジア、USA、南米、ヨーロッパ等々の局とQSOできました。
▶エレメント長、アースなどを工夫すれば9:1ununより扱いやすく、トランシーバー内臓チューナーとロングワイヤーで多バンドに気軽にQRVすることが可能でした。
多くのununバランを作成しましたが、実験は一様ここまでとしました。