昨日の赤ちゃんとの初対面
まんまと逃げ出し、失敗してしまった新米パパ健太
ちっとも良いとこなしで可哀想
じゃあ、今日、もう一回、会ってみる
「はい、どうぞ
健太の赤ちゃんだよ
よく見てご覧
」
この子は、逆子で生まれた男の子
一番大きい子だよ
「アツ、お母さん、どうしよう、近づいて来ちゃったよ
」
「トトちゃん、これが、僕とトトちゃんの子どもなんだね
」
と、健太がいったかどうかは、わからない
でも、今日は、逃げたりしなかったね、健太パパ
トトと赤ちゃんの部屋を覗くだけだった健太パパ
可哀想だから、赤ちゃんに会わせてあげよう
体重測定の時
外に出すから、その時チャンスね
「健太、この子が、一番最初に生まれた女の子だよ」
「僕、怖いから、いいっすよ
」
と、後ずさりをする健太
「いいから、おいで
」
健太、渋々近寄って、臭いを嗅いだとたん
さっきよりも、遠くに逃げた、、、
健太パパの、赤ちゃんとの初対面
逃げちゃダメじゃん、健太パパ
しっかりして、パパ
健太が、パパになって６日
だけど、未だに
健太は、赤ちゃんを見せてもらっていないらしい
「あのう、僕は、パパなんですけど、、、」
健太が、トトと赤ちゃんの部屋を訪ねてみても
中に入らせてもらえないらしい
私をすがるような目で見る健太
「健太、まだ、お父さんの出る幕じゃないみたいよ
赤ちゃんの目が開く頃には、会えるといいね」と、健太を慰める私でした
健太が、私に何か訴えている
視線の先にあったのは、私が作ったフェルト人形
「健太、これが、気になるの」
「これ」
「違うのどうなの
」
「これ」
「はい、そうです これです」（ｂｙ 健太）
「これのどこが気になるんだろうね、トトちゃん」
「何にも、気にならないよね、トトちゃん」
「ええ、私は、気にならないわ だって私のほうが、可愛いもん
」（ｂｙ トト）
