天地暗察  もうひとつの宇宙の観察の記録

「心の闇」といえばネガティブな響きですが
その闇を「内なる宇宙」と捉え観察してきました。いま、パラダイムシフトの時

mission to the Earth

2018年10月15日 | 宇宙からの眼差し

ぼくの名前はアルタンブラク
遥か560万光年彼方の銀河から時空を越えて
きみたちの銀河にやってきたんだ。
そして知的生命体を捜しているうちにこの太陽系にたどり着いた。
ぼくたちは、その第三惑星
そう、きみたちの暮らす青い星をみつけたとき
とてもうれしかったんだ。
そしてその美しさにぼくたちは
なんて表現したらいいんだろう
ズバリ「恋をしたんだ」
きみたちが素敵な人を見て一目惚れするように
青く瑞々しい地球はもう二度と消えることのないくらい
ぼくたちの目に焼きついたんだ。
そして、ぼくたちの誰もがこの星で暮らしたいと思いはじめた。
宇宙には数えきれないほどの星がある。
きれいな星だっていくつも見てきたけれど地球のように
生命のエネルギーを感じる星にであったのは初めてだったんだ。
地球ときみたちの存在は、宇宙の奇跡だとぼくたちは思うんだ。

どうやってきみたちとコンタクトをとるか?
どんなプレゼントをもっていったらきみたちから歓迎されるだろうか?

 僕たちは、地上に降り立った



きみたちの描く宇宙人のイメージは、どんな感じだろう?
宇宙人がやってきたら侵略されるとかおもってるのかな?

ぼくたちは、とても友好的で争いごとは嫌いだから
地球を侵略しようなんて考えは、これっぽっちちも持っていないよ。

地上に降りると宇宙からは、とても美しかった地球が荒れていることにがっかり、
まるで、地球が経済成長という名の車に引きずられているようでぼくは、とってもかなしくなった。
だけどきみたちがこの星の環境を守るためにいろいろ研究したり話し合いをして行動していることを
知ってぼくたちもきみたちの力になりたいと思ったんだ。

実は太陽系に生命の存在を感知したときからぼくたちは地球のことを
USO (unidentified shipwreck object)地球式にいうと
「未確認沈没物体」そう呼んでいたんだ。
宇宙規模でみれば、ほとんど沈没しかけの戦艦のようにも見えるけど
・・・オゾンホールという致命的な穴が開いてるからね。
でも、大丈夫
きみたちが溺れている人を見捨てて置けないように
宇宙で溺れている星をぼくたちだって見てみぬふりはできないんだ。
時空を超えられる宇宙の住民としては、
何が何でも助けるしかない。

ぼくらの生命はひとつにつながっている
同じ宇宙のひとかけら
アトムのこどもだから

 ③ 僕は、地球を抱きしめた

ぼくは、大きな大きな気持ちになって、地球を抱きしめたんだ。
地球の鼓動やみんなの気持ちを耳を澄ませて聴いてみなくちゃ・・・
きみたちみんながよろこんでくれるなにかをみつけるために・・・
地球が元気をとりもどすには、どうしたらいいのか?
まず何から手を付ければいいのか?
どうしたら、きみたちが仲良くなるのか?

  
 ④僕は、ひらめいた
まず、きみたちが困っているのは、地球の環境問題
地球が沈んでしまったら、元も子もないから・・・ぼくは、ひらめいた。
たとえば、ぼくが大きな木になってCO2を食べる。
たとえば、ぼくが大きな太陽熱発電機になってクリーンなエネルギーを作り出す。
ぼくは、時空を超えられるし、すぐにでも、温暖化を食い止めてオゾンホールを修復することぐらい
できないことはない。エネルギーだって鏡にならなくても手に入れることができる。
でも、よく考えると、それでは、きみたちのためにならないと気づいたんだ。
だって、きみたちは、五百年前でも千年前でも・・
地球温暖化なんて言葉がなかった時代からずーと傷つけあってきたんだから
地球を救うことが先か、きみたちを仲良くさせることが先か、
ぼくは、究極?の選択を迫られた。

 ⑤ 
僕は、地上で生活してみた

究極の選択をする前にぼくは、きみたちのことをもっと知りたいと思った。
だから、ぼくは、地上できみたちと同じ生活を送ってみたんだ。
テレビをみたり、いろんな本を読んだり、犬と遊んだりしながら地球で暮らしているきみたちの気持ちを感じることからはじめた。

ある日、ぼくは、本の中にいい言葉をみつけた。
それは、中国の思想家、荀子が言った言葉

「ある人に魚を与えたならば、その人の一日の食を満たすことは、可能であろう
 しかし、彼に魚をとる技を教えたならば、彼は、一生、魚を食べ続けることができるであろう」

この言葉は、今のぼくにぴったりくるものがあった。
ぼくは、地球の豊かな自然が回復し、平和の中で仲良く暮らすきみたちの姿を夢に見た。
この夢は、かなり欲張りかもしれない。
この夢は、きみたち人間のルールでは、不可能かもしれない。
でも、宇宙のルールをきみたちが学ぶことができたとき、
きっとそれは、現実になる。ぼくは、そう思った。  つづく



松陰狂想曲 (^^♪ ショウインカプリッチオ)

2016年08月24日 | 宇宙からの眼差し
 第一楽章 「 志 」

 江戸時代末期 安政の大獄で死罪を言い渡された吉田松陰は、1859年11月21日江戸伝馬町
獄舎で斬首刑に処されました。

 時を同じくして江戸上空では、宇宙船からエイリアンがその様子を傍観していたのです。
実は、このエイリアン幕末の日本の一部始終を上空から観察していたのです。彼らの目的は、何だったのでしょうか?それは、いずれこの地球という星を侵略するときのための偵察と魂の採取でした。
有能な人材を見つけてその魂をデータ化し宇宙船のコンピューターに保存するという重要任務を担っていたのです。

もちろん、吉田松陰は、その志と行動力あくなき探求心が認められ、日本人第7号の魂保存候補に選ばれていたそうです。
29歳という若さで死を迎えることになった吉田松陰 
「自分の魂が肉体の死後 エイリアンによって生かされる」
それを知ってか知らずか その最期は、幕吏も感嘆するほど実に堂々としていたといいます。

このような経緯で松陰の魂は、斬首の瞬間をもって宇宙船に吸い込まれていったのです。

エイリアンの手元についた松陰の魂は、それまで地球上で集められた数十体の魂と同様にスーパーコンピューターでデータ化され保存されたということです。
それからもエイリアンは、世界の終わりの時に役立つであろう有能な人材の魂を採取しつづけました。そして宇宙船では、魂のデータ解析 魂の遺伝子情報の読み取り ウイルスの作成その融合実験などが繰り返され地球の未来のシミュレーションも行われていました。


どうやら、このエイリアンたちは、私たちがよく観る SF映画のように武力で地球人を攻撃し侵略しようとしているのではないようです。それどころか地球の環境と地球人をつぶさに観察し世界を平和に導く方法を考えてくれているようです。私たちは、いずれ彼らに知恵を借りることができるかもしれません。

 明治維新から150年 地球上では、スーパーコンピューターも全盛期を過ぎ、ようやく量子コンピューターの開発が始まったところです。あの頃、高度な技術を持っていたエイリアンですから彼らのコンピューターもさらに進化していることでしょう。きっと今頃は、量子コンピューターの運用も安定し新しい技術を開発しているのではないでしょうか?

もしかしたら、既にエイリアンによる地球の侵略は、はじまっているのかもしれません。
地球人の魂をデータ化していたのですからきっと地球人の魂や意識をハッキングに似た手法で操作したり、意識をウイルス感染によって操る技術を開発しているに違いありません。

 あなたがこの技術をもったエイリアンだったらどうやって地球を征服しますか?

いま、日本は、世界は、混迷を極めています。そして幕末のような時代の転換点です。
そのように彼らも感じていたなら やはりそこに「松下村塾」を起こし日本から
世界に「草莽崛起」を仕掛けるに違いありません。

 どうして筆者がこの情報をえたのでしょう?

それは、筆者自身がこのエイリアンに魂をハッキングされウイルス感染しまったからなのです。そのウイルスの名は、「松狂志ウイルス」このウイルスに感染すると近いうちに「松下村塾」と「草莽崛起」に触れることになるでしょう。

 この記事を読み終わった あなた 発症は、時間の問題ですね。







デジタル監獄 その2

2016年04月03日 | 宇宙からの眼差し
「人類はどうしたら監獄からでることができるのか?」

そもそも監獄に入れられているって 誰から?

もし、エイリアンor超人類だとするならこのシミュレーションゲームの目的は、何なのでしょう?

この地球の惨状をみて楽しんでいるのでしょうか?

「エイリアンor超人類」の立場で世界を客観的に見ても

人類を監獄に閉じ込めることの合理性をわたしは、見つけることができません。

その立場で思うことは、

ひとつ 「監獄なんかに閉じ込めていないのに まだ、気付かないの?」と

ただ、見守られているような気がするのです。

「天動説」が人々の意識を支配していたとき

地球と月の間になにか通り抜けられない壁があったとしたら 

それは、人類が無知だったゆえに「地球と月の間に壁(天幕)がある」と思い込んでいた認識の結果なのです。

認識が存在しない壁(天幕)を存在させたのです。

決して 地球人の宇宙開発を阻止しようとしていたエイリアンが壁を作っていたなんて誰も思わないでしょう。

壁をなくしたのは、「地動説」という宇宙のしくみを理解した『人類の認識の変化』なのです。

この世界が「デジタル監獄」ならばそこに留まるかそこから抜け出すかを決めるのは、人類自身しかいないようです。

まず、この世のしくみが解明されなければなりません。

それが明確に表され人類が共通に理解しているならば この世界は、もっと美しいはずです。

「天動説」から宇宙の概念を変えたのは、「地動説」の登場です。

私たちは、現在 ”物理世界が現実でありそれ単体で存在している”という「物理的実在論」の世界にいます。

”存在するから認識する”という世界観を大半の人は、常識としているのです。

しかしながら実は、物理的実在論では、物理上の事実を扱えないことがままあるらしいのです。

そのパラドックスを説明できるのは”認識するから存在する”という見方 すなわち「量子的実在論」らしいのです。

どうやら「量子的実在論」にパラダイムシフトすることが「平和や自由」への鍵であるようです。

”量子世界では、物理世界が仮想現実でない限りはありえないことになる。”

わたしは、この世界がバーチャルリアリティーだと理解した時 世界の見方が変わりました。



私たちが見ている現実は、入力次第で変わってくる出力された世界(ディスプレイ)なのです。

出力されたデータは、「人類のイマジネーションの産物」だとするなら

入力すなわち「人類のイマジネーション」を変えればよいことになります。

デジタル監獄 その3 につづく



デジタル監獄??その1

2016年03月16日 | 宇宙からの眼差し

「宇宙は、超知性を持った宇宙人によってデザインされた

マトリックス的コンピューターゲームである。」      

 

イギリスの哲学者ニック・ボストロム博士は論文の中で、人類は進化した異星人が”デジタル監獄”と彼が呼ぶものの中の囚人であると主張した。彼によれば、このエイリアン、あるいは超人類とでもいうべき存在は、仮想現実によって時空をシミュレートしているという。

 

宇宙がコンピュータープログラムによって作られたフィクションであるという仮説は、宇宙にまつわる数々の矛盾と謎を解決してくれる。

全文は、こちらから

 http://karapaia.livedoor.biz/archives/52192067.html  カラパイアより転載

 

仮想現実か 胎児の夢か?? ホントに夢なら醒めてほしいこの世界

環境汚染に少子高齢化、おさまらない政治家の不祥事、テロの恐怖におかしな犯罪

未来は、どうなるのでしょう?

もしこの世界が「デジタル監獄」だったとしたら私たちは、ここから出所できるのでしょうか?

刑期ってあるのでしょうか?恩赦があって自由になる日が来るのでしょうか?

看守は、エイリアンor超人類 人類は、なにか罪を犯したっていうこと?

エイリアンor超人類に訴えかけるのは、現実的では、ないようです。

ならば どうしたらよいでしょう?

「エイリアンor超人類」の立場にたって 逆にシミュレートしてみたら解決策に辿り着くのでは

ないかと私は、思うのです。 「宇宙からの眼差し」で思考実験していくのです。

問題を出題者側から考えるのです。

 「初めに答えありき」 現実の問題も同じことではないでしょうか。

同じ 《A》 という事柄があったとしましょう。

《A》 を問題だと思い答えを求め続けるならば何がしかの回答は、与えられる。

《A》 を問題だと思っていなければ 回答も考えつくことはないのです。

例えば

「大統領になりたいと思っていない人は、どうやったら大統領になれるかとは、悩みません」

「借金が返せない悩みは、借金のない人には、ないのです」

一見、当たり前のようですが 裏には、驚くべき潜在意識の法則が隠されています。

問題を的確に理解し悩み(探求)しつづけるなら回答は、あるのです。

この世界が問題だらけで混沌としているのは、

「なぜ 人類は、平和な世界を手に入れられないのか?」

このことについて 真剣に悩んでいないからなのではないでしょうか。

過去の出来事や現在の出来事を評価したり反対運動をしていても世界は、

劇的な変化をしません。

そもそも この目に見える世界は、人類のイマジネーションの産物なのですから

イマジネーションでしか変えることはできないのです。

そして、ある時 思いついたのです。

「人類は、どうして月に行くことができたのか?」この史実をモデルに考えよう。と

今では、地球が自転しながら太陽の周りを回っていることを小学生でも知っています。

しかし、地動説が常識になる前は、

月に人が行く日が来るなんて誰が想像したでしょう?

17世紀に望遠鏡が発明 当時の人は、どういう気持ちでつきを眺めたのでしょう?

それから 19世紀後半 ジュール・ヴェルヌの『月世界旅行』という小説によって

人々は、月への憧れを抱きました。 その憧れが人類を月に送った原動力になったと

私は、思うのです。もちろん、法則やエネルギーも重要な要素であったと思います。

『月旅行』=『自由や平和』 と仮定するなら未来についての合理的な思考ができそうです。

「人類は、どうしたら監獄からでることができるのか?」

まず、天動説から地動説にパラダイムが変化したように新しい概念が必要な時です。

デジタル監獄 その2 につづく

 

 

 

 

 


「地球見聞録」  Look through my eyes

2015年11月12日 | 宇宙からの眼差し

はじめまして、ぼくの名前はアルタンブラク、遥か560万光年彼方の銀河から時空を越えてきみたちの銀河にやってきたんだ。そして知的生命体を捜しているうちにこの太陽系にたどり着いた。そしてぼくたちは、その第三惑星そう、きみたちの暮らす青い星をみつけた。そしてその美しさにぼくたちはなんて表現したらいいんだろうズバリ「恋をしたんだ」きみたちが素敵な人を見て一目惚れするように青く瑞々しい地球はもう二度と消えることのないくらいぼくたちの目に焼きついたんだ。ぼくたちの誰もがこの星で暮らしたいと思いはじめた。宇宙には数えきれないほどの星がある。きれいな星だっていくつも見てきた。けれど地球のように生命のエネルギーを感じる星にであったのは初めてなんだ。「地球ときみたちの存在は、宇宙の奇跡」 ぼくたちは、そう思った。

 どうやってきみたちとコンタクトをとるか?どんなプレゼントをもっていったらきみたちから歓迎されるだろうか?

きみたちの描く宇宙人のイメージは、どんな感じだろう?宇宙人がやってきたら侵略されるとか思ってるのかな?だったら、ご期待には添えないけどぼくたちは、とても友好的で争いごとは嫌いだから地球を侵略しようなんて考えは、これっぽっちちも持ってないんだ。地上に降りると宇宙からは、とても美しかった地球が荒れていることにがっかりした。地球は、経済優先の社会の犠牲になっていたことを思うとぼくは、とってもかなしくなった。だけど、いまきみたちは、この星の環境を守らないといけないと気付いている。そのためにきみたちがいろいろ研究したり話し合いをして行動していることを知ってぼくたちもきみたちの力になりたいと思ったんだ。
 実は太陽系に知的生命体の存在を感知したときからぼくたちは、その惑星のことを
USO (unidentified shipwreck object)地球式にいうと「未確認沈没物体」そう呼んでいたんだ。
星が沈没しているなんて・・うそだろー この目で見るまでは信じられなくてでも、それは、残念なことに本当だった宇宙規模でみれば、地球は、沈没しかけの原子力戦艦のようだ。・・・・オゾンホールという致命的な穴が開いてるからね。そのうえ、放射能漏れも重なって・・きみたちがどんなに不安なことか・・
でも、大丈夫きみたちが溺れている人を見捨てて置けないように宇宙で溺れている星をぼくたちだって見て見ぬふりはできないんだ。時空を超えられる宇宙の住民としては、何が何でも助けるしかない。

 ぼくらの生命はひとつにつながっている 同じ宇宙のひとかけら アトムのこどもだから

ぼくは、大きな大きな気持ちになって、地球を抱きしめたんだ。地球の鼓動やみんなの気持ちを耳を澄ませて聴いてみなくちゃ・・・きみたちみんなが喜んでくれるなにかをみつけるために・・・
地球が元気をとりもどすには、どうしたらいいのか? まず何から手を付ければいいのか?どうしたら、きみたちが仲良くなるのか?まず、きみたちが困っているのは、地球の環境問題、地球が沈んでしまったら、元も子もないから・・・ぼくは、考えた うーんと 考えた。ぼくは、ひらめいた。たとえば、ぼくが大きな木になってCO2を食べる。たとえば、ぼくが大きな太陽熱発電機になってクリーンなエネルギーを作り出す。それより、いま、きみたちが望んでいるものは、放射能除去装置なのだろうか?
ぼくは、時空を超えられるし、すぐにでも、オゾンホールを修復して温暖化を阻止することぐらいできないことはない。エネルギーだって鏡にならなくても手に入れることができる。ただ、なんとかできると思うけど放射能の除去は、前例がないんだ。それは、いま最も優先されるべきだと思うけど・・ぼくにとっても難問なんだ。できることからしてあげたい気持ちは、やまやまなんだけど、よく考えると、それでは、きみたちのためにならないと気づいたんだ。だって、きみたちは、五百年前でも千年前でも・・
地球温暖化なんて言葉がなかった時代からずーと傷つけあってきたんだから地球を救うことが先か、きみたちを仲良くさせることが先か、ぼくは、究極?の選択を迫られた。

究極の選択をする前にぼくは、きみたちのことをもっと知りたいと思った。だから、ぼくは、地上できみたちと同じ生活を送ってみたんだ。テレビをみたり、いろんな本を読んだり、犬と遊んだりしながら地球で暮らしているきみたちの気持ちを感じることからはじめた。

 ある日、ぼくは、本の中にいい言葉をみつけた。それは、中国の思想家、荀子が言った言葉

「ある人に魚を与えたならば、その人の一日の食を満たすことは、可能であろう
 しかし、彼に魚をとる技を教えたならば、彼は、一生、魚を食べ続けることができるであろう」

この言葉は、今のぼくにぴったりくるものがあった。ぼくは、地球の豊かな自然が回復し、平和の中で仲良く暮らすきみたちの姿を夢に見た。この夢は、かなり欲張りかもしれない。この夢は、きみたち人間のルールでは、不可能かもしれない。でも、宇宙のルールをきみたちが学ぶことができたとき、きっとそれは、現実になる。ぼくは、そう思った。それは、きみたちのためだけではなく、ぼくたちにとっても大事なこと きみたちが仲良くしていることや地球の自然が美しいことは、そのまま、宇宙の美しさだからだ。                               

ある三日月の夜、ぼくは、地上から宇宙を見ていた。ぼくは、急に月に行ってみたくなって宇宙船に乗り込んだ。月に着くとぼくは、びっくりした。「アポロ計画」できみたちが月面着陸に6度も成功していたのは、本当だったんだ。いまでこそ、きみたちのコンピューターは、1秒間に何兆もの計算ができる。
でも、「アポロ計画」の当時は、電卓ほどの計算能力できみたちは、月を目指した。それを達成したきみたちの技術と精神力にぼくは、とても感心した。
ぼくは、アポロ11号が月面に贈ったレリーフを見た。そして、一緒にあった一冊の本に目がとまった。
それは、1971年にアポロ14号が月面に残していった「聖書」だった。ぼくは、その「聖書」を読んでみたくなった。聖書を手にして持ち上げたときちょうど、月の地平線から昇ってきた地球と重なった。
ぼくは、視線を感じた。目を閉じると、きみたち地球人が月を見上げて祈ったり、親子で指をさしたり、
同じ月の下にいる友を想ったりしている姿がまぶたに映った。それは、ぼくが初めて地球を見て 「美しい!」と思ったようにきみたち地球人の「心の美しさ」を感じた瞬間だった。そんな「美しい心」を持ったきみたちだったらきっと地球は、大丈夫。ぼくは、そう思った。
月の表面は、太陽の光を受けると摂氏100度 を超える灼熱だ、その光がジリジリと近ついてきたのでぼくは、陽のあたらない場所に移った。しばらく行くと小高いクレーターの淵が見えた。そこに腰掛によさそうな岩があったのでぼくは、座って聖書を膝の上に置いた。
地球にいた時、ぼくは、聖書やほかの経典を何冊か読んだから聖書がキリスト教をはじめいくつかの宗教の経典だということは知っていた。無数の宗教の礼拝や集会なんかにも忍び込んで見学した。お経の話しや宗教のいろんな話しを聴いたけれどぼくには、わからなかった。地球人は、何を求めて祈り・・何を求めてお経をあげているのか?神様の国? 今の幸せ? 心の平安?なぜ、地球というひとつの星にたくさんの種類の宗教があるのか?「宗教」ってなんだろう?ぼくは、考えた。ぼくは、あの三日月の夜もそんな疑問を持ちながら宇宙を見上げていた。そして、月に行ってみたくなったのは、「ここにある答」に導かれたのだろうか?

いま、ぼくは、きみたちが「月」に いや「宇宙」に贈った「一冊の聖書」を手にして震えている。                              

ぼくが「なぜ、震えているのか?」って?それは、ぼくの悩みの中に一条の光明がさしたからだ。
それは、同時にぼくの中にあるいろんな知識をネットワークで繋ぎひとつの知恵にしてくれた。

つづく