煩悩すなはち菩提ぞと 聞て罪をばつくれども
生死すなはち涅槃とは いへども命をおしむかな
日本古典文学大系『仮名法語集』岩波書店、85頁
煩悩即菩提だからといって、油断して罪を作り、生死即涅槃として安心せよということをいわれても、命は惜しいということだ。本当にこの通りであろうと思う。逆にいえば、ここで言われた「相即観」には現実味がないということだろう。ここで、現実味がないのは凡夫だという、仏教者がいても何も怖れない。それこそ、凡夫即成仏ではないということを、その仏教者が自ら暴露しただけだ。
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