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つらつら日暮らし

約300字で仏教(60)

沙門の蓮胤が書いたという『発心集』という著作の冒頭は次のような語句である。

仏の教へたまへる事あり。心の師とは成るとも、心を師とする事なかれ、と。

我々自身は、自ら自身の心について、師として相対し、抑えなくてはならない。好き勝手振る舞う心を師としてしまってはならないのである。心とは、我々自身がよくよく抑えて、初めて制御の聞いた大人の心となる。だからこそ、心の趣くままに生きる、なんてことを認めることは出来ない。

ところで、この『発心集』を書いた「蓮胤」という名前について、もしかすると、初めて聞く人が多いかもしれない。しかし、それは法名で書いたからであり、多分「鴨長明」と書けば、ほとんどの人が「あぁ、あの『方丈記』の・・・」と言うことだろう。

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コメント一覧

tenjin95
コメントありがとうございます。
> an-an-an さん

そうですね。仰っていますね。「安心」という言葉を、文字通り取ったということです。
an-an-an
その心を
今ここに出して見せてごらん、と
たしか達磨さんも盤珪さんもそれぞれに、どこかで仰っていたような記憶があるんですが。
tenjin95
コメントありがとうございます。
> 無門 さん

そうです。あの『発心集』ですが、今回はプロローグ的に使ってみました。まだ、連載記事には出来ませんが、必ず使いたいと思っております。
無門
以前、メールで教えていただいた鴨長明の発心集ですね。いよいよ、和尚さんのブログでも、記事に使われていくのでしょうか。楽しみです。
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