あと二日で新年だって。信じられないわぁ。
毎年毎年思うわぁ。
コロナコロナで、去年も今年もどこにも行けず、ま、皆さんそうだろうけど。
今年はなんだかドタバタ劇が多くて、これまたあっという間に年末来たな。
特に夏。龍之介逝く、紬来る、レオ逝く、セピ、ノア来る、これがわずか2週間足らずで起きた。
涙を流す暇もないくらい慌ただしかった。
レオと龍之介兄弟は16歳5か月で天国に行った。
我が家の中心はこの2匹だった。
保護時はトラ、レオ、龍之介の3匹。トラは5歳の時に戦線離脱。
私とじい様とで初めて授乳から育てた子たち。
トラはグレーの地に長くてまっすぐな尻尾、レオはグレーに白みがかった毛色で尻尾はトラの半分くらい。
龍之介はこげ茶と白の八割れ、尻尾は御曲り。
長男トラ、次男レオ、三男龍之介といった感じだった。
三男坊龍之介。
不思議な特別な子だった。
当時から我が家にはたくさん猫がいたが、授乳したのが初めてだったからか、
じい様はこの三兄弟を可愛がっており、特に龍之介は気に入っていたようだった。
もちろん他の皆も可愛くて特別だが、私にとっても特にこの龍之介は本当に不思議な猫だった。
散歩が大好きで、犬たちとの散歩に付いてきては、勝手に遊び惚けて絶対に一緒に帰らないという困ったちゃん。
いったん犬たちを戻し、また迎えに行くというのが定番だった。
龍之介もそれをわかっていて、迎えに来ると素直に帰っていた。
そして我が家一の接客係。人が大好きで、誰かが来ると我々より先に出迎えてくれる。
お正月には獅子舞が各家々を回るのだが、獅子が舞う前にお祓いをする。
すると龍之介は私たちがそろう前にトコトコとお祓いをする人の前に行き、ちょこんと座る。
「お前もお祓いしてもらうの?」とお祓いをしてくれる人が苦笑いしていることもあった。
我が家では私もじい様も晩酌をする。夕食に刺身を欠かしたことはなかった。
刺身大好きな龍之介は、いつも虎視眈々と刺身を狙っていた。ターゲットになるのはじい様。
じい様が刺身を取ると、すばやくそれを横取りする。
取られたじい様は「あっ!」と、さもやられたような顔をするが、明らかに喜んでいた。
「お前より俺のほうが好きなんだよ~ん」と、思っていたと思うが、
バカたれめ、動きが鈍いからカモになってるんだよ、と思っていたが口には出さなかった。
弟たちや姉一家が来た時も、龍之介はちゃんと見ていた。どこがガードが緩いか。
ちゃんと狙ってその人のところで待機していた。私たちもまた龍之介との攻防戦を楽しんでいた。
龍之介とレオは私と一緒に眠っていたが、私が右側で眠ることが多いからか、
どうも右側が一等地のようで、いつも取り合いだった。
龍之介が出遅れて、先にレオが布団の中に入っていると、龍之介はしばし考え、
どすどすと布団の上からレオに乗っかっていく。するとレオは怒って出て行ってしまい
そこにすかさず入り込んでいく。
策士、龍之介。
そしてこのオトコ、とにかく鼻が利く猫だった。
私だけが美味しいものを食べるわけにはいかないと、ちゃんと猫たち用にも用意してあるのにも関わらず、
「もっと美味しいものがあるんだよね」
と、ほかの猫たちが食べているのに、それには興味を示さず私の傍を離れなかった。
たいていやりはしたけれどもっ、絶対にやらなかったのはカニ。
しっかり扉を閉め、一人でキッチンで食べていた。
なんで、こんなとこで食べなきゃならないんだと、ちょっと悲しくなったが、
美味しいカニを龍之介に取られるわけにはいかない。
私が美味しいものを食べているのがわかっている龍之介は、扉を開けようと激しく音を立てて、
「入れろ~、入れろ~」と鳴いていた。
ちょっと怖かった。
そんな龍之介は、私と寝る時、私の額に頭をごっつんして、ぐりぐりとするのが定番だった。
すりすりではなくぐりぐり。
そしてごっつんしたまま5分くらいその状態でいる。
それがとてつもなく幸せな時間だった。
ブサイク、ブサイクと姉たちから言われていた龍之介。
でも下から見上げる龍之介はとてもかわいくよかオトコだった。
「りゅうぼちんは長生きして化け猫になるんだもんね。そしてずっと私と一緒にいるんだもんね。
私が逝くとき一緒に逝くんだもんね。」
私はいつも龍之介にこう言っていた。
ずっと一緒にいると思ってたよ。
レオは月1か2で病院通いだったけど、りゅうぼちんは元気だったのにね。
じい様が時々帰ってきた時も、傍にいてくれるのは龍之介とレオだった。
その時だけは私じゃなくてじい様と一緒に寝てくれたもんね。
じい様、嬉しかったと思うよ。
レオはもう一生懸命で、カウントダウン始まっていたかと思ってたけど、
龍はまだまだだと思ってた。
私が遅番で22時過ぎに帰ってきた時、呼んでも龍が来なくて、私の部屋に行ったら、
もう動けなくなってた。朝まで普通に過ごしてたのに。
待っててくれたんだと思う。
私を見て、それから呼吸が荒くなって、…。
逝ってしまった。
最期まで本当にいい子だった。こんな子、きっともう出てこない。
ただね、龍とレオにはね、散々っぱら色んなことやられたから、
泣かないかもよ、って思ってた。
だってね~、テレビ何台壊したよ!
パソコンの上でおしっこされてお陀仏にされて、天に向かって吠えたよワタシ!!
ケーブルテレビのレコーダーにおしっこしたのもどっちかでしょ?!
しかも解約する前日!!「修理代5千円になりま~す」って言われた時、手が震えたよ!!
ブレーカーにもおしっこして総取っ替えしたよね!
掃除機も壊してくれたでしょ?!
まだある、いっぱいある!
ほんとにさ~、あんまりいっぱいやってくれたから、「猫に関することは必要経費」って
金銭感覚がおかしくなっちゃったよ。どうりで金が溜まらないわけだよ。
でもね、悲しくて悲しくて、龍が逝っちゃった次の日は目が土偶みたいになってた。
ブスがさらにブスに。ふふ。
レオも一週間も経たずに追いかけて逝っちゃうとは。
そんなに仲良くなかったくせに。
龍とレオは私の生活の中心だったから、今もまだ変な感じよ。
ただただ感謝。
一緒にいてくれてありがとう。ずっと大好きだよ。ずっと一番だよ。
珍しいツーショット
じい様と。この二匹はいつもじい様のそばにいてくれた。
毎年毎年思うわぁ。
コロナコロナで、去年も今年もどこにも行けず、ま、皆さんそうだろうけど。
今年はなんだかドタバタ劇が多くて、これまたあっという間に年末来たな。
特に夏。龍之介逝く、紬来る、レオ逝く、セピ、ノア来る、これがわずか2週間足らずで起きた。
涙を流す暇もないくらい慌ただしかった。
レオと龍之介兄弟は16歳5か月で天国に行った。
我が家の中心はこの2匹だった。
保護時はトラ、レオ、龍之介の3匹。トラは5歳の時に戦線離脱。
私とじい様とで初めて授乳から育てた子たち。
トラはグレーの地に長くてまっすぐな尻尾、レオはグレーに白みがかった毛色で尻尾はトラの半分くらい。
龍之介はこげ茶と白の八割れ、尻尾は御曲り。
長男トラ、次男レオ、三男龍之介といった感じだった。
三男坊龍之介。
不思議な特別な子だった。
当時から我が家にはたくさん猫がいたが、授乳したのが初めてだったからか、
じい様はこの三兄弟を可愛がっており、特に龍之介は気に入っていたようだった。
もちろん他の皆も可愛くて特別だが、私にとっても特にこの龍之介は本当に不思議な猫だった。
散歩が大好きで、犬たちとの散歩に付いてきては、勝手に遊び惚けて絶対に一緒に帰らないという困ったちゃん。
いったん犬たちを戻し、また迎えに行くというのが定番だった。
龍之介もそれをわかっていて、迎えに来ると素直に帰っていた。
そして我が家一の接客係。人が大好きで、誰かが来ると我々より先に出迎えてくれる。
お正月には獅子舞が各家々を回るのだが、獅子が舞う前にお祓いをする。
すると龍之介は私たちがそろう前にトコトコとお祓いをする人の前に行き、ちょこんと座る。
「お前もお祓いしてもらうの?」とお祓いをしてくれる人が苦笑いしていることもあった。
我が家では私もじい様も晩酌をする。夕食に刺身を欠かしたことはなかった。
刺身大好きな龍之介は、いつも虎視眈々と刺身を狙っていた。ターゲットになるのはじい様。
じい様が刺身を取ると、すばやくそれを横取りする。
取られたじい様は「あっ!」と、さもやられたような顔をするが、明らかに喜んでいた。
「お前より俺のほうが好きなんだよ~ん」と、思っていたと思うが、
バカたれめ、動きが鈍いからカモになってるんだよ、と思っていたが口には出さなかった。
弟たちや姉一家が来た時も、龍之介はちゃんと見ていた。どこがガードが緩いか。
ちゃんと狙ってその人のところで待機していた。私たちもまた龍之介との攻防戦を楽しんでいた。
龍之介とレオは私と一緒に眠っていたが、私が右側で眠ることが多いからか、
どうも右側が一等地のようで、いつも取り合いだった。
龍之介が出遅れて、先にレオが布団の中に入っていると、龍之介はしばし考え、
どすどすと布団の上からレオに乗っかっていく。するとレオは怒って出て行ってしまい
そこにすかさず入り込んでいく。
策士、龍之介。
そしてこのオトコ、とにかく鼻が利く猫だった。
私だけが美味しいものを食べるわけにはいかないと、ちゃんと猫たち用にも用意してあるのにも関わらず、
「もっと美味しいものがあるんだよね」
と、ほかの猫たちが食べているのに、それには興味を示さず私の傍を離れなかった。
たいていやりはしたけれどもっ、絶対にやらなかったのはカニ。
しっかり扉を閉め、一人でキッチンで食べていた。
なんで、こんなとこで食べなきゃならないんだと、ちょっと悲しくなったが、
美味しいカニを龍之介に取られるわけにはいかない。
私が美味しいものを食べているのがわかっている龍之介は、扉を開けようと激しく音を立てて、
「入れろ~、入れろ~」と鳴いていた。
ちょっと怖かった。
そんな龍之介は、私と寝る時、私の額に頭をごっつんして、ぐりぐりとするのが定番だった。
すりすりではなくぐりぐり。
そしてごっつんしたまま5分くらいその状態でいる。
それがとてつもなく幸せな時間だった。
ブサイク、ブサイクと姉たちから言われていた龍之介。
でも下から見上げる龍之介はとてもかわいくよかオトコだった。
「りゅうぼちんは長生きして化け猫になるんだもんね。そしてずっと私と一緒にいるんだもんね。
私が逝くとき一緒に逝くんだもんね。」
私はいつも龍之介にこう言っていた。
ずっと一緒にいると思ってたよ。
レオは月1か2で病院通いだったけど、りゅうぼちんは元気だったのにね。
じい様が時々帰ってきた時も、傍にいてくれるのは龍之介とレオだった。
その時だけは私じゃなくてじい様と一緒に寝てくれたもんね。
じい様、嬉しかったと思うよ。
レオはもう一生懸命で、カウントダウン始まっていたかと思ってたけど、
龍はまだまだだと思ってた。
私が遅番で22時過ぎに帰ってきた時、呼んでも龍が来なくて、私の部屋に行ったら、
もう動けなくなってた。朝まで普通に過ごしてたのに。
待っててくれたんだと思う。
私を見て、それから呼吸が荒くなって、…。
逝ってしまった。
最期まで本当にいい子だった。こんな子、きっともう出てこない。
ただね、龍とレオにはね、散々っぱら色んなことやられたから、
泣かないかもよ、って思ってた。
だってね~、テレビ何台壊したよ!
パソコンの上でおしっこされてお陀仏にされて、天に向かって吠えたよワタシ!!
ケーブルテレビのレコーダーにおしっこしたのもどっちかでしょ?!
しかも解約する前日!!「修理代5千円になりま~す」って言われた時、手が震えたよ!!
ブレーカーにもおしっこして総取っ替えしたよね!
掃除機も壊してくれたでしょ?!
まだある、いっぱいある!
ほんとにさ~、あんまりいっぱいやってくれたから、「猫に関することは必要経費」って
金銭感覚がおかしくなっちゃったよ。どうりで金が溜まらないわけだよ。
でもね、悲しくて悲しくて、龍が逝っちゃった次の日は目が土偶みたいになってた。
ブスがさらにブスに。ふふ。
レオも一週間も経たずに追いかけて逝っちゃうとは。
そんなに仲良くなかったくせに。
龍とレオは私の生活の中心だったから、今もまだ変な感じよ。
ただただ感謝。
一緒にいてくれてありがとう。ずっと大好きだよ。ずっと一番だよ。
珍しいツーショット
じい様と。この二匹はいつもじい様のそばにいてくれた。
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