かんらからから

独り言。時々犬、猫。

得意技は不意打ちと降参

2016-07-13 21:22:11 | 日記

我が家の中に黒猫は2匹。ごっちゃんとクウちゃん。

今回はクウちゃんの話。

クウは「空」と書いてクウちゃん。
決して黒猫だからクウちゃんではないのだよ。


向かって左がクウちゃん、右がごっちゃん。

このクウちゃん、2011年にショッピングセンターの駐車場で道行く人ににゃあにゃあ鳴きながらスリスリしていたのを連れてきた。

あまりにも人慣れしているので、近くの家の飼い猫だろうか、としばらく見ていたのだが、
どうもそんな様子はなく、明らかにここに捨てられて困ってるっぽかった。

生後1年経っているかどうか、という感じ。

当時、我が家にはやっぱり猫がいっぱいいた。
しかし見てしまったからには見過ごすことは出来ず、こんな大きいけど大丈夫かな、と不安もありながら
「うちに来る?」と車のドアを開けると、なんとこの子はサッと飛び乗り、助手席で寝始めた。

きっと鳴きすぎて疲れてしまったのだろう。エンジンをかけても車が動き出しても動じることなく眠っていた。

ワタシの中で、黒猫というのは猫の中でも社交性が高いと思っている。
これまで出会った黒猫はみんなものすごく人懐っこく、
どんな猫とも仲良くやっていた。

しかし、この子は子猫ではない。我が家の猫たちが受け入れてくれるか。
この子が中に入っていけるか。

ドキドキしながら我が家の猫たちとご対面。
数の多さにびっくりした感じはあったが、この子はすぐにどの猫にもスリスリして挨拶を始めた。

ホッと一安心。その後は、まるで最初からここにいました、って感じでくつろいでいた。

一つ心配だったのは、我が家が出入り自由なこと。

やっぱり嫌だ、と出て行ったりしないだろうか、と思っていたが、その心配は無用だった。
遊びに行っても、ほかの猫と一緒ですぐに戻ってくる。ここをちゃんと自分の家だと決めたのだ。


ワタシの車の上。この車、新車で買って3日目には傷がついてました。その数日後、飛び乗るのに失敗して運転席側のドアに爪を立てて降りるのを目撃しました。

それから何年か過ぎ、クウちゃんも立派な大人の猫に成長。よかオトコになりました。
しかし、大人の猫になるということはそれなりの試練も迎えるということ。

我が家で一番強いのはレオ坊。

レオ坊は確かに強いのだが、このオトコはどうもボス猫としての品位に欠ける。
弱いものいじめをしたりはしないのだが、なんというか、そもそもケンカが好き。
というか、プロレスが好き。取っ組み合いをしたいわけ。

かつていた、黒猫の玉三郎とはいつも、はっけよ~い、のこった!をして楽しんでいた。
レオとプロレスができるのは玉ちゃんだけだった。

で、他の猫とも遊びたいわけで、ずいずいっと迫っていくと、「やんのか、こらぁ~!!」
まるでケンカを売っているようで、他の猫はビビッて逃げていく。

そんなレオ坊をクウちゃんはじっと見ていた。沸々と湧き上がる闘志。
体型的にはレオ坊とそう大差ない。レオ坊もでかいがクウもでかい。

「オレ、いけんじゃね?」と思ったかどうか、知らないが、ここ最近クウちゃんがレオ坊に向かっていくようになった。

しかし、このオトコは卑怯者。

堂々と正面から行くのではなく、レオが無防備にとことこ歩いているところを悟られぬように背後からタックルをしかけるのだ。

不意打ちをくらったレオは、「てめえ、このやろ~!!」と大激怒。
そこで大きなケンカにならないのは、「あ、やべっ」とすぐに形勢を悟るクウが降参するからだ。

自分から仕掛けるくせに、最後はいつも降参。

この降参の仕方がね、まるで犬みたいに「はい、降参です。もうしません」てな感じで、お腹を見せるんですよ。

これはワタシから怒られた時も同じ。

クウがよからぬことをして、「こらあ!!クウちゃん!!!」と怒ると、
ダッシュで逃げて、「はい、すいませんでした」とパカッとお腹を開いてこちらを見る。

いつだったか、他の猫が悪さをして、「こらあ!!」と一喝したとき、茶の間の方でズザッと音がした。
見ると、何もしていないクウが「どうもすいませんでした」とお腹を見せていた。爆笑した。

レオ坊にとっては自分の地位を脅かす若造。もはや遊びのプロレスができる相手ではない。
しかも、いつも不意に襲ってくるために、レオ坊はホントにクウちゃんのことが嫌いだ。


あんな若造にはまだまだ負けん。

しかし、クウちゃんは自分より年下ネコにはとっても優しく、面倒見がいい。
クウちゃんの周りにはいつも猫たちが集まっている。

そして我が家で唯一掃除機が大好き。

他の猫は掃除機のスイッチを入れるとすぐにその場から逃げてしまうが、クウちゃんに限っては、
掃除機の音が聞こえると、他の部屋にいてもわざわざかけている部屋までやってきて、足元にまとわりつき、

「吸え」とゴロンと横になる。

そしてヘッドをブラシに切り替えてざっざかざっざか吸うわけです。こんな猫初めてだ。
もうよかろうと、掃除機を離すと「いんや、まだまだ」と中々掃除機から離れません。


このクウちゃん、もう一つ面白い特技があります。
うちの猫たちは外に行くと、ワタシのためにいつもお土産を持ってきてくれる。それはクウちゃんも一緒。

モグラだったり、ネズミだったり、鳥だったり、家に帰ると何かしら廊下に落ちてます。
今まで一番の大物は、イタチかな。でっかいネズミが転がっている!!と思ったらイタチでした。
…こんなものまで、とびっくりするやら悲しいやらで。

戦利品は、生きているものは逃がし、そうでないものは土に還します。

そんな真夜中。1時半ごろでしたかね~。夜遊びに行っていたクウちゃんが戻ってまいりました。
廊下でゴトンという音が聞こえ、あ、また何か取ってきやがった、と廊下に出てみると、何だと思います??

魚!!!

体長15cmほどの生きてる魚!!!

ぴちぴち跳ねてますがな!!!

我が家の近くには坂を下ったところに港があり、釣り人たちがよく魚釣りをしている。
ワタシも犬たちとその港に散歩に行くのだが、海の中を見ると魚が群れをなして泳いでいる。
網ですくうと取れんじゃない??ってくらいに。

なので、その魚は釣り人が落としたものなんでは?と思ったのだが、このお魚汚れてません。
キレイなもんです。しかもよく見ると、クウちゃんの前足2本とも濡れている。

海の中に入って取ったのか???

すっげえなオイ!!!

しかも、それを途中で食べることなく、家まで持ってくるとは。

クウちゃんすご~い!!!

がしがし頭を撫でると、クウちゃんはふがふがいって嬉しそう。

他の猫たちが興味津々で寄ってきたので、大急ぎで車で港まで走り海に戻しました。
姉にその話をすると、味噌汁に入れて食べればよかったのに、と言われましたが、
島っ子ですが、ワタシ魚はさばけません。
生きている魚なんて食べる気にもなれません。

しかし、確かに猫は魚は食べるけどもさ、うちの子たちも大好きだけどさ、
猫に取られる魚って…。何やってんだ、この魚。

まあ、しかし、もしかしたら引き潮の時に取り残された魚かもね、たまたまかもね、そう思っていたんですが、
その数日後、朝起きたら別の部屋にまた魚が転がってました。
残念ながら息絶えてましたけど。

クウちゃんはよく遠征する。犬との散歩の途中で、「こんなところまで来ている」ってことよくあります。
港に行った時にも、遠くからダミ声が聞こえてきてクウちゃんが姿を現します。そして犬たちと一緒に帰宅。

相変わらず隙あらばレオにちょっかいを出しているクウちゃんだが、急がなくてもクウちゃんの時代は必ず来る。
あんまりレオを怒らせないでよ。クウちゃんがおとなしくしてたら我が家は平和なんだからさ。

クウちゃんの存在自体が気に入らないレオ坊は毎回縄張り確認に余念がない。
それ掃除すんの大変なんだよ?

なんていうか…本能が騒ぐんだよね。




トキメキの行方

2016-07-10 23:58:23 | 日記

ここ一か月、シアワセな夢を見てました。

ああ、ワタシにもまだこういうシチュエーションが起こるんだな~、って久しぶりにドキドキしました。

まあ、しょせん夢なんですけどね。

ワタシは長年生きてきたけれど、恋愛経験は乏しい。

もともと、人付き合いがあんまり得意じゃなかったので、それは男女関係にも表れていた。

それでも25、6才の時だったかな~、ものすごく好きな人が出来て、

もう、その人のためにアタシ生きているっ!!って時代がありましたよ。

明けても暮れてもその人のことばかり考えて、その人に会うためだけに仕事に行ってたもんね。

ワタシは自分からは絶対に動かないタイプなので、好き好き光線は送っていたけど、

成就しなければそれはそれでいい、と思っていた。

好きな人がいるだけで、こんなに世界が楽しくなるとは、と、片思いの状況をかなり楽しんでいました。

でもね、どういうわけか成就したんですよ。

その時ばかりは、「女の一念岩をも通す」という言葉を実感しました。

で、お付き合いが始まったんですが、その時、しみじみ思ったことが、

片思いが長い人とは付き合わない方がいい。

自分の中で、その人が100%の状態で理想化されていたんですね。

その人のことを本当に理解しようと思えば、見えてなかった部分が見えたとしても

「ああ、こんな面がある。こんなところもあるのね。」とプラスに働くはずなんですが、

ワタシはマイナスに働いたんです。

当時、仲の良かった友達がいて、その子がトラックの運ちゃんと付き合っている時期がありました。

トラックの運ちゃんの朝は早い。で、早朝、4時くらいに

「おはよう~。今から仕事に行ってくるね~。」という電話がかかってくるんだと嬉しそうに話していました。

「私の声で一日を始めたいんだって~」と言うんですよ。

ニコニコしながらっ。

へ~…と言いながら、これがもしワタシだったら…

携帯折ります。

何のつもりだっ!!貴様っ嫌がらせかっ?!!と、折った携帯、壁に叩き付けます。

でも、それが嬉しいと言った友達。男から見ると、こういう女の子はホントに可愛いんだろうな、と思います。

あれからワタシもさらに大人になって、いくらか柔軟な考えを持てるようになったけれど、

それでも、この状況になったら、携帯は折らないまでも電源切ります。

好きだからこそ常識というものは持っていてほしい。

携帯って直に個人に繋がるから、いつ電話してもいい、と思っているバカ野郎がいますが、

やはりそうではないと思うのですよ。

ワタシが好きで好きでたまらなかった人はこのバカ野郎だった。

残業続きでいつも帰りが遅くなっているのは知っていた。

大変ね、身体壊さないといいけど…と、心配はしていた。

でもねっ、寝入りばなの1時や2時に電話してくれても困るのですよっ。

1回2回なら許そうと思った。でも、毎日なのっ!!

眠い頭でワタシはいつも会話のネタを探していたんだけど、

こいつ…まさか常識ないんじゃ…、そう思うと、電話を切っても今度はイライラして眠れんわけです。

そこを「私の声で一日を締めくくりたかった」んだと思えれば、今とは違う未来があったかもしれません。

でも無理っ!!。無理だった。

とてもいい人で、一緒に仕事をしたからこそ、この人の人となりにものすごく惹かれたはずなのに、

ほんのちょっとしたきっかけで、あれだけ好きだったこの人への思いが嘘のように引いていきました。

でも、まあ、そこからホントに別れるまでが大変だったんですけどね。

意外とワタシ愛されてたみたい。

しばらく一人でいいや、って思ってたら気づかないうちにえらい年月が流れとりましたわ。

付き合った人がいなかったわけではないですが、何というか、先に進もうという気にはなれませんでした。

多分、その片思いの時にワタシは一生分の恋愛感情を使ったんではないかと思うのです。

その人にもう一度会いたいとはまったく思わないけど、あの時のドキドキ感と、幸福感が時々懐かしくなります。

それと同等か超える感覚がないので、今こうなってんだろうな~。

でも、これがワタシの性分で、自分の選んだ道ですわ。

今更ロマンスなんて期待しない。

仕事して、家に帰って犬や猫と戯れながら飲むビールが美味けりゃいいのよ。

ああ、4日ほど家出していた黒猫のごっちゃんが無事帰ってきました。

うちは猫たちが窓を開けて好き勝手に外に遊びに行くので、出入りは自由。

車なんてワタシの車か宅急便くらい。隣近所に家はなし。あるのは我が家の畑のみ。

なので、時々ごっちゃんみたいな子がいる。最近あんまりなかったので、ちょっとドキドキして

七夕のお願い事に「ごっちゃんそろそろ帰ってきて」とお願いしといたところだった。

無事で良かった。マジで。

マムシも出てくるからなあ。犬と夜に散歩に行くのはそろそろ控えようと思います。


お外楽しかった?ごっちゃん。後ろに見えるは黒霧島。


レオ坊は最近こういう寝相ばっかり。シアワセだな~。