我が家には猫がいっぱいいる。
ド田舎なもんで、隣近所に家はなし。周りにあるのは我が家の畑。
そこで我が家の犬猫は自由に暮らしている。
なっちゃんは今年の１月に我が家の玄関に置き去りにされていた子。
夜勤明けで泥のように眠っていたワタシの耳に聞きなれない子猫の声が聞こえてきた。
のそのそと起き上がって外を見ると、玄関前に停めてある私の車の下に子猫がいた。
それがなっちゃん。生後２～３か月くらい。
ご飯は食べるけど、なつかない。
なので、なつかないなっちゃん、と命名した。
他の子のようにベタベタとはしてこないけど、
いつも目のつく範囲になっちゃんはいた。
一か月くらい経ったころだろうか。何気にじーっとなっちゃんを見ていると
呼吸がおかしい気がした。
深く長い呼吸をしている。
他の子と見比べてみてもやっぱりおかしい。
「なっちゃん」と声をかけると、じっとこっちを見る。
苦しそうな呼吸だ。
…なつかないのに、具合悪いの？
溜息をつきながら、嫌がるなっちゃんを捕まえて病院へ。
診断名は横隔膜ヘルニア。横隔膜に穴が開いていて、そこから他の臓器が出てくるらしい。
先天性のものもあれば、事故などで穴が開いてしまうこともある。
なっちゃんの場合は先天性。
猫には多い病気らしく手術で治ることもあるが、術中に亡くなることも多いらしい。
なっちゃんの場合は手術するにしても体力がないため、その時はとりあえず入院ということになった。
１週間ほど入院し、様子を見に行くと、なつかないはずのなっちゃんが、
可愛い看護婦さんになついていた。
看護婦さんが「なっちゃん」と呼ぶと「にゃ～ん」と可愛く返事をしているではないかっ。
…なんだとう？？？
「…ふ～ん、なついたんだ。なっちゃんめ～…」と冷静を装っていたが、
心の中では嫉妬の炎が燃えていた。
なっちゃんは元気になって、人懐こくなっていた。
とりあえず手術はせずにこのまましばらく様子をみましょうということになり、
そのまま自宅に連れて帰った。
かわいそうだが、しばらくはゲージ暮らし。
「出せ～！出せ～！」とうるさかったが、そのうちおとなしくゲージ内で過ごしていた。
問題なし、となったところでゲージから出したのだが、
もう、ベタベタ甘々。困っちゃうくらい、うへへ。
あ～、良かったな、こんなに元気になって、と涙が出たもんですよ。
避妊の時にも、ほかの子に比べたら危険度が高いと言われたが
まったく問題なくクリアできた。
食欲も旺盛で、私が台所に行くたびに「ご飯ですか？」と付いてくる。
なっちゃんがあまりにも元気だったから、なっちゃんが爆弾を抱えていることすら
忘れるほどだった。
でも、9月に入ったころだろうか。なっちゃんが突然じっとして動かなくなった。
ご飯を食べようとしない。牛肉をやっても食べない。
ドキッとした。
すぐに病院に連れて行ったが、状態は良くない。
なっちゃんは横隔膜ヘルニア以外にも病気を持っていた。
何日も入院したが改善はしなかった。
「治せませんでした。すいません」と先生は言ったが、とても良くしてもらった。
治療費もとても安く、却って申し訳なかった。
なっちゃんは、家に戻ると元気よく動き回り、よく食べた。
そばに居たがり、一緒に眠った。
もしかして、元気になるんじゃ？と思ったが、
３日くらいしてから、どんどん元気がなくなっていった。
なっちゃんは外に出たがり、出口をいつも探していた。
「なっちゃん、ダメだよ」と抱っこするとゴロゴロと喉を鳴らした。
自力で動けなくなったとき、私はなっちゃんを抱っこして畑に連れて行った。
するとなっちゃんは、土の上でゴロンゴロン転がって、ものすごく喜んだ。
動けなかったのに、ほかの猫と遊ぼうとする。
明らかに表情が違っていた。
時間がゆする限り、私はなっちゃんを連れて外に遊びに行った。
なっちゃんは、退院して10日目に天国に旅立った。
我が家に来てたった９か月。本当に短い生涯だった。
でもとってもあったかい気持ちにさせてくれる子だった。
私の枕に乗って寝る子だったので、目覚めるとなっちゃんの寝顔がそこにあった。
もう、あの感覚は味わえないんだな。
そう思っていたら、
数日前、デジカメの画像を確認していたら、そこになっちゃんがいた。
デジカメを購入してから試し撮りをしていたのだけど、それ以来
買ったはいいもののあまり撮っていなかったのだ。
ちゃんと撮ってたんだ。良かった。
なっちゃん、なっちゃんがいて私は楽しかったよ。
なっちゃんはどうかな。嫌じゃなかったら、またここにおいでね。
…なっちゃんの写真載せようと思ったけど、何度やってもエラーになりやがる。
ド田舎なもんで、隣近所に家はなし。周りにあるのは我が家の畑。
そこで我が家の犬猫は自由に暮らしている。
なっちゃんは今年の１月に我が家の玄関に置き去りにされていた子。
夜勤明けで泥のように眠っていたワタシの耳に聞きなれない子猫の声が聞こえてきた。
のそのそと起き上がって外を見ると、玄関前に停めてある私の車の下に子猫がいた。
それがなっちゃん。生後２～３か月くらい。
ご飯は食べるけど、なつかない。
なので、なつかないなっちゃん、と命名した。
他の子のようにベタベタとはしてこないけど、
いつも目のつく範囲になっちゃんはいた。
一か月くらい経ったころだろうか。何気にじーっとなっちゃんを見ていると
呼吸がおかしい気がした。
深く長い呼吸をしている。
他の子と見比べてみてもやっぱりおかしい。
「なっちゃん」と声をかけると、じっとこっちを見る。
苦しそうな呼吸だ。
…なつかないのに、具合悪いの？
溜息をつきながら、嫌がるなっちゃんを捕まえて病院へ。
診断名は横隔膜ヘルニア。横隔膜に穴が開いていて、そこから他の臓器が出てくるらしい。
先天性のものもあれば、事故などで穴が開いてしまうこともある。
なっちゃんの場合は先天性。
猫には多い病気らしく手術で治ることもあるが、術中に亡くなることも多いらしい。
なっちゃんの場合は手術するにしても体力がないため、その時はとりあえず入院ということになった。
１週間ほど入院し、様子を見に行くと、なつかないはずのなっちゃんが、
可愛い看護婦さんになついていた。
看護婦さんが「なっちゃん」と呼ぶと「にゃ～ん」と可愛く返事をしているではないかっ。
…なんだとう？？？
「…ふ～ん、なついたんだ。なっちゃんめ～…」と冷静を装っていたが、
心の中では嫉妬の炎が燃えていた。
なっちゃんは元気になって、人懐こくなっていた。
とりあえず手術はせずにこのまましばらく様子をみましょうということになり、
そのまま自宅に連れて帰った。
かわいそうだが、しばらくはゲージ暮らし。
「出せ～！出せ～！」とうるさかったが、そのうちおとなしくゲージ内で過ごしていた。
問題なし、となったところでゲージから出したのだが、
もう、ベタベタ甘々。困っちゃうくらい、うへへ。
あ～、良かったな、こんなに元気になって、と涙が出たもんですよ。
避妊の時にも、ほかの子に比べたら危険度が高いと言われたが
まったく問題なくクリアできた。
食欲も旺盛で、私が台所に行くたびに「ご飯ですか？」と付いてくる。
なっちゃんがあまりにも元気だったから、なっちゃんが爆弾を抱えていることすら
忘れるほどだった。
でも、9月に入ったころだろうか。なっちゃんが突然じっとして動かなくなった。
ご飯を食べようとしない。牛肉をやっても食べない。
ドキッとした。
すぐに病院に連れて行ったが、状態は良くない。
なっちゃんは横隔膜ヘルニア以外にも病気を持っていた。
何日も入院したが改善はしなかった。
「治せませんでした。すいません」と先生は言ったが、とても良くしてもらった。
治療費もとても安く、却って申し訳なかった。
なっちゃんは、家に戻ると元気よく動き回り、よく食べた。
そばに居たがり、一緒に眠った。
もしかして、元気になるんじゃ？と思ったが、
３日くらいしてから、どんどん元気がなくなっていった。
なっちゃんは外に出たがり、出口をいつも探していた。
「なっちゃん、ダメだよ」と抱っこするとゴロゴロと喉を鳴らした。
自力で動けなくなったとき、私はなっちゃんを抱っこして畑に連れて行った。
するとなっちゃんは、土の上でゴロンゴロン転がって、ものすごく喜んだ。
動けなかったのに、ほかの猫と遊ぼうとする。
明らかに表情が違っていた。
時間がゆする限り、私はなっちゃんを連れて外に遊びに行った。
なっちゃんは、退院して10日目に天国に旅立った。
我が家に来てたった９か月。本当に短い生涯だった。
でもとってもあったかい気持ちにさせてくれる子だった。
私の枕に乗って寝る子だったので、目覚めるとなっちゃんの寝顔がそこにあった。
もう、あの感覚は味わえないんだな。
そう思っていたら、
数日前、デジカメの画像を確認していたら、そこになっちゃんがいた。
デジカメを購入してから試し撮りをしていたのだけど、それ以来
買ったはいいもののあまり撮っていなかったのだ。
ちゃんと撮ってたんだ。良かった。
なっちゃん、なっちゃんがいて私は楽しかったよ。
なっちゃんはどうかな。嫌じゃなかったら、またここにおいでね。
…なっちゃんの写真載せようと思ったけど、何度やってもエラーになりやがる。
