お盆過ぎましたね。
でも暑いですね。ここ数年夏を超すのが大変になってきました。
身体の老化をひしひしと感じます。
今までは夏バテですんでたんですが、去年、今年と熱中症症状に見舞われてます。
特に今年、元々冷房好きじゃないんですが、もう冷房なしだと死にますもんね。
なので、一日中付けっ放し。猫もいるし。犬たちも気が付けば家ん中に普通にいますもん。
熱中症かも…って中々気づきにくい。
今年は3回ほど、「あ、これ熱中症か」と思ったことありましたが、
そう思うまでに半日ほどかかりました。
一番ひどかったのは、朝起きたら、何だか二日酔いみたいな不快さで、
すぐにトイレでげーげー吐いてました。
「なんだこれ?」って思っても熱中症とは思わないわけです。
疲れてんだな~、くらい。
でも喉が渇いてごくごく飲んでも、すぐに吐く。異常なだるさ。
半日くらいげーげー吐いて、これ、やばい、脱水起こしてるかも、と、
救急車呼ぶか…、と時計を見ると、室温が33度。
33度か~、でも暑くないな、……
熱中症じゃん!!!
と、ここで気づくわけです。
ここまでで半日です。
前日の夜、室温30℃とわかっていたけど、暑くなかったので冷房いれずに寝たのですが、
多分、その時から熱があったのでしょう。
いくらか若い私でもこんなんだから、お年寄りの方がわからないはずですよ。
救急車は呼びませんでしたが、すぐに梅干し食べて、ポカリ飲んで、足を頭より高くして、と
色々やったら少し落ち着きました。
でもやばかったと思います。
いやあ、もう怖い、熱中症!!
そして、今年の夏、一番の恐ろしかったこと。
8月13日のお盆。唯一の休日。
我々の地域では、お盆はお墓に行きます。提灯を明かし、そのロウソクが消えるまで
お墓で家族、親戚と過ごすのです。だいたい2時間くらいいますかね。
お墓に行く前に、帰省していた弟たちや姉一家と夕食を食べ、ビールも350を2本ほど飲みました。
夏場はとにかく体調がすぐ崩れるので、熱中症も経験したことから、
普段からポカリやアクエリを箱買いして、ごくごく飲んでました。
なので、その時は体調はまったく問題なかったわけです。
19時頃にお墓に行き、線香をあげ、隣のお墓の知り合いのおばちゃんとしばらく話をしていたんですが、
…あれ?なんか吐き気がする。
と同時に血の気が引いていくのがわかりました。
やばいな、と思い、犬も連れてきていたため、犬を連れて帰るという理由で、30分ほどで私は墓を後にしました。
ホントは車で連れて帰ってほしかったけど、来たばっかりだったので言えなかったんです。
家と墓は歩いても5分ほど。
早く、早く家に帰らないと…、と思いましたが、どんどん目の前が真っ暗になり、
ふらふらしながら歩いているのがわかりました。
あ~、ダメだ~、もうダメだ…「…りく…、無理、行きつけない…」と、途中でしゃがみこみました。
墓に戻ろうか、でも動けない。多分、その場所は墓と家との半分ほど。
そこで記憶は途切れました。
後で聞いた話ですが、
ワタシはしゃがみこんだ後、そのまま道路に倒れたと思われます。
しかし、しばらくして意識が戻りまた歩き始めます。
ワタシが墓を後にして、約20分後、甥っ子が友達と遊びに行くとのことで、
バイクで我が家まで走っていたら、私がふらふらしながら歩いていたそうです。
その道は街灯はなく、真っ暗。その中をふらふらしながら歩いているオンナが一人。
ものすごく怖かったそうです。
で、そのまま走りすぎようとしたら、ワタシだと気づき、何かおかしい、と思ったらしく
戻ってくると、「おばちゃん、どうしたの」と聞いたら、
「…あんた誰?」と言ったとか。
「○〇だよ」
「…あ~、なんでここにいるの?」
「墓に行ったじゃん。」
「墓?なんで墓に行くの?」
「…今日お盆だよ。一緒に行ったじゃん」
という会話があったらしい。顔には擦り傷、汚れ、顎からは血が出てる。
どうしたの?それ、と甥っ子が色々聞いても、
わからない、を繰り返していたらしい。
でも、そのころには足取りはしっかりしてきて、二人で会話しながら歩いて家まで戻ったという。
ワタシが家に入ったことを見届けて、甥っ子は墓に引き返し、
「おばちゃんがおかしい!!!」と姉たちを呼んだという。
姉が来た時、私は風呂に入ろうとしていたらしい。ドアの外から「大丈夫か?」と聞くと、
「吐いて服が汚れた。顔も痛い。お風呂に入る」と返答があったという。
この辺りまでまったく記憶がない。
意識がはっきりしてきたのはシャワーを浴びている途中。
「…あれ?なんでワタシお風呂に入ってるんだろう」と、その時思ったんですね。
お風呂から上がった時に、みんながわーわー言ってたのは覚えている。
頭を打ってるはずだから、病院に行くぞ、と車に乗せられて、
車の中で色々話していたけど、その時にはもう気分不良はなくなっていた。
熱中症だと思っていたが、
甥っ子曰く、
「あれは熱中症じゃない。意識もうろうとして倒れたってなら、それはもう最終段階。
また意識が戻って歩いていくなんてありえない。」
それはワタシも薄々思っていた。
…お盆だしね。
人ならざる者に引っ張られちゃったのかしら…。
もし、甥っ子が来なかったら、ワタシは家まで戻っていただろうか。
わけがわからず見知らぬ場所に行っていたとしたら…。
弟たちや姉が家に戻って来たとして、ワタシがいなくても犬がいなければ散歩に行っていると思ったと思う。
そして、多分探さない。ワタシきっとそのまんま。
後になってしみじみ思う。
う~ん、死んでいたかもしれないなぁ。
でも生きてる。まだ生きてていいんだなぁ。
顔の傷はかさぶたになってきてますが、なんせ歯が痛い。
頭を打ってなかったのは不幸中の幸いですが、顔から倒れたために頬骨、顎の付け根を
打ったらしく翌日は噛み合わせが合ってない感じで、食べると痛い痛い。
ようやく「すごく痛い」が「…痛い」に変化してきました。
甥っ子は命の恩人。今度何かおごってやらねば。
あ、その時ワタシのお供をしていたのはリクなのですが、
ワタシがおかしかった時どうしていたのかというと、
ふらふら歩いているワタシの周りをグルグル回りながら一緒に歩いていたそうです。
リクにも感謝。ありがとうね。
しかし、今年の夏はめちゃくちゃ身体がしんどい。
来年怖い。夏超せるかなぁ。