ヘルンリ小屋下一時間に設営!
ヘルンリ尾根からマッターホーン登山を行う場合、通常はヘルンリ小屋前泊となる。けれど、イギリス人建築家「マーク」はテント泊を希望した。彼の希望を叶えるべく装備を整えた。テント、マット、シュラフ、炊事具一式、朝・夕食料、水4Lが、小屋利用より増える。このほとんど全部を私のザックに入れた。この他、ザイル、ピッケル、アイゼン、ハーネス、ハーケン、ヘルメット他の登攀具も詰める。かなりの重量のザックを背負い、12時、キャンピングを出発。シュバルツジーまでケーブルに乗る。シュバルツジー駅で降り、そこから30分の所まで「J子奥様」も同行した。二人は分かれる際、熱い抱擁を交わした。シュバルツジー駅から2時間、幅広い尾根が岩稜に替わる地点にテントを設営した。ヘルンリ小屋までは、そこから約45分である。暗くなるまで景色を楽しみ、テントに入って夕食を作り、食べて、スッコチを飲み、明日の打ち合わせをして就寝。