ましログ

日常と好きなものと母の自宅介護の極私的記録

写真

2013-10-03 03:30:04 | 音楽
先日、京都で開催されているミッシェル・ガン・エレファントの写真展に言って来た。


澁谷征司さんと佐内正史さんの撮った
TMGEの皆さんの写真展である。


京都のあまり存じ上げない場所にある
FOILギャラリーという所で展示していた。

白壁のビルの1室。
こじんまりとした空間に貼られた
ミッシェルの写真たち。


アーティスト写真や、そのオフショット。
ツアーの合間の写真、リハーサル中の写真。
そしてライブ演奏中の鬼と化すメンバーの写真。


納められた表情の数々はとても瑞々しくて
思わず笑ってしまうくらい青臭い。

なんだか自分の事のように照れくさい
無垢で無防備な青年たちの顔がそこにはあった。


入り口にはラストライブ前に整列する4人の写真が
大きく引き延ばされて飾られている。
なんともいえない緊張感。
戦地に赴く戦友たちの表情といったところか。

中へ進むと小さい額にいれられ、
大事そうに飾られている
同じく整列する4人の写真。

先ほどとは打って変わって弛緩した満面の笑顔。
ラストライブ直後の写真だ。
戦いを終えた顔。
もう戦わなくていいと安心している顔。
みんな一緒の顔だった。

それを見て、おもわず泣きそうになった。


写真はとても残酷だと昔聞いた。
その通りだと思っていた。
今は少し違う気がする。
瞬間を切り取る写真は、そこに時間を閉じ込めるらしい。
なんだかそれも的を得ていない表現だと思う。
念を込めるとチバユウスケがどこかで言っていた。
なかなかいい表現だと思う。
写真には生々し過ぎるほどに誰かの感情が封じ込められている気がする。
撮影してる人間の感情も
被写体の感情も
その空間の全てが押し込められている気がする。
目を背けたくなる事もあるかもしれない。
それでもそこには、とても大切な、
もう訪れる事のない記憶がおさめられているんだと思う。



平日の昼間だから
客足はとても少なかったが
それでも一人、また一人とすれ違った。


訪れた人用におかれたノートには
ミッシェルへの感謝の言葉が綴られていた。


自分もそこに「ありがとう」と書けた事がうれしい。

自分はまだ生きている。
だからこそ「ありがとう」を言えるのだと。
とても素敵な空間で、
10年の時の流れを確認できたように思う。


Thank You TMGE and all staff !!!