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日常と好きなものと母の自宅介護の極私的記録

スタートレック コンベンション その18

2018-01-07 11:44:50 | STAR TREK Convention
【The Trouble with Tribbles】



午後4時をまわって
ホテルからタクシーに飛び乗ります。
タクシーの兄ちゃんは、
私の拙い英語にも丁寧に対応してくれる
ジェントルマンでした。




実はチャイニーズシアターへ行くのは二回目。

16の頃訪れたロサンゼルスとサンフランシスコ。
夏休みで部屋が空く大学の寮に宿泊しての
3週間の短期留学。
非英語圏の学生を招いて
午前は授業で午後は観光。
遊びに行っただけじゃん!ってくらい楽しかった。
共通語として英語を話すしかなかったので、
観光旅行で役立つ程度にはなりましたw
フランス、ロシア、トルコ、スペインなどなど
様々な国の文化や考え方を学ぶことができました。

多感な年頃で海外への憧れも強かったのですが、
嫌という程、自分は日本人なんだ
母国のことを何も知らないんだ
ということを実感。
憧れだけで外へ出ても何もできないと
自分の小ささを感じたことも事実。
日本でがんばるぞと奮起して帰ったことを覚えています。



ハイウェイを飛ばす車窓から
たぶん見ていたであろう景色たち。
20年経ったけれど
あの頃から少しは成長できたであろうか
と感慨にふけるも…
飽きてしまいましたw




いやーやっぱカリフォルニアでかい。
空港からチャイニーズシアターまで遠い遠い。
メーターがおそろしくはねあがるw
1時間ほど車に揺られ
20年ぶりのチャイニーズシアターに到着。






あの時はスタトレキャストの手形と
ウィリアム・シャトナーのウォークオブフェイムしか
みれんかったからと
今度は全キャスト制覇をめざします。
通りの番号をチェックしながら進むと
人、人、人の波。
やっぱ観光地やなー。





いかんいかん見逃してはならんと
地べたを注視。
ありました。








パフォーマーもいて
直射日光のキツさにやられておると
ふと前を遮るヒップホッパー。
パッと私の手に自作と思われるCDを渡してくる。

眠気と人の多さと旅の疲れで超油断。
ティッシュ配りと同じ感覚で
ヒョイと受け取ったその時
「やばっ・・・」
事の重大さに焦ります。

案の定「へーい日本人だろ」と行く手を遮るホッパー。
ガタイが半端ない。
タダほど怖いものはない
ここは異国
ベガスの楽園にすっかり腑抜け
運もすっからかんw

たくみに通せんぼして今度はやおらサインをそのCDに書く。
で、お決まりの

「お金よこせ」

やべえ、くっそなんだよとCD返そうとしても
もうサインしてやっただろと
先ほどの笑顔はどんだけ演技やねんと、いかつく金銭の要求。
どうあっても離してくれそうにないので
ポケットに剥き身でいれてあった小銭の1ドル札と共に
CDをサッと渡してダッシュ。
「やばいよ、やばいよ〜泣」
必死こいて逃げました。


追ってきてはいなかったので、なんとかやり過ごせたと一息。
自分の気の抜け作加減を仕切り直すため、
ビルの角で貴重品を確認。
したら、ポケットにいれてた1ドル札の束がない!
「え?まじ?」
何度探してもありません。
幸い同じポッケにいれてた財布はありましたが、
落としたのか、スられたのか
1ドル札の束10枚ほどが行方不明。
そういうことの為にと剥き身でいれておいたので
諦めもつきましたが、
同じところに財布もいれてたのは完全に気の抜けた証拠。


あらためて財布をカバンにいれなおして、
前がけして手をかけ注意しながら進むことに。
一気にビクビクしながら早歩き。
ほうほうのていで
チャイニーズシアターの正面へつきました。

ウィリアム・シャトナーの
ウォークオブフェイムと再会、、、、のはずが
イベントの準備の為、
シアターの周りが柵で仕切られていくではありませんか。

人を押しのけ、ささっと写真を撮って
なんとか事なきを得ましたが、
スタトレオールキャストの手形は見れず。
どんだけ運のゲージを使い果たしておるのよwww



まあ、前に見たからええかとあきらめ、
残りのスコットとドクターのウォークオブフェイムへ。
イベントでシアターが閉鎖されだしたので、反対側へは大回り。
迷いに迷ってやっとこたどり着く。




すでに夕方6時近くになっていたので、
お土産やさんを軽くみて
結局お水だけ購入して
先ほど乗ってきたタクシーの兄ちゃんに電話。
あらかじめ降りる時に迎えにきてほしいとお願いしてたんです。

「えっと、あの、チャイニーズシアター、
えっと(なんていうんだべか)えっと…
あー…へるぷみー、ごーほーむ…泣…誰か僕を助けてください!」

「イージーイージー、フレンド。
落ち着いて。迎えに行けばいいかい?」

「イエス!イエス!」

「イージー、イージー」ってワードがどんなに心強かったか!
「フレンド」って泣けるやん状態ですよw
CD手渡し詐欺と1ドル札ロスト、
スタトレキャストの手形見れず、、、が相当堪えていたようで、
考える余裕がなく、びっくりするくらいパニックでしたwww


電話を終えて
疲れ切ってバス停のベンチに座っていると
隣に知らんおっさんが座る。
な、なんか寄ってきてる気がするんですけどー。
またスリ!?
ビクビクして立ち上がり逃げる。
同じく立ち上がるおっさん。
なんかついてくる気がするんですけどー (T T)
不安が不安を誘う悪循環。
もお、いややー日本帰りたい!
涙目になったその時、
視界に映るグリーン色のタクシー。
ヒーローの登場シーンよろしく颯爽と車を止める兄ちゃん!
「遅くなってごめんね」
全米が泣いた!
ここはハリウッド!
近日公開!
チャイニーズシアターパニック!
タクシーの兄ちゃんの登場は
まるで映画並みのカッコよさでしたよw



16の時に来た際は
送り迎えがあって、移動の心配はなく、
いかに恵まれた旅だったかを再認識。
独りってやっぱ無力(T T)

夕暮れのカリフォルニアを見ながら
高速をすっとばし
ホテルに着いた時にはどっと眠気が。
「良いフライトを」
兄ちゃんは、最後の最後までヒーローでしたw


ホテルの売店で
おみやげのポストカードと水を買って部屋へ。
風呂入って速攻睡眠。
いよいよ旅も終わり。



次回へつづく。

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