先週のフォレックスラジオの「たらればFX」で、
「200日単純移動平均線」の形が業者によって違うという件があり、これについてコメントをした所紹介をされました。
MT4での唯一の不都合と思われる「1日の時間区切り」の問題についてです。
MT4を使い始めると、暫くして気が付く疑問点なので、以下、送った文面をここに紹介します。
ひょっとすると、ひろこさんは、
1週間が6本の日足で構成されている「MT4」のチャートを使用されていませんか?
MT4の場合、
「その業者のサーバーが置いてある国の0時で1日を区切る」……、
という仕組みになっていて、土曜日にまたがっている時間帯が1日分の日足として表示されてしまいます。
この事により、多くの業者のMT4において、
1週間が6本構成になっているという事情があります。
ひろこさんは、「200日単純移動平均線」を設定する時に、
当然の事として、期間に200本を指定したと思います。
でも土曜日分を含んでいるので、実質的には167日分の本数しか指定していなかった事になります。
つまり、表示していたのは、
「167日単純思い込み移動平均線!!」 だったという訳です。
でも驚いた事に、今回のユーロドルの場合は、多少のオーバーランを除いて、
ひろこさんが力説していたように、
167SMAが「ピタッ…、ピタッ…」という具合に機能していますね。
この「167日単純思い込み移動平均線」の有効性には疑問が残りますが、
結果として絶妙のタイミングで決済できていることや、
「1000ピップス抜き」まで保持し続けられたことには脱帽を致します。
という事で、今回の成功の要因は、167EMAが機能したというよりは、
むしろ、女性ならではの直感と度胸による所が、大きかったように感じます。
尚、リスナーさんの参考になればと思い、下記を補足します。
このような日足のチャートで移動平均線を表示させるには、
1.2倍の本数を設定することにより、近似曲線を表示できます。
(例えば200日線なら期間を240本に設定する…など)
しかし、一番注意しなければならないのは、
日足の1本1本の形状が異なっているという点です。
(一目均衡表の形状や、他のインジケーターの数値も微妙に異なります)
よって、日足を分析する際には、分析用のチャートを別途に準備するか、
或いは、ニューヨーク・クローズを採用している業者のMT4を使うのがベターと思います。
国内業者であれば、FXDD、1社だけが5本表示。
他の国内業者、121証券、ODLjapan、セブンインベスターズ、Forex.com japanは全て6本表示。
海外であれば、Alpari、 Broco Investments、FX-Pro、…… 等が5本表示。