ガイカの夜明け

FXトレーダー トーマスの日々の計画と気づき

「急落継続パターン」の典型

2010年08月13日 11時29分26秒 | フォーメーション
「急落継続パターン」の典型例
本日、強い下落トレンドの中での典型的な「急落継続パターン」が各通貨で発生した。

ユーロドルは8月9日にNR7が発生し、10日にはメジャーサポートラインを割れて陰線引け。
これらの日足レベルでの判断から、本日11日も「下落」が予見されるべきであろう。
結果的には、310pipsの大陰線で終わり、この、ユーロドルの下落に引きずられて、
ドル円も下落して、歴史的な節目である84.79を瞬間割れる事となった。

早朝の小さな揉み合い放れの下落直後から、ギャップ①が発生。
一般的に、ギャップを開けたまま次の下落が再開するようなケースの場合、
その相場の下落圧力は「強い」と判断される。
そして、強いがゆえに、何回か同様のギャップを開けながら、
(またはS構成点を作りながら)、急落をしていく事が多い。

つまり、急落~揉み合い~急落~揉み合い~急落…と、何度か繰り返すパターンである。
よくある2段下げ、3段下げである。
揉み合い局面では、売り手の利食いと反転狙いの新規買いが入り、売り手と交錯し、
下落局面では、新規の売り手の参入に加えて、買い手の損切りが加わることにより下落が加速する。
一連の動作の中で、市場参加者は新旧交代しながら下落していくので、
新たな下落のエネルギーが次から次へと発生し、下落が継続すると解釈できる。

今回の場合もその典型例であり、①から⑤まで、繰り返しギャップを開けながら、
310pipsの下落となった。

投資的に有効な方法は、
「戻り売り」、及び「サポート割れでの売り」である。
勝率は「戻り売り」の方が劣るがリスク/リウォードはこちらの方が格段に勝る。
今回は、ユーロドルとユーロ円を6回売りエントリーした。

急落の初期段階で売り参入するのはなかなか難しいが、急落が開始してから売り参加するのは、
さほど難しいことではない。
この場合、戻り高値付近、又は揉み合いの上付近で売り参加することが肝要で、
その高値の20ピップス程度に広めのストップを置き下落再開を待つ。
損切り40P以下に対して40~100Pの利幅を狙える。

私はかつて、急落後の反転を狙って買うという手法をトライアルしたことがある。
確かに取れるケースが多い。
特に、チャートボイントや、3段下げまで待ってからの買いは勝率が高かった。
しかし、殆んどの場合、取れるピップス数は少ない。
労多くして功少なしでもあるし、絶対に勝てるという保証があるものでもない。
時にはリバウンドが殆んど無く、安値付近に張り付いて長期戦に持ち込まれるという、
精神的に辛い戦いを強いられることもあった。
利益額を増やすには枚数を増やせば良いのだが、「やられ」も比例して大きくなってしまう。
臆病な私には馴染めなかった。

いわゆる「リバ狙い」は、
「落ちるナイフを素手で掴むようなもの」「Do not catch a falling knife!」
という風に格言では云われ、注意を促してくれている。

考えてみれば、いつまで続くか解からない強い下落の真っ最中に、
その流れに逆らって「買う」という行為は理に叶わない。
世の中の常識は、トレンドフォローである。



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