湖坊諒平っていうブログ

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国税専門官になろう vol.9

2020-03-08 15:14:41 | 国税専門官

国税専門官を目指して  ~専門記述試験はこう攻略する~

 

 みなさんこんにちは。今日は国税局の採用試験における記述試験の攻略についてお話します。

 現在の試験制度では確か憲法・民法・経済学・会計学・社会学の五つから一つを選択して答える、というものです。問題は極めて短く、例えば憲法だったら「憲法第84条の租税法律主義について論じなさい」といった感じです。択一試験の勉強をしておれば十分答えられる程度の問題で、深追いする必要はないです。ただ、書く練習は十分してください。

 問題を見てどれに答えるかを決めるか、それともあらかじめ決めておくか。意見の分かれるところですが、どちらでもいいと思います。筆者はあらかじめ決めていました。当時は2科目だったので憲法と経済学でいきました。お話した通りです。

記述試験の目的は各科目の理解を判定するほかに国税専門官として十分な文章力、文書作成能力を問うものです。つまりある種のビジネス文書作成とも言えるので、きれいな字で書くよう心がけてください。みなさんが就職活動するときに書く履歴書やエントリーシートと同じですね。汚い字だったら内容がどんなに良くても不利になります。

 問題集にある問題に実際に挑戦することは言うまでもありません。試験勉強のアウトプット→インプット→アウトプットの勉強が一通り済んで、教養試験の勉強も一段落したら始めて行くといいでしょう。大切なのは実際に書くこともですし、あとイメージトレーニングをすることです。例えば、経済学で「IS-LM分析について論じなさい」といった問題があったとします。頭の中で何を書くべきか考えます。

…これを考えたのは確かヒックスという学者だったな…ISは確か投資と貯蓄の関係、LMは確か流動性や貨幣に関するものだったな…というのが浮かんでくるでしょう。次に投資と貯蓄と利子率・GDP、貨幣なら取引的需要・予備的需要・投機的需要の三つの需要…

と発展させる、といったイメージトレーニングです。自分で問題を仮に設定してみて頭の中で仮に答えてみる。その後、専門書を開いて知識をインプットしなおす。これが専門記述対策にいいと思います。もちろん択一の対策にもなりますよ。

 ここまで読まれた方は思うかもしれません。「あと何時間勉強したらいいんだろう?」って。実際合格した人の体験記を読んでみると1日に8時間とか10時間といった人が多いようです。筆者は正直そこまで多くはなかったのですが、申し上げたように早くから始めていたのである程度の勉強量を確保できたのだと思います。近年、少子化による受験者数減や民間の採用増で国税局はやや広き門になったとも言われていますが、それでも確実な合格を狙うなら勉強時間の確保は必須事項です。国税局の採用試験は「採用試験」なので採用は成績順です。上位合格の方が有利です。


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