こだわりのオートクチュール刺繍 ~ Kelly's Diary

ビーズ☆ゴールドワーク☆革☆レース アレンジいろいろ♪

きっかけとなったバッグ製作

2018-04-18 | ハンドクラフト



これは私がビーズ刺繍を習い始めた頃に、自分のために作った初めてのバッグ。
当時、何か実用的な物を作りたくて刺繍とリボン細工とバッグの縫製も全て一人で製作したもの。
ゼブラ柄の縞模様の所々に様々な形のビーズをびっしりと埋め込んで、リボンはワイヤー入りのものを使用してコサージュを作って立体的に。
年齢も今よりも若く根気もあったので、ひたすら一針一針刺しました。しかし、大変な時間を費やした記憶があります。(笑)




バッグの中は深紅のモアレ生地を使って、中をあけた時の印象が、目にも鮮やかな感じに。

実は、私がこのバッグを手に某老舗のセレクトショップでお買い物をしていた時、そのお店にたまたまいらした他のお客さんの目に留まり、
店員さんを介して、このバッグの入手先について聞かれたのがきっかけでした。

その方から私のバッグと同じような物を製作してほしい、といわれ作ったのがこのピンクのジラフ柄のバッグでした。

幸運にもその方からの注文を皮切りに、バッグの製作依頼を何人かの方から頂くことになりました。

おかげさまで沢山のことを学びながら作らせていただくことが叶いました。
お客様方には本当に感謝! 





こちらは、そのお客様第一号の方からのご依頼で製作したものです。私の使用しているゼブラ柄と同じようなイメージでお願いしたいと言われました。

実は私の作る作品のほとんどは一点もので、同じものはあえて作らないようにしています。
理由は、その方のイメージで作らせて頂くので、どうしても同じ物にはならないからです。


先のゼブラ柄に対して今度はジラフ、この柄をよくよく見つめているうちにバラの花が見えてきたのです。
それでバラをメインに表は立体的に、裏は地模様の柄を崩さずにそのまま花びらとして色を乗せていきました。





こちらのバッグの中布はフューシャピンクのモアレ地にして、ちょっと甘口な感じです。

あえて白のジーンズトート

2018-04-17 | ハンドクラフト


帆布ではなくてジーンズのホワイト、ここにちょっとしたこだわりが。ジーンズの布の方が、使い込むうちに味が出てくると思うから。
ブルージーンズもいいが、あえて汚れ易いホワイトを使ってみた。出来上がりは思ったとおりの品の良さと迫力!
一つは、ブルガリのチョーカーのようなイメージで、スワロフスキーの石の色と大きさのグラディエーションを楽しんでみた。
ご注文いただいたお洒落な方は、「汚れたらどうしよう」などという小さな考えはもたないらしい。
そしてもう一つの作品は、ビッグハートシェイプ、大小様々な形のスワロフスキーストーンを組み合わせたことで、形がやや甘口なるも
ストーンのはなつ光の迫力は反射光でミラーボールのような輝きとなり、大人だからこそ持って負けない迫力となります。

いずれも長く持てるよう細工をほどこし、もち手には薄く削いだ革を巻くことで手垢がつきにくくなり、
底にはスタッズをつけて直にバッグの底がついて汚れないようにと工夫を凝らしました。

変幻自在なブローチ

2018-04-16 | ハンドクラフト





この黒の籐の籠バッグは、ケニアのナショナルトレードプログラムの1つで、女性の自立支援のために企画された商品です。
この籠を最初に見た時、中に貼ってある布はまるでコーヒー袋?のような麻の布でした。
でも仕事はしっかりとしていて、持ち手にはちゃんと革も巻かれていたのです。
どこか市場へのお買い物用バッグの域を抜け出せない感じでしたが、どこか惹きつけられるものを感じました。
軽くて丈夫そうだし、どうにかして街でお洒落に持てるものに変えたいなと思い、またまたアレンジしたくなる欲求が湧き出てきたのです。

まず、中布をシルクのお気に入りの生地に張替え、まわりにシルクのグログランリボンで作った大小の花のコサージュをつけてみました。
一部はとりはずしの出来る大小のブローチに仕立てておきました。こうしておけば、ブローチを帽子やジャケットなどにつけて使用することもできるし、
冬にはフェイクファーのブラックのバッグに付け替えて使用することも出来るのです。

このブローチは私の主宰するお稽古の生徒さん達の間では大好評で、沢山作って頂きました。感謝

アレンジ色々 ~ちょっとした工夫で蘇る!

2018-04-15 | ハンドクラフト



あるセレクトショップのオーナーから、「何かいいアイデアない?」と相談を受けたことがあります。
それはある方が大切にしていた麻のロングシャツで、夏の暑い時にさっと羽織って使えるとても着心地の良いお気に入りの服だったそうです。
ところがクリーニングに出して戻ってきたら、なんと穴があいていたそうです。羽衣のように薄くて生地を直すといってもなかなか元のように戻らず、
どうしたものかと。こういうのって直そうと思って色々手を加えると、返ってそこが目立つようになってしまいます。だったら逆転の発想!
模様にしてしまえばいいのです。そして私は考えました。羽衣のような生地なのだから、まさに羽が舞い散っているようにすればいいではないかと。
そこでひらめいた!絹の糸で羽の刺繍を施したのです。結果、歩く度に裾へ向かってゆらゆらと動き、まるで羽が舞っているように見え、大成功でした。







ある方がブラックの素敵なフォーマルドレスをNYで買ったそうです。その方がおっしゃるには、もちろん元からたくさんのビーズ刺繍を
施してあるドレスもあったのだけれど、なんかしっくりいかないからシンプルなものを買っていらしたのだとか。
どうやらその時私の顔が浮かんだらしいのです。でもそういう時に思い出して頂けるなんて光栄ですよね。
「私に任せなさい!」なんて、とても言えませんでしたけれども。
レース地の模様を生かして、同じような模様の刺繍を施し、胸元にはきらきらと輝くビーズを刺繍してみました。
結果とてもゴージャスなものに大変身!






そして最後は、ブランド物好きな母のお話。いつものことなのですが、大切な白いTシャツにしみを付けてしまいました。
そして私に泣きついたのです!なんとかしてちょーだいと。そこでしみ隠しのために蝶々に舞い降りて頂きました~

バッグ色々 ~ その3

2018-04-14 | ハンドクラフト






この作品は、ドレスと共布で作ったパーティーバッグです。
正式なパーティーで着用するドレスのためのバッグを作って欲しい、という友人の依頼でしたので、気合が入りました
ストール、バッグ、ミュールは柄に統一感を持たせ、メインテーマはオリエンタルクラシック、ペイズリー柄を基調としました。
表はペイズリー柄で裏はオリエンタルな雰囲気の蝶々です。もち手の部分はビーズを編み、留めつけてあります。
生地はJim Thompson社製のタイシルクで、友人がバンコクで購入したものだそうです。






これは大判ストールで片側の端中央に大きなペイズリー柄を、中央には対のペイズリー柄を、そして反対側の両端にもビーズ刺繍を施しました。
四方の端にはタッセルをビーズで作り留めつけてあります。





そして最後はお揃いのミュールです。刺繍はすべての作品と関連のある模様を取り入れ、靴の製作は銀座かねまつでお願いしました。

すべてこれを身にまとい、歩く姿を想像するとわくわくしてきます。きっと迫力あるでしょうね~