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レース観戦自粛というけれど

私個人の意見だが、「自粛」という言葉を多用するのは嫌いだ。

「自粛」という言葉は、「自分から進んで行ないや態度を慎むこと」という意味であり、「慎む」という言葉は、「やってはいけない」という意味ではない。つまり、自粛とは「自分自身の行動に責任を持って慎重に行うこと」という意味で本来は用いられるはずなのだ。

そしてレース観戦自粛とは、「新型コロナ感染拡大の対策を観戦者もきちんとした上で応援してほしい」という意味になるはず。だが現状は「同調圧力によって強制的に現地観戦は禁止」ということになっている。


今日、楽しみにしていた国内UCIレースのツアー・オブ・ジャパン(TOJ)が観戦自粛のお願いを発表した。


「2021 ツアー・オブ・ジャパン」の開催に際しましては、新型コロナウイルス感染症対策の観点から、会場及び沿道での応援・観戦をお控えていただくよう、ご理解とご協力をお願いいたします。交通規制などでご不便をおかけしているなか、まことに恐縮ではございますが、ご容赦いただければ幸いに存じます。

日常生活などで外出される際などは、レース中のコース沿道では同じ箇所に15分以上立ち止まることは避けていただき、さらに密を避けるため、各人の間隔を1.5m以上空けるなど、フィジカルディスタンスの確保をお願いいたします。また、レース中の選手が通過するのに出合った際でも、大きな声を出しての声援はお控えいただき、周囲に人が集まっている状況では、マスクの着用をお願いいたします。

尚、各ステージのスタート・フィニッシュ会場につきましては、基本的に入場を制限させていただきます。

「2021 ツアー・オブ・ジャパン」のレースの模様は、公式YouTubeにてライブ配信するほか、公式Twitterなどでも各種情報を発信して参りますので、ご自宅などで各ステージの美しい風景や迫力あるレース映像などをお楽しみいただければ幸いです。


なんともハッキリしない発表である。
いっそのこと、無観客レースであり現地観戦は禁止を宣言していただいたほうが諦めがつくのだが…。

先日、東京五輪のプレテスト大会として、観戦が拡大している札幌でハーフマラソン大会が行われた。


同公園沿いでレースを見守っていた80代の女性は、近くに自宅があり、同じく札幌市中心部などをめぐる「北海道マラソン」で幾度となく声援を送ってきた。今回の自粛要請は把握していたが、「選手たちの息遣いやスピードを間近に感じたくて来た。マラソンは屋外競技だし、マスクの着用など基本的なことを徹底したうえで、夏の本番も楽しみたい」と話した。 

これが本来の自粛である。



 

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