11月5日 入院
最初に研修医と話をして
「蘭ちゃんちょっとお預かりします」と言われ
私たちは待合室に。
少しして担当医、研修医、蘭と
診察室にて色々と話す。
手術の同意書にサインをして
蘭を預け、私たちは診察室を出た。
振り返ると診察室のガラス越しに
にっこり微笑む蘭の顔があった。
きっと最初みたいに
少し離れるだけで、また後で会えると思っている顔。
「またあとでねー」って声が聞えてきた気がした。
11月6日 手術
昼過ぎ、無事に終わったと連絡あり。
麻酔から覚めたばかりでまだぼーっとしてると言っていた。
この日は面会できない。
一日ICUに入るとのこと。
11月7日
平日の面会時間は14:00~16:00
14:00に間に合うように病院へ。
担当とは違う研修医が蘭を連れてきてくれた。
洋服を着ていて傷口は一部しかみえなかった。
当然痛々しいが思ったより綺麗な傷口に見えた。
「蘭、会ったらはしゃいじゃったりして
危ないかな?」なんてしぃと話していたのだが
とんでもなかった。
蘭は完全に心を閉ざしていて
目も合わせてくれなかった。
心を閉ざしてしまった理由はいくつも考えられる。
蘭は麻酔をかけたのはこれで4回目になるが
いつも目が覚めてすぐに会えていた。
歯肉増殖所の手術も歯茎を切っていたので
痛みもあったと思うが麻酔から覚めて叫び声を上げてた時も
すぐに抱っこしてあげられる状況にあった。
今回は大変な手術をしたのに
丸一日会うことすら出来なかった。
蘭はきっとすぐに会えると思っていたであろうに。
そして断脚後すぐにはうまく伏せ出来なかったり
転んでしまったりもしていたそうなのだが
助けてあげることも出来なかった。
すぐに上手に出来るようになったそうだが
「私たちが見守っていたかどうか」は蘭にとって
とても重要だったと思う。
小さい頃から兄ちゃんふたりとしぃと私
みんなで甘やかしていた。
(しぃは比較的厳しかったけれど)
7歳になった時も「いつまで経っても赤ちゃんみたい」と
言っていたくらい
みんなで守っていた子なのだ。
入院の前々日にルネ兄ちゃんを亡くし、
入院してからは蓮兄ちゃんも私たちもいない。
蘭には耐えられる環境ではなかったと思う。
11月8日
蘭の好きなパンを焼いて面会に。
今日も会ってもあまり目を合わせない。
「わん」と言うこともないし、
しっぽを振ってくれることもない。
今までの蘭は
コンビニに買い物に行くしぃを
ほんの少しの間待っていただけでも
おかえりおかえり!と大騒ぎ。
しっぽもブンブン振って大喜びするタイプだった。
持って行ったパンを寝ながら食べてくれたことが
唯一の救いだった。
11月9日
土日の面会は13:00から15:00
朝ご飯を食べなかったとのこと。
食べさせてみるので持ってきて下さいと頼む。
しぃが手で食べさせると結構食べられた。
パンは今日も完食。
外に出て良いと言われたので
バギーに乗せて出てみる。
少し動くと「ギャン!!!」という叫び声。
振動で痛かったのか。
外の空気を吸う程度にして病院内に戻る。
11月10日
今日もご飯を食べなかったと。
蘭は歯の手術後すぐにでも
ご飯を食べる!と大騒ぎした子なので
蘭が食事がいらないとは
よほどの事なんだろうと思う。
パンをあげたとき、
口にパンを含んだまま
うまく飲み込めなさそうにしていたので
口の中が変で食べられないのかと心配。
尻尾の毛にうんこがついていたので
嫌な予感がしてお尻をみたら
べったり便が張り付いていて
完全に固まっていてとれなくなっている。
東大病院に多くは期待していないが
ちょっとこれはないと思う。
担当の研修医は
面会できるようになってから
一日も会ってない。
いつも担当ではない背の高い先生が
蘭を連れてきて説明してくれる。
担当が変わったのかと思って聞いたくらいだ。
「たまたまです」って
言っていたけれど、
たまたまで4日連続来るんだと(汗)
便が張り付いていた件も
この先生がバリカンで刈って
脱脂綿で拭いてくれた。
今日も外に出てみる。
昨日よりは少しお散歩出来た。
しぃが抱っこしてあげると
嬉しそうにしてた。
早く家に連れて帰ってあげたい。
あと一日の辛抱。
11月11日 退院
担当医の先生から
簡単な説明を聞き
(特にやってはいけないことなどは
ないらしく、気をつけることも
さほどなさそう)
来週の月曜日に抜糸とのことで
予約を入れて帰宅。
帰宅したら
おトイレをずっと我慢していたらしく
3日分はため込んでいたんじゃないかという
量をして、お水を飲んで
れおりんのベッドで一息ついてた。
夕飯は少しずつ手作りに戻そうと思い
今日の所はお肉を茹でたものを
カリカリに混ぜておいた。
完食。
夜はいつも寝たことのない場所で休む。
朝まで同じ場所で寝ていたよう。
蓮がずっと蘭の近くて寝ていてくれた。
以上
ものすごい簡単な日記風のまとめ
ほとんど脚の状態に関する話を書かなかったので追記
術後の経過は順調と毎日言われました。
(飼い主的には痛そうにみえることも
あるんですが、先生は痛みはなさそうと
言ってました・・・。)
院内での様子をみていると
早めに走れそうですと言われてビックリしました。
蘭はあまり運動が好きなタイプじゃないのですが
運動神経はもしかしたら
うちで一番かも知れないという
ポテンシャルの高さがあったので
そのおかげで3本脚になっても
色々こなせているのかも知れません。