戸定邸━其之壱━からの続き
表座敷棟・客間
戸定邸の中心となる部屋です。
南側と西側が庭園に包まれ、皇室や華族家の大切なお客様を迎える部屋と昭武が暮らす部屋があります。大名屋敷では来訪者と家族の部屋は、別々の棟にありましたが、ここでは一つの建物にあります。
四面が柾目の柱や75cm幅の一枚板を用いた杉戸などの最上等の杉材を使っている。華美な装飾を排して簡潔にまとめられた空間は庭園との一体感をもたらしています。
御居間
屋敷の主人だる昭武が暮らす部屋です。
客間と居間の境には空間を明確に区切る杉戸が使われています。
ここから、富士山を眺めることができます。
中座敷棟
表座敷棟と奥座敷棟にはさまれ、東側に台所棟があります。開口部は西側だけなので、日当たりはよくありません。
屋根の形状を調べると、増築であることが判明します。
昭武は6人の子供がいたので、当初は子供部屋として使われたものと考えられます。
奥座敷棟
戸定邸が落成した時には一番北の奥にある建物です。
その東半分は中座敷棟でふさがれ、日当たりはよくありません。
普段は、側女中であった妻の八重が暮らしていて、夜に昭武が御寝所として使われたものと思われます。
庭から見た戸定邸
庭の木々も紅葉しています。
天気のいい日は、ここから富士山が見えます。
関東の富士見百景にも選ばれています。
戸定邸━おわり━
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