義親と同居を始めて1年と9か月。じじと初めて言い争いをした。
『ケンカ出来るのはいいことよ』と言ってくれる人もいたが、
雨降って地固まる的なそんな美しいものではない。
終わりの見えない我慢に相変わらず心が疲れ気味だった私と、
体の自由がきかず不安と不満で超意固地になっているじじのイライラが
醜くぶつかり合ったのだ。
もっとも、私だって86の老人相手に最初から声を荒げたわけではない。
朝から不機嫌なじじをなだめすかし、穏やかに言葉をかけた。
何を言っても噛みついてくるじじに、私の苛立ちが徐々に増した。
後で知ったことだけど、そういう時は何も言わず場を去るのがいいらしい。
どんな優しい言葉も相手の興奮と怒りを増長させるだけなのだとか。
怒りを鎮めてもらおうと必死になるほど。
何かしてあげなきゃと働きかければ働きかけるほど。
じじの怒りはどんどん大きくなり、最後には『世話するな!』
そうなると売り言葉に買い言葉。
「一緒に住んでるのに世話しちゃダメなの?」
「そんな寂しいこと言わないでよ」
「じゃあもう何もしないよ?本当にいいのね?」
「分かりました。もう何もしない」
「勝手にやって下さい!!!」
実際はそうはいかない。
必要最低限のことだけでもやることはそれなりにある。
だけど。
頭から離れなかった “私が何かしなきゃ!” というプレッシャーが消え、
気持ちがとても楽になった。
さらには、毎週訪問してもらっている看護師さんにも
このまま何もしなくて大丈夫だから(本当に必要な時は
あちらから助けを求めてくるから)と言ってもらい、
小指の先ほどの罪悪感は完全に消えてなくなった。
15歳の犬の飼い主さんは『犬だって歳とれば頑固になるわよ~』と言うが、
長年を共にした愛犬の晩年が頑固であっても
それはむしろ魅力的、大歓迎だ♪
この中じゃ小粒が一番頑固だな…
人間関係って本当に難しい。。。
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