日本人2人がイスラム国を名乗るテロ集団に拉致され、身代金2億ドルを払わなければ2人を殺害すると、日本国政府を脅しています。
過去、英国や米国のジャーナリストなどが実際に殺害された事例があり、日本人2人の命も風前の灯火というべきでしょう。
おそらく、日本政府は身代金を払わないでしょう。
かつて福田総理がテロリストと取引きし、「人命は地球より重い」との迷言を吐いて世界から失笑を浴びました。
同じ轍を踏むわけにはいきますまい。
それに2億ドルなんて大金、そう簡単に工面できるはずもありません。
外交ルートを通じて交渉しようにも、相手はテロ集団ですから、ほとんど話し合いにならないでしょう。
仮に2億ドルを支払ったなら、イスラム国の重要な外貨となり、さらには日本人を狙えば身代金が得られると思われ、さらなる犯行を誘発すること必定です。
二人の日本人には気の毒ですが、あえてこの時期に危険な場所に出向くからには、それなりの覚悟がおありのことと推察します。
あるいは死に場所を求めてイスラム国に行き着いたのかもしれません。
もちろん、2人を救うべく最善の努力を尽くすべきですが、テロリストとは取引きしない、という大原則を曲げてはなりません。
大原則を曲げて身代金を払ってしまえば、日本人はかの地で最も狙われる標的になるばかりか、国際社会の非難を浴びるでしょう。
イスラム国と戦う国々から見れば、2億ドルもの資金援助をしたのと同然ですから。
正直、2人を助けるのは極めて困難でしょう。
不本意ではありましょうけれど、わが国の礎となってもらうほかありません。
もはやそういう状況になってしまいました。
誠に残念です。
今朝新聞の日付を見て、あれ、今日は何の日だったかと気になりました。
そういえば今日は同居人の誕生日でした。
私が22歳、同居人が23歳で出会ってから、この年度末で丸23年。
同居し始めてからでも17年目になりました。
もう40代も半ばを過ぎようとしています。
こんな長い付き合いになろうとは。
お互い、第一印象はあまり良いものではありませんでした。
私は彼女を見て、面白味のない堅物と思いましたし、後に聞いたところでは、同居人は私を、どこか悪げで不真面目で、誠実さが感じられないと思ったそうです。
それがくっついちゃうんだから男女の仲というのは不思議なものです。
まぁ、一種の悪因縁でしょうねぇ。
その間に、私が一生背負っていかなければならない業病、双極性障害の発症があり、躁状態が現れて同居人を困惑させました。
現在、躁もうつも5年以上表れず、安定していますが、症状がきつかった頃のことはぼんやり覚えています。
私がぼんやりとしか覚えていないのは当事者だったからで、身近で変化していく私を見ていた同居人にとっては、強烈な印象を残し、鮮明に記憶しているようです。
人が生きていく以上、何事もなく平穏無事ということはあり得ないのだろうと思います。
程度の差はあれ、山あり谷ありというのが当然の人生というものでしょう。
先のことは分りませんが、双極性障害は服薬することでほぼ抑えられますし、病歴があっては出世なんて望むべくもなく、子供もいないとあって、そんなに大きな山も深い谷も、もうないんじゃないかと漠然と思っています。
たとえ山にひるもうと谷に落ちかけようと、私は薬の力と同居人の共感力とに助けられ、無事に過ごせるものと信じています。
もう誕生日が嬉しい年はとうに過ぎているようですが、少なくとも40代後半に突入するまで大病もせず生きられたことに感謝する日としたいものです。