ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

10年ルール

2023年06月21日 | 精神障害

 週中の水曜日になりますが、勤労意欲がわきません。
 月曜日も火曜日も必要最低限、いや、それ以下の仕事しか出来ませんでした。
 今日も相変わらずです。

 こういうことは稀にあって、精神のバイオリズムであろうと思って、気にしないようにしています。
 あんまり気にすると、精神状態が悪い方へと向かってしまいますから。

 今、就職して32年目になりますが、2005年度から2009年度までの5年間、極めて精神状態が悪く、病気休暇を繰り返しました。
 12か月×5年=60か月のうち、実に25か月も休んでいます。
 通算すると2年を超えるんですね。

 ① 2005年8月~2006年1月の6か月間
 ② 2007年10月~同年11月の2か月間
 ③ 2008年3月~同年9月の8か月間
 ④ 2009年8月~2010年4月の9か月間

 よくも解雇されなかったものです。

 私の職場では、2年間まで病気休職することが可能です。
 さらには、2年間休職したうえで1日だけ出勤し、それまでとは異なる病名が付けば振り出しに戻ってまた2年間休めます。

 これはあくまで机上の空論で、こんなことをする奴はいません。

 1年以上も休職すれば、上司が訪ねてきて引導を渡され、病気理由ということで退職金を上積みされて自ら退職していくのが普通です。

 私の場合、一番長くて9か月間だった点が上司を悩ませたかもしれません。
 引導を渡すべきか、もう少し様子を見るべきか。
 結果的にずうっと様子見の状態が続き、なぜか2010年5月以降、病気休暇を取らなくなりました。

 一応、寛解ということです。

 完全復職してもう15年目になりました。
 人体もしくは精神の不思議とでも言うんでしょうか。
 もちろん、服薬と休養、適度な運動などが功を奏しての寛解だとは思いますが、それにしてもどういうわけでこんなにきれいに治ってしまったのか、謎です。

 精神を病んで休んだ者は復職して10年間、昇任も昇給もさせない、という暗黙のルールがあるという噂を耳にしたことがあります。
 しかしそれを検証することは出来ません。 

 なぜなら復職して10年間も働き続けた者が一人もいなかったからです。

 しかし自分が復職してみて、その噂は本当だったと知ることになります。

 ぴったり10年間、昇任も昇給もしませんでした。

 そして11年目。

 嗤っちゃうくらい突如として特別昇給だの昇任だのを果たし、さらには成績率が「特に優秀」と評価され、給料が加算されたりもしました。
 どうも上層部はもともと面倒くさくて煩い私が騒ぎ出すのではないかとヒヤヒヤしていたようです。
 10年間を耐えたのは私だけではなく、上層部もそうだったようです。

 この話をすると、主治医は憤慨します。
 癌でも5年生存率という言葉があるくらいで、10年も飼い殺しにするなんて許せない、というわけです。

 しかし私は10年間を耐え抜き、もう5年目を迎えています。
 振り返ってみると、長い、長い、長い年月でした。

 後輩から次々と職階で抜かれていき、給料は1円も上がらない、それでいて障害者差別かと思うほど嫌味を言われ、こき使われる。
 とっとと辞職しろ、と毎日言われている気分でした。

 それでも地道にカラ元気をだして勤めているうちに、周りの目は変わってきて、きちんと仕事をこなしているあのおじさんはなんで年をくっているのにあの職階なんだ?という風に見られるようになりました。

 そこにいたるまでに約3年。

 10年ルールはまだ7年も残っていて、段々上層部にいじめられている可哀そうなおじさん、みたいに思われるようになりました。

 そういう目にあうと、他人を信用できなくなり、あらゆる物事に不信感を抱き、疲れて白けた気分が続くようになるものです。
 それは10年ルールを終えて5年も経とうとしている今も変わりません。
 きっと退職しても変わらないんでしょうね。
 長年の間に染み付いた思い癖ですから。

 60歳定年ならあと7年弱。
 65歳定年に変わると12年弱。

 まだがっつり残っています。
 疲れて白けた気分のまま働き続けるにはあまりにも長い時間です。

 躁転はいけませんが、もう少し上がってくれると楽なんですが・・・。


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