SMAPが歌った「世界に一つだけの花」という誰もがご存知の曲があります。
この歌の歌詞はとても素晴らしいもので、この歌を反戦歌だという人もいますが、そういう言い方で片付けられるレベルの曲ではありません。
この歌は、「21世紀は、相対的な(人と比べる)生き方を止めて絶対的な(自分固有の人生を生きる)生き方に変えていこう」というメッセージで、不幸を作り出している現代人の内面(原因)を深く突いたものです。
戦争を止めようと人類が決断しても、世の仕組みを如何に良く変えても、この世から戦争はなくなりません。戦争を起こしてしまう人間の心を変えなければならないのです。平和な世を作れるようにと、もっともっと深い神の意思の現われがこの歌を世に知らしめたのです。
この曲を書いたマッキーこと槇原敬之さんの曲の多くは、そんなメッセージで溢れています。これについては機会があればまた触れるつもりです。
歌、映画、文学など、私たちが日常目にする、耳にする文化作品には、そんなメッセージが深く刻まれているものが多くあります。ジョージ・ルーカスの「スターウォーズ」や「インディージョーンズ」の映画、そしてこれから紹介する映画「マトリックス」も、神の意思、真理のメッセージで溢れています。
SPORTS、SEXと合わせて映画をMOVIE、CINEMAと呼ばずに SCREEN(本来はテレビも含む)と呼び、人間を堕落させるものとして「3S」という言い方がされます。
映画というものはまずヒットさせなければなりません。収支を上げられない映画と分かっていて制作する人などいません。しかし芸術性を考えた場合、歌や映画、文学などで誰もが面白おかしく観るもの、聞くもの、読めるものは大衆作品であり、芸術的な価値がないととらえがちで、難解で抽象的なものの方が芸術性が高いと思われがちです。
しかし神の側から観ても、メッセージとして多くの人に真理を理解してもらうためには、まず大衆的であって、多くの人の目に触れてもらい、少しずつでも理解を深めてもらうことが必要となります。ですから神の意思の入った映画というものは、上辺の娯楽性だけでなく、もっと為になるメッセージが、その中に秘められているのです。
では、これからそのメッセージを紐解いていきましょう。
その前にもう5年も前の映画ですし、観ていない方もいるかと思われますので、一度ストーリーのおさらいをするなかで、なぜこの映画がただの映画ではないかということを示して生きたいと思います。
映画のあらすじ
21世紀のはじめに、人類(映画の中の人々)が開発した人工知能が発展を遂げ意思をもちました。人工知能は人類に代わって自分たちが主導権を取り人類を配下に置こうと反乱を起こしました。
当時のコンピュータは太陽光をエネルギーとしていたため、人類は太陽光を遮りエネルギーを遮断するという対抗手段に出ました。しかし人工知能は太陽光の代わりに人体から出る熱をエネルギー源とする策を取り、人類は人工知能に敗北しました。
人間はバイオメカニカルの昆虫内に産みつけられ、コンピュータとチューブにつながれ、死ぬまでカプセルの中で羊水に浮かぶ胎児のように栽培され、人工知能のエネルギー源とされていました。
映画に写し出される世界は、そんな人間たちが夢の中で見るマトリックスと呼ばれる、真実の世界の想いが投影されている幻影 ―― 現象界なのです。
現実の私たちの三次元社会でのこの時間、この場所は現実ではなく、私たちの内面の反映として映し出されている現象界(架空空間)なのです。
映画の中の世界で実在の人間は、カプセルの中で眠っていて、このカプセルにいる存在こそが、(現代に比喩すれば)スピリチャルな世界、魂の世界の本当の自分なのです。 ― つづく ―
写真は〝時さん〟の{M42}
M42です。
オリオン座の三ツ星の真ん中にある星雲なのでした(^-^)。
今日直しておきました。
これからは、新しいコメント来ているかもちゃんと見るようにしますね。