10月9日の記事の続きです。
京都大学の小出裕章助教は「原発のウソ」の71ページ目に入って初めて遺伝子の修復能力について触れます。
そして、遺伝子の修復能力を否定してます。
しかしながら、遺伝子の修復能力が神から与えられた素晴らしき能力であり、放射線はその眠っている修復能力を最大限に増幅させることを、この記事の最後にリンクした服部禎男博士とエハン・デラヴィさんの共同講演会の動画で詳しく触れています。
再紹介ですが、まだの方は是非ご覧ください。
小出裕章氏は国際放射線防御委員会(ICPR)の立場とアメリカ科学アカデミーの中の放射線の影響を検討する委員会(BEIR)の2005年の報告を、遺伝子の修復能力を否定する理由にしていますが、それは服部禎男博士、トーマス・D・ラッキー博士、マイロン・ポリコープ博士、ファイネンデーゲン博士、モーリス・チュピアーナ博士、ビレンチック博士、たちのしきい値肯定論者・遺伝子修復能力肯定論者と比べたらとてもとても具体性に乏しいものです。
BEIRにおいては、
「生物物理学的なデータを総合的に検討した結果、委員会は以下の結論に達した。被爆のリスクは低線量に至るまで直線的に存在し続け、しきい値は無い。最小の被曝であっても、人類に対して危険を及ぼす可能性がある」
と述べますが、
具体的な検証をどのようにしたのか、どのような実験をしたのかなどの記述は皆無です。
そして保険医学の父と呼ばれるICRPの委員も務めたK.Z.モーガン氏という人の意見などを引き合いに出して、
「『低線量での被ばくは、高線量での被爆に比べて単位線量あたりの危険度がむしろ高くなる』」という研究結果が出てきました」
としています。その後、このことを強調しますが、驚くことは数値については一切触れていないのです。
低線量とは何mSvまで高線量とは何mSvからを言うのかが一切不問なのです。
これで低線量は高線量より健康被害がおよふというのは余りにも無責任な話です。
実際にトーマス・ラッキー教授が長崎のプルトニウム爆弾の被爆生存者2,527人において調べたところ、310mSvから690mSvという低線量の中でもかなり高い被爆者の白血病死亡率がそれより低い人、それより高い人のいずれよりも低かった(いなかった、0人)との驚くべきデータを示しています(下記のグラフ2b)。
確かに小出氏がいうように低い低線量も危険なのですが、その数値を明確にしないことは読者を完全にミスリードしてしまいます。
しきい値は、ある値より 低くても高くても 健康には悪く、U字型が正しいのです。
下記の複数のデータは広島・長崎の低線量被爆者の事例ですが、いずれもそれを示しています。
表の1cGyは10mSvで換算してください。
さらに複数の人々の調査から流産・奇形児などの表現型異常の発生率の低さも分かっています。
下記の調査は50,689人のデータです。
10~90mSvの父親の被爆の場合が異常発生率が最も低く、1000mSv被爆までは一般平均より低くなっています。
この二つのデータは、いま世間で騒いでいることは一体何なのだと思えてしまいます。
他にも、ここに載せきれないくらいデータはあります。
詳しく知りたい方は「ラッキー博士の日本への贈り物 『放射能を怖がるな!』 」をお求めください。
上記はいずれも - - - - - - - - - - 線が一般平均ですので、ある一定の被曝が健康を促進させていることは明らかです。
広島・長崎だけでなく、こういう事例や実験結果が何千とあるのです。
70ページの記述
小出氏の「安全な被曝量は無い」「しきい値は無い」の根拠としてアメリカが行った調査を挙げ、5万人の近距離被曝者と4万人の遠距離被曝者を調査したところ、年間50mSvの被曝でもガンや白血病になる確率が高くなることが明らかになっていると指摘します。
この調査がどの程度信用できるものか知りませんが、
しかし同時に、広島にある放射線影響研究所では、爆心地から2.5km以内で被爆した86,572人の生存者について、放射線影響調査を行っていて、低線量被爆した45,148人の健康状態は市街の一般の人より良かったと報告しています。
↓参考
http://d.hatena.ne.jp/ken3jyo/20110622/1308692713
被曝者のその後に関する記述はいろいろと異なる情報があるのは事実です。
広島・長崎の被爆者は低線量でも健康を害しているとの記述も見ました。
また、被曝者は自分が被爆したことを隠している人が多くいることも理解しています。
原発推進論者の影にも気をつけねばいけませんし、先日紹介した下のリンクの服部先生も原発推進ですから、ホルミシス効果を知って怒ったのと同時に喜んだ部分もある筈です。
そういう点は差し引かねばならないでしょう。
が、これだけしっかりとした数字に裏付けされているものは知りません。
お勧め動画↓
http://www.ustream.tv/recorded/17862990 No1
http://www.ustream.tv/recorded/17864001 No2
車好きの方は、
明日また夕方でも寄ってみてください。
得する記事を書いているかもしれません。
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欺瞞です。自分をだまし続けるしかない。
病気を作っている陰を隠ぺいしているのと同じ手す。
これは必ず現象化します。
ハッチさん、有難うございました。
そして反原発運動などをすると、必ず内部に影の支配者たちが入り込み、最終的には間違った方向へと導いてゆく、ということを聞いてなるほどと思った次第です。放射能怖い派の人たちを見ていると、集団ヒステリーのように思えて危険を感じます。
私が以前所属していた教会の司祭さんが、ブログで放射能・原発との闘いを始めたのですが、ご本人はそれを正義だと思って、すごい情熱でもって周りに広めているのです。ブログは小出さんの絶賛や放射能の危険性や4号機が倒壊したら日本は終わりとか、そんなことばかりです。コメント欄に放射能怖くない派の意見を投稿しても無視され、悲しみと怒りがこみあげました。
なんていうか、小出さんや広瀬さんが日本を救うヒーローのようなカリスマになってしまい、その方たちを拝みながら、彼らの主張を広めている信徒のような、一種の宗教のような状態になっていると思えてなりません。一度信じ込むと、他の意見なんて見えなくなるようです。
その結果、3.11を仕掛けた連中の思うツボではないかと心配です。チェルノブイリの時と同様、国は弱体化し、近隣の住民はふるさと追い出され、家庭内は暗くなり、ノイローゼが増え...
スリーマイル島のときは、原発の会社が弱体化して、その後、ロックフェラーが格安の値段で全米の原発を買い占めたらしいです。
放射能怖い派を見ていて、善とか正義ってなんだろうと悩んでしまいました。
こちらのブログに共感を感じて、ほっとしているところです。