真実の扉

「何もしないことをする時」「何も考えないことをする時」・・本当の自分の扉が開く

観察ということ

2012年12月24日 19時51分16秒 | 無思考の時代へ

今日はクリスマスイヴです。



とびらが歌った♪ジングルベルです
宜しかったらお聞きください

もう3年も前の録音になりますか。速いですね。

瞑想をしている人は多いと思います。
その中で考えない無の状態を作っている人はどのくらいいるのでしょうか。
私もなかなか無の瞑想はできなく、過去に起きた失敗や楽しかったことを考えたり、未来の不安や期待を考えてしまいます。

つまり思考していて時計時間の中をさまよっていて、今にいないのです。
今にいるということは時間の中にいないことであって思考していないことですが、それがなかなか難しいのです。

思考は経験と体験、そして不安や期待以外に、つまり過去と未来以外に存在できません。
思考は今を嫌います。思考は今に存在できないからです。
思考は過去と未来以外には存在できないので、今の中では自分の存在感を示せないのです。

だから過去の栄華とか名誉とかにアイデンティティを求めます。
でも、今を生きている本当のあなたはそんなものに無関心です。
だから思考は本当のあなたに出てきて欲しくなく、あなたが今に在ることを邪魔するのです。

思考はアイデンティティを好んで共存し、今という思考なき瞬間はアイデンティティと共存しません。

さて本題ですが、
考えない瞑想ができないという方、もしもお時間があったら、自分の中に入って数分でも瞑想してみてください。
そして瞑想中に考えている自分に気づいたとき、何を考えたかの記憶をたどってみてください。

例外として、過去にも未来にもいないで「無」で今に居続けたり、「妄想」したりしていた人がいるかもしれませんが、多くの人が瞑想中に過去か未来に行って考えていたと思います。
これが、思考中は時間の中にいて今にいないということなのです。

今を生きる、考えないということは難しいことなのです。
それでも(少し妥協策ですが)今に在る瞑想の方法はあるのです。私が最近試みている瞑想法です。

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椅子にでも座布団でもいいですから座ってください。
そしてまた瞑想をしてください。いまは自分の中で瞑想をしたと思いますが、こんどは自分の頭上から瞑想している自分を想像して観てください。
そして自分が何を考えだすか、何を考えているかを観察してみてください。

上からでなくても前に回って自分が瞑想している顔をのぞき込んで何を考えているのだろうと観察してみても結構です。
右へ、後ろへ、左へと回ってみて観察しても結構です。

考えていないで自分を観察し続けている自分がいると思います。 
確かに「自分は何を考えているのか」と観察していると言っても、観察にはかすかな思考はありますが、基本的には観察中は過去にも未来にも行かずに今に在るものです。

もしもあなたが電車に乗っていたら、目を閉じる前に見た社内の人々の様子を目を閉じて観察してみたり、車窓からの景色や雲の流れなどを観察したり、意識の中で社外に出て空から車両を観察したり、走っている街を観察したりというのも良いでしょう。
会社の中でも電話の音や同僚たちの話声を観察するなど、意識を自分から、自分を含めた全体へと移行して、外に出して行くことをされてみるのも良いかと思います。

どこでもできるのです。
通勤電車の中。喫茶店やレストランの中。病院の待合室。映画の上映前の館内。全体と意識を繋げるという癖を付けたいものです。

観察というのは過去にも未来にも行かない心の状態で、今を観ているということです。
正しく観察できているということは、感情の中にもいないし、欲の中にもいません。
今に在る状態です。

またこれは目を開けてボッーと花などを見詰めている時も同じです。

お花畑をじっと見た後に目を閉じて、お花畑を見ている自分を含めた世界、隣の池にいる魚や鳥たちの息吹、子供たちの笑い声も観察してみるのも良いでしょう。
ともかく自分の意識の中に入り込まないで、意識を全体と繋げている「今」を、一日の内に何度も作り出すことが良いと思います。
慣れてきたら自分のインナーボティに入っていく瞑想法に移れば良いと思います。

自分の生活の中に入りこんでしまって感情と共にあるという瞑想が最悪です。
そのときあなたは、昨日のプリンは美味しかったなぁとか、来週の〇〇ちゃんとのデートはどこに行こうか? など、自分だけの過去と未来を彷徨ってしまうことでしょう。

恋人のことを考えるのでも、一緒に何をしたいとか、どこに行きたいとかというような、思い出や願望ではなくて、恋人でも誰でも、愛する人の今を観察するのです。

[フリー画像] 人物, カップル・恋人・夫婦, 夕日・夕焼け・日没, シルエット, 201108021700

今笑っている笑顔、今ショッピングしている様子、今読書している様子、今コーヒーを飲んでいる様子、今散歩しているのどかな様子、そういった愛する人の流れている瞬間の今を観察するのです。

考えるのは未来と過去に繋がりますが、観察していると自然にイメージが今の瞬間に出てきてビジョンが動き出すのです。
それが思考と観察の違いでもあります。

ちょっとした工夫であなたは、今にいることができます。
このようにして考えていない自分を一日に何度も作り出してください。

ユートピアに向け、激動の渦に飲み込まれない自分を作り出すためにも。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
脱却 (t.t)
2012-12-25 02:58:32
自分の思考の中からの脱却はとても心地良いですね。(普段のモヤモヤから解放されて、まるで他人様の事の様に感じました。)

自分の思考から離れまして今に生きます事、少しずつでも進めて参りたいものです。

有難う御座います。
返信する
t.t.さん (とびら)
2012-12-25 09:02:22
お試しいただいたのですね。
とてもうれしいです。
他にも「観察」の経験をされた方が居られると嬉しいのですが。

継続は力なりです。座布団に正座しなくても、夜、寝る前に観察する癖とかもよろしいかと思います。

有難うございました。
返信する
慌ただしい自分の観察 (t.t)
2012-12-27 01:44:21
仕事中等、よくトラブルがありましたり、心がジェットコ-スタ-の様に動揺致します時や、
又体調のすぐれません時にも、この無思考の自分に意識を合わせますと(花や猫さんとの目線合わせ時の、又息子との時間等々の有難い時の...でしょうか)、外から今の弱~い己を見れまして、そういう時は体の不調や心の動揺しています自分とは一線をかくしていまして、とても有難い空間の様ですが...。

まだまだ試み続けたく思います。

有難う御座居ます。
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