トトとの出会い

トトと出会ったのはある冬の日曜日でした。

朝方に悲惨な事故があり、悲しい忙しさの仕事を終えて、あ、今日会いに行こうと思い立ちました。もともと中型のインコを飼おうと準備は万端でした。妹も行くというので一緒に上野のこんぱまるに行きました。

一応、ホームページでヒインコはどうだろうかと考えながら行きました。オカメインコより大きいインコを飼うのが初めてだったので悲しみをふっきり、一路お店へ向かいました。

妹は初めてのこんぱまるだったのであまりの鳥さんたちの多さにびっくりしたようでした。さっそくヒインコを見に行くとあんまり調子が良くなさそうでした。後から聞いたのですが溶いたネクターからドライネクターに切り替え中でケージの隅ですねていたのでした。

ウロコはどうかな、と見ているとぱっとトトに目がとまりました。目立たない角のケージでこっちを見ている・・・。第一印象はきれいだな。ケージから出してもらうと私にくっついて離れません。他のお客さんが触ろうとすると威嚇します。そしてべったり。もうこの子しかいないと思い、いっしょにおもちゃも選んで下さいな。

・・・そこでハイブリッドコニュアという種類と初めて知りました。種類にこだわってなかったのです。

トトという名前もすでに事前決定済み。はまっていた古代エジプトの知恵の神様です。店員さんにもう名前決まってると笑われました。

そうして我が家に来たトト。ハイブリッドの功罪など考えなしに買ってきた私。二人の日々が始まりました。初めて鳥さんにしつけをし、芸を教え、私は沢山の経験を積むことができました。トトは賢く芸などはすぐさま覚えてくれました。

楽しくなった帰り道。でもそこはあの日の事故現場・・・初めは花が供えてあったのに、枯れると忘れ去られてしまったのか、黒いバケツだけ残り、やがてそれもどこかへ吹き飛び何もなくなった・・・何も関係なかった、仕事だけのことなのに、毎回複雑で悲しくなるのに家族は？友人は？・・・忘れることも大事なことだと思うけれど忘れないことも大事なんじゃないかと・・・。

トトとの出会いのあの日はよく晴れた日。せめて私だけは忘れない。そして幸せに生きていきたい。トトが私を選んでくれたのだから。
・・・ちなみにトトは店間移動で商談中だったのが商談が外れてたまたま私と出会ったんです。すごいですよね。数日違ったらあえませんでした。運命の子です。

野鳥特集

はじめまして、ツキノワテリムクのきららです。


大きなフェレットケージに住んでいます。大好物はミルワームです。手から受け取ってくれます。人慣れしやすいとは聞いていましたがやはりよく馴れています。でもボディタッチはお断り。もう一年ぐらいお家にいますが朝のさえずりが音痴でそこもまた可愛いです。

お久しぶりです、ヨーロッパシジュウカラのアルタイルです。

新しいつぼ巣をつけたらどや顔で入っていたので写真を撮ったら逃げ出してしまいました。こちらもミルワームうまうま。

こちらもお久しぶりですアフリカヤマメジロのれもんとすだち。

ちょっと見比べて下さい。以前の写真です。

羽の色が格段に黄色くきれいになっています。お高い餌の効果は抜群です。色落ちに悩んでいる方は是非お試しください。

最後に野鳥ではない子がご挨拶。さあて誰でしょうか。


・・・正解はトトでした。パッと見ホルスにも見えますが、正真正銘トトです。

きららとアルタイルは乾燥した餌に慣れさせたので少しのお出かけでも腐らず安心です。ただしれもんとすだちはすり餌なのでお泊まりの際はお連れするかお預かりするかになってしまいます。水切れにも弱いので要注意。ケージがコンパクトなのでお連れするのは楽チンです。

きららをはじめ、野鳥は気難しい面があります。家では慣れていても移動が苦手だったり預けるのが難しかったり。そこをカバーするように餌に工夫を加えたりするところに飼育の醍醐味があると思います。輸入とはいえ野鳥は貴重な存在です。いずれ輸入も途絶えるかもしれません。そのために繁殖を目標に注意深い観察が必要です。実際本当に難しいので初心者の方にはお勧めできません。鳥さんを飼育した経験がある方で手間暇惜しまない人にはメジロがお勧めなのですが今輸入が途絶えています。再開がいつかは分りません。早く再開されるといいのですが。

障害飛越

馬術の障害飛越の杉谷選手残念でした。しかし予選をノーミスでくぐりぬけてきたのは素晴らしいことです。私は横木通過しかしていないので偉そうなことは言えないのですがまさに人馬一体、何で放送してくれないのか残念です。

馬術の素晴らしいところは男女一緒に戦えることです。どんな競技も男女別の中互角に戦えあうのはやりがいがあってすごいことだと思います。また、馬という動物とともに闘う点も素晴らしいです。お互い信頼関係がないとなりたちません。

馬のクオリティも大事ですが、良い馬に乗ったからいい結果が必ず出るかというとそうではないところも魅力でしょう。馬があうという言葉通り息が合っていないとできない競技です。ちょっと厳しいことを言うと、何億という馬を手に入れても乗りこなすことができなければ入賞さえできないでしょう。

乗馬クラブには障害飛越の得意な馬もそろっています。上級者の方が乗っているのを見ると豪快さにびっくりします。動画も探せばいくらでもあるので是非見て下さい。

ちょっとおかしかったのは障害飛越の初心者を乗せていたベテランの馬が、あきらかにしょうがない付き合ってやるかとだらだらと飛んでいるのを見た時。できる人が乗ると顔つきからして違うのに・・・。言い方を変えれば頭がいいんでしょうね。でも絶対人を落とさないで飛んでいるのですからまさにプロのお仕事。お見事でした。

獣医さんを育てようその２

自分の守備範囲を知っている先生は、良い先生ってどうしてでしょう。獣医さんなら知ったかぶりをしていくらでも効かない薬を使ったりして金づるにすることもできるわけで、そういうクソな獣医さんはざんねんながら結構います。しかしここまでで自分は身を引いて専門家に任せるという決定はお金にならないことです。動物を思えばこそです。クソな獣医さんにひっかからないようにこちらも勉強していることをアピールしましょう。

ちなみに人間の医者もクソな金づる野朗がいるのでご注意を。

鳥さんをあまり診たことが無い獣医さんでもハムスターなどをよく診ているなら脈ありです。鳥さんのために勉強して、と専門書をプレゼントした方もいます。数万円かかったそうですが鳥さんのためなら・・・と。

家から一時間の鳥さん対応可、自身も大型のオウムを飼っていらっしゃる先生はレイがくちばしにおもちゃをはめた時の写真を症例としてホームページで紹介しておられます。私がペットショップのスタッフだったとき一押しで紹介していましたし、お客さんもそこを主治医にしておられる方も断然多かったです。

レイ君おばかさん写真集→水戸フレンドアニマルセンターでググって見てください。

ペットショップのスタッフは大抵売れ残りさんや問題児の鳥さんを引き取って飼っているのでどこをかかりつけにしているか聞くのも良いですね。たくさん症例が集まればそれだけ獣医さんのレベルが上がるんです。

もちろん犬猫だけっと言う先生もおられます。でもエキゾチックを頑張っている先生もおられます。よくみきわめて育てていきましょう。

そして相性です。どうしても相性があわない獣医さんはいます。その人に我が子の命を托せるでしょうか。腕は良いが相性が悪い。真剣に悩んだことが有ります。私は違う獣医さんを育てることにしました。違う答えを出す人もいるでしょう。しかし何かあったとき獣医さんを責めてしまいそうで違う獣医さんに変えることにしました。治療は獣医さんだけではできません。飼い主も最大限努力をしなければなりません。鳥さん対応可の病院が増えると良いですね。

獣医さんを育てよう

いきなり？ですよね。でも大事なことなので書きたいと思います。

獣医さんは鳥さんについては初心者です。はっきり言って熱心な飼い主さんのほうがずっと詳しいです。ちょっと難しい病名を言って・・・例えば「pbfdの可能性は有りますか？」と言うと、「なにそれ？」みたいな顔をされます。鳥さんに詳しい人なら誰でも知っている病名ですよね。ところがぽか～んと言う顔をされるとこれはとても任せられないな、と思ってしまいます。

でも。鳥専門の病院は遠い。急なケガなどでそこまで搬送するのが難しい事態もありえる。こうなったら自分で育てるしかありません。

まず、エキゾチックに少しでも対応してくれる先生で勉強熱心な先生を選びます。病院によってはホームページで手術の実績などが公表されているので鳥さんのオペの実績が一つでもあったならねらい目です。

目星を付けたら爪きりで病院にいき、保定のしかたをよくみきわめます。そこで合格ならかぜなど小さな病気でかかってみる。薬の名前を忘れず聞いておく。万が一悪化するようなら鳥専門の病院に行ったときに名前を言って先生のレベルを知ることが出来ます。「この薬は適したもので的確な投薬ですよ」「この出し方はあまりよくないですね」少なくとも私の通っている病院の先生は寸評をくれます。

的確な投薬をしてくれるし保定も安心。そうしたらマメに通って鳥を飼っている友達にもすすめて「ああ、鳥さんも結構来るんだ、勉強しなくちゃ」と思わせるんです。

もちろん命にかかわる子はすぐさま鳥専門の病院へ超特急ですが近所に診れる病院があると安心です。そして受診する時も絶対に気を抜かないこと。自分の主張はきちんとする。専門用語も使っちゃう。分からないみたいだったら噛み砕いて分かってもらえるようにする。「これは気が抜けない患者さんだ」と思わせるんです。

ちなみに私が近所で育てている先生はちゃんと「ここからは専門の先生で」と言ってくれるので自分の力をちゃんと知っているんだな、と思います。自分の守備範囲を知っている先生はとても良い先生です。