ミゼット ウィング
~小さな小さな はね物語~
第6章 平凡な秋の一日
1.炎学園マネージャーコンテスト
炎学園とは、言わずとしれた(?)つばさ学園の隣にある男子竜人族の学校。
この前の夏祭りではちょっとだけ縁があった。
そして、さらに縁が深まるとは思いもよらなかっただろう。
* * *
「炎学園マネージャーコンテスト?」
3人の部長の言葉に、フラットは思わず聞き返した。
つばさ学園の中庭の木々も秋色に染まってきている。
このアイドルグループの6人の名前も、ちょっとだけ有名になってきたある日のことだ。
『マネージャーが必要な時期だよねぇ』
フルート達は高らかに歌うように言ったのだった。
「なんすか、それ。」
ロアがおそるおそる聞く。
「んーとね。アイドルになった人は、炎学園の人にマネージャーになってもらうそうな。」
「でも、あなた達は最初からここにいたわけでもないから、きゃ~あの人ステキ~!あの人にする~!とかってないわけだよ。」
「接点ないですもんね。」
レストは微妙に呆れた笑みを浮かべる。
「そこで!あなた達6人のマネージャーになりたい人でコンテストを開こうと思ったの。」
なるほど、と6人は頷く。それなら開くのも分かった。
「んで、いつやるんですか?」
半年で記者魂を手に入れたロアが聞いた。
「「「今日。」」」
3人の部長がそろえて即答する。
6人は自分の耳を疑った。
「今日…?」
今日ですと?
フツーはないでしょう、それ。
何で、当日に知らせるんですか、部長さん~!!!
「うんっ!だって、そうじゃないとつまんないでしょ?」
絶句するしか道(?)はなかった。
「あ、始まるよ!6人は屋敷でマネージャーが来るのを待ちましょう。」
6人は沈黙した後、「はい」と力なく答えた。
だって、そうするしかないでしょう、コレ。
written by ふーちん
~小さな小さな はね物語~
第6章 平凡な秋の一日
1.炎学園マネージャーコンテスト
炎学園とは、言わずとしれた(?)つばさ学園の隣にある男子竜人族の学校。
この前の夏祭りではちょっとだけ縁があった。
そして、さらに縁が深まるとは思いもよらなかっただろう。
* * *
「炎学園マネージャーコンテスト?」
3人の部長の言葉に、フラットは思わず聞き返した。
つばさ学園の中庭の木々も秋色に染まってきている。
このアイドルグループの6人の名前も、ちょっとだけ有名になってきたある日のことだ。
『マネージャーが必要な時期だよねぇ』
フルート達は高らかに歌うように言ったのだった。
「なんすか、それ。」
ロアがおそるおそる聞く。
「んーとね。アイドルになった人は、炎学園の人にマネージャーになってもらうそうな。」
「でも、あなた達は最初からここにいたわけでもないから、きゃ~あの人ステキ~!あの人にする~!とかってないわけだよ。」
「接点ないですもんね。」
レストは微妙に呆れた笑みを浮かべる。
「そこで!あなた達6人のマネージャーになりたい人でコンテストを開こうと思ったの。」
なるほど、と6人は頷く。それなら開くのも分かった。
「んで、いつやるんですか?」
半年で記者魂を手に入れたロアが聞いた。
「「「今日。」」」
3人の部長がそろえて即答する。
6人は自分の耳を疑った。
「今日…?」
今日ですと?
フツーはないでしょう、それ。
何で、当日に知らせるんですか、部長さん~!!!
「うんっ!だって、そうじゃないとつまんないでしょ?」
絶句するしか道(?)はなかった。
「あ、始まるよ!6人は屋敷でマネージャーが来るのを待ちましょう。」
6人は沈黙した後、「はい」と力なく答えた。
だって、そうするしかないでしょう、コレ。
written by ふーちん