《5/29読了 集英社 2000年刊 【日本のエッセイ 俳句】》
3人の句会、同じテーマでの三者三様のエッセイ(これがメイン)、最後に1人ずつについて残り2人が語る短い対談、という構成。
この3人が好きな人にはたまらない1冊ですが、そうじゃない人でもこれを読んだら十中八九ファンになるんじゃないかなあ。
女優の文章って当たりが多い、というのはいつも感じることですが、そういうイメージをわたしに植え付けたのは岸田今日子(と高峰秀子)でした。
独特のトロリとした雰囲気がクセになります。
吉行和子の文章を読むと、ひかえめな女、耐える女という役柄の印象がひっくり返ります。
実は「ザ・女優」というのはこの人かもしれない。
今回、とても好きになったのは冨士眞奈美です。
蟹江敬三のファンである吉行和子(蟹江を「何もしないから、部屋に来ませんか」と誘ったそうだ)に、蟹が描かれた帯を勧めたり、
八つか九つの頃、お祭りの帰りに村の若い衆(=わきゃあし)に「おみゃあはいまにオトコナカセになるぜ」と言われたときの反応が「どういう意味ずら」だったり。
“愛くるしい”という表現がぴったりじゃないですか。
ちょっととぼけていて、賑やかで華やかで、大雑把のようでいて繊細で。
素人の感想ですが、俳人としてもかなりの実力なんじゃないかと思いました。
→「あの季この季」岸田今日子
→「大人にしてあげた小さなお話」岸田今日子
→「外国遠足日記帖」岸田今日子
→「一人乗り紙ひこうき」岸田今日子
→「時の記憶」岸田今日子
→「老嬢は今日も上機嫌」吉行和子
/「わたしはだれ? 櫻となって踊りけり」 岸田今日子 吉行和子 冨士眞奈美
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3人の句会、同じテーマでの三者三様のエッセイ(これがメイン)、最後に1人ずつについて残り2人が語る短い対談、という構成。
この3人が好きな人にはたまらない1冊ですが、そうじゃない人でもこれを読んだら十中八九ファンになるんじゃないかなあ。
女優の文章って当たりが多い、というのはいつも感じることですが、そういうイメージをわたしに植え付けたのは岸田今日子(と高峰秀子)でした。
独特のトロリとした雰囲気がクセになります。
吉行和子の文章を読むと、ひかえめな女、耐える女という役柄の印象がひっくり返ります。
実は「ザ・女優」というのはこの人かもしれない。
今回、とても好きになったのは冨士眞奈美です。
蟹江敬三のファンである吉行和子(蟹江を「何もしないから、部屋に来ませんか」と誘ったそうだ)に、蟹が描かれた帯を勧めたり、
八つか九つの頃、お祭りの帰りに村の若い衆(=わきゃあし)に「おみゃあはいまにオトコナカセになるぜ」と言われたときの反応が「どういう意味ずら」だったり。
“愛くるしい”という表現がぴったりじゃないですか。
ちょっととぼけていて、賑やかで華やかで、大雑把のようでいて繊細で。
素人の感想ですが、俳人としてもかなりの実力なんじゃないかと思いました。
→「あの季この季」岸田今日子
→「大人にしてあげた小さなお話」岸田今日子
→「外国遠足日記帖」岸田今日子
→「一人乗り紙ひこうき」岸田今日子
→「時の記憶」岸田今日子
→「老嬢は今日も上機嫌」吉行和子
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