情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

5月21日

2005-05-22 10:44:12 | 日記(事件など中心に)
風邪から回復、何とか悪化する前に治せたようだ。いつも悪化させちゃうから、今回は達成感あり。

国に対する損害賠償請求訴訟の打合せ。前にも書いた件ですが、打ち合わせを重ねるごとに、国に対して勝てそうな感じがしてくる。

昨日は、別の国家賠償請求訴訟の国側の答弁が来た。反論の一つとして、通達自体に違法性があったとしても、その通達を出す個別の行為に違法性がなければ、国賠法上の違法とは言えない…というようなものがあった。この点はまた、詳しく、報告します。


5月20日

2005-05-21 09:45:22 | 日記(事件など中心に)
団体とその代表者に対する名誉毀損事件の打合せ。大先輩方をお待たせし、30分遅刻…。というのも、その直前の別件の宗教被害の弁論準備(法廷でなく、面談室のようなところで、争点を詰めたりする手続)が長引いたため。珍しく5時を30分も超えた。

話を名誉毀損事件に戻すと、代表者に対する中傷と団体に対する名誉毀損の成否が一応論点たり得るかなぁ。まぁ、総合評価すれば、団体に対する名誉毀損の事実も明らかだけど…。

風邪ひいたぁ…。

5月19日

2005-05-20 07:14:29 | 日記(事件など中心に)
保険金請求事件の口頭弁論。この件は、論点が多い。簡単に言うと、いったん申し込んだ後、機械的な誤りでその申し込みがはねられた、その後健康診断に行った、その後再度申し込み契約した、ガンであることが判明した、そもそも外交員は健康診断に行くことは知っていた…という流れ。健康診断に行ったことについての告知義務違反だとして保険金が払われないのは妥当か否か。

夜、相続の相談。相続でこじれるとつらい…。できれば、生前に弁護士に相談しておいてほしいもんです。

5月18日

2005-05-19 06:22:28 | 日記(事件など中心に)
投資詐欺商法を広告した雑誌社に対する裁判での被害者側書面を一応完成。しかし、書けば書くほど悪質な事件だと思う。担当者は、悪質商法だということを容易に知り得たはず。なのに、広告を掲載するというのは、利益を優先したと言うほかない。

ところで、信号って、スリムになりましたね。青色発光ダイオードが発明されてしばらくして信号機が発光ダイオードになってるってことは気づきましたが、横からの厚みが薄くなってることには気づかなかった。いや~、視線が低いのかなぁ。


5月17日

2005-05-18 07:43:02 | 日記(事件など中心に)
破産の免責手続きに行ったら、これまで配布されることとなっていた注意書きが配布されなくなっていた。確かに、弁護士が一緒にいくなら、あの程度の説明は当然だから、なくなっても構わないが…。さらに、スピード化につながっているようだ。

頭痛がして目が覚めた…チョコレートを食ったら直った…低血糖で頭が痛くなったりするのでしょうか?まぁ、直ったからいいか。

5月16日

2005-05-17 06:05:44 | 日記(事件など中心に)
名誉毀損事件(被害者側)の打合せ。この件は、そもそも、相手方とこちらで、記事の読み方(名誉毀損的な表現か否か)について、大きく対立している。にもかかわらず、裁判官がその辺を詰めることなく、どんどん進めるので、その真意を巡って、弁護団内で少し検討した。相手の主張が取るに足らないので流しているのか、こちらを負かすつもりだからごちゃごちゃ言わせまいとしているのか…。まぁ、考えても仕方ないんだけれど。

今日、何年ぶりかに捨て猫と思われる子猫を発見。昔は連れて帰っては、母親に怒られたもんだが…。

5月15日

2005-05-16 06:01:35 | 日記(事件など中心に)
東京は雷、激しかったですね…。しかし、まだ、5月、夕立にしては少し早すぎるような…。異常気象でしょうか。ヒートアイランド現象?…と思ったら、前線の通過でしたか…

無罪主張をした彼からある決意を明確にした書類が届いていました。さて、どうすんべ。

5月14日

2005-05-15 10:17:07 | 日記(事件など中心に)
カルト団体の被害者からの聴き取り。家族同士で、だんだん、冗談が言えるような関係になってきたようだ。お互い(信じていた人と反対していた家族)がそれぞれ経験したことを冗談というオブラートに包んで告白できることはいいことだ。

弁護士の聴き取りさえ、つらい…と言っていたが、何とか、乗り切ったかなぁ。

セラフィールド問題(別項)は、本当に深刻である。安全面だけでなく、採算性の問題という観点からも、本来、メディアがきちんと報道すべきテーマである。

5月13日

2005-05-14 07:32:47 | 日記(事件など中心に)
不法滞在の「彼女」に執行猶予がついた。執行猶予がつくときは、入管職員が必ず傍聴席に来るのだけれど、今回、始まるぎりぎりまで入管職員の姿が見えなかったため、「もしかして、実刑(執行猶予がつかないこと)…」と不安に思いながら、手帳の予定表を見ながら、開廷を待った。

入管職員が入ってきたときは、ほっとしたが、そんな不安を抱いてなんかいなかったというかのように、ちらっと見て、手帳に目を戻す。何事もなかったかのように。こんな事件で執行猶予がつかない方がおかしいのだから…。

ついでに、刑事裁判の判決にまつわるお話をもう一つ。有罪の時、裁判官は、被告人「を」懲役2年に処す、などと言うが、無罪の時は、被告人「は」無罪、と言う。
そこで、争っている事件の場合、「被告人」の次に何が来るか固唾を飲んで待っているわけです。


5月12日

2005-05-13 02:52:09 | 日記(事件など中心に)
集団詐欺事件の関連で、東京都を相手にしている事件の口頭弁論期日。丹念に足を運ぶ被害者がいてくれると本当に力になる…。

どうしても、長期戦、多方面戦となると、気力を失いがち。叱咤激励してくれる被害者が法廷に来てくれることは本当にありがたい。

斉藤貴男氏のお話は別項のとおり。起案(提出書類などの作成:恥ずかしながら、司法研修所に入るまで起案という言葉を知りませんでした)に追われており、行こうかどうしようか迷ったんだけど、無理して良かった。貴重なお話でした。



5月11日

2005-05-12 06:15:16 | 日記(事件など中心に)
タクシー運転手が提訴したタクシー料金の不当値下げを可能とする通達に対する慰謝料請求事件の弁護団会議。運転手の一日をフォローした弁護士から、その体験を元にして、勤務の過酷さと営業収益が上がらぬまま一日を終えようとする際のあせり、そのときの危険性を具体的に訴えようとの提案。やはり、一日をフォローしただけあって、訴訟までしなければならない運転手の状況を実感したのだろう。これをいかに裁判官に分かってもらえるか、考えないといけない。

別の事件の弁護団会議でも、裁判官へのアピールの仕方がテーマとなった。もちろん、アピールの仕方は大切。だが、先日も最高裁の上告理由書にレジュメが必要とされたことについて書いたけれど、裁判官が忙しすぎるのが問題だ。

弁護士の数は増やしているけど、裁判官をそれに見合って増やしているとはいえない。裁判官自身も辛い…と思う。

5月10日

2005-05-11 05:26:25 | 日記(事件など中心に)
7棟まとめて訴えていた欠陥住宅事件と不当解雇だとして申し立てていた仮処分事件の2つが本日、正式に和解!めでたい。

欠陥住宅事件は、最近、本当に多いため、東京地方裁判所には、欠陥住宅を専門医取り扱う裁判体(3人一組。東京では4人ずつで「部」として構成されている)が2つもあるほど。一生に一度の買い物であり、いったん、被害に遭ったら、精神的にも非常に大きな負担を被ることになるだけに、専門部を置いて事件を処理する裁判所の姿勢はありがたい。

ついでに労働事件の方は、昔から専門部があります。こちらも、被害の深刻さと専門性に鑑みて専門部を設置したのでしょうね。


5月9日

2005-05-10 06:39:25 | 日記(事件など中心に)
休み明けで、事務所全体もばたばたしている感じ!そんな中、急遽、長期化しそうな案件の和解話が舞い込む。和解に向けて苦労をしたうえで、機運が盛り上がることがほとんどだが、今回は予想外の進展。裁判を起こした後、和解の話を当事者でまとめてもっていくと、裁判官は嬉しそうにするが、その気持ちが分かるような感じ…。

裁判官が判決を書くプレッシャーていうのも大変だろうなって思う。弁護士は自分の側に裕利になるように努力をすればいいが、裁判官は、判断しなきゃいけない…。

とはいえ、もう少し、裁判官の数を増やして、じっくり考えて判決できるようにしてもらいたいっと思うのは、消費者側で苦闘している弁護士の愚痴…ですね。


5月8日

2005-05-09 06:18:35 | 日記(事件など中心に)
入管法違反で判決待ちのタイ人女性から接見(面会のこと)要請。警察に聞くと、持っている服がもう暑いので薄手のを持ってきて欲しい、タイ語の本もほしい、ということらしいので、あかしょうびんさんに以前ご紹介頂いたタイの雑貨屋で仕入れて持って行った。

タイの雑貨屋というのが、新宿西口の高層ビル街の横にあって、昔ながらの景観を残している「新宿7丁目」にある。初めてそのあたりに足を踏み込んだが、いい感じ…。ぶらっと夜でも立ち寄ってみたい。

ところで、タイの女性。ビザなし入国で起訴されたのだが、前科があるとはいえ、求刑2年。重いよね。逮捕されて、すでに3か月。他方、日本にいた期間は、1年未満。
別に犯罪をしに来たわけではなく、働くために来ただけにしてはやはり重い…と思う。

夕方、サラ金で破産した人が再度、飛び込んできた。「ヤミ金に手を出した」…。ギャンブル依存症なんだぁ。公営ギャンブル、私営ギャンブル、楽しさだけを強調するような広告だけでいいのか。そろそろ、マイナス面があることも含めて、広告しないとまずいのではないか。タバコのように…。

5月7日

2005-05-08 09:08:04 | 日記(事件など中心に)
借金を一本化してあげるから、そのための費用として数十万円払ってくれ、という詐欺の被害に遭った人との打合せ。振り込んだ先の口座を冷凍して、警察に被害届を出してもらった。今日は被害届を出してもらったことなどの確認。口座にいくらかでも残っていればいいのだが…。

先日書いた刑事事件が動いた。不祥事を起こした人が逮捕されたのだ。私の担当は、逮捕された人の身元保証人。身元保証人には、迷惑がかからないようにしてほしいとの両親の必死の訴えが胸を打った。

連帯保証人制度といい、身元保証人制度といい、いわゆる一般用語としての連帯責任で人を縛るのが本当に好きな国だ。そろそろ、制度を変えないと!!