情報公開審査会が、防衛省が情報公開請求に対して保有していないと回答した文書があること、情報公開審査会に対する防衛庁の説明は「事実を隠ぺいしようとしたものと外部から疑われても仕方のない」ものであったことを指摘したうえ、公開するよう決定するべきだとする答申を発した。防衛省は、先日、会計検査院から辺野古基地建設事前調査における市民運動封殺費用を無断で支出したことについて担当局長を懲戒するよう求められたにもかかわらずこれを無視したばかり。軍事組織である防衛省の暴走傾向、秘匿傾向を許していいのだろうか…。マスメディアは何をしているのか…。
防衛省が不存在だとして開示を拒んだのは、防衛に関する研究グループが請求した「陸戦研究」、「幹部学校記事」などの自衛隊員・OBらの任意団体が発行する出版物。防衛省は「不存在」として公開を拒否した。
そこで、研究グループが審査会に対し、これら資料は少なくとも、防衛大学の図書館に所蔵されているとして公開請求したが、防衛省は防衛大学の図書館には所蔵しているが行政文書としては所有している事実は確認できなかったと、公開拒否の正当性を主張した。
これに対して、審査会は、当然ながら、
行政文書に該当すると判断し、公開するよう決定を求めるとともに、
防衛庁の「説明は事実を隠ぺいしようとしたものと外部から疑われても仕方のない不適切又は不十分なものであったと言わざるを得ず、極めて遺憾である。今後は当審査会からの確認に対してはもとより、開示請求に対する手続き全般において、事実を隠ぺいしようとしたとの疑いを抱かれることのないよう事実に即した的確な対応をすべきである」と
付言した。
※審査会の判断→http://www8.cao.go.jp/jyouhou/tousin/h22-02/075.pdf
というのも、研究グループは、同じ文書について、平成20年にも開示請求をして審査会に異議を申し立てていたが、その際、防衛庁は、研究グループが防衛大学の図書館に存在しているとの主張をしていることから「特に念入りに書棚やキャビネット等の探索を行ったが、その結果、いずれの部署においても、本件対象文書は保有していないことが確認された」と説明し、審査会はこの説明を妥当なものだと判断し、不開示やむなしとの決定を21年に下していたのだ。
※審査会の前回の判断→http://www8.cao.go.jp/jyouhou/tousin/h21-02/096.pdf
つまり、防衛省は、審査会を騙したわけだ。
今回、図書館にある証拠を突きつけられたため、図書館に所蔵はしているが、行政文書として保有していないので不存在という説明に変えたわけだが、本来であれば、前回の異議申し立ての際にも、図書館に所蔵していることを明らかにするべきであった。そして、そのように答えることは可能であった。
…だれが、隠ぺいを指示したのか…?
防衛省は隠ぺいを指示した経緯を調査し、隠ぺいを指示した者を懲戒しなければならないのではないか?
そして、審査会としても、図書館にあるとまで言われているのに、ないという嘘をそのままいったんは丸飲みしてしまったことは反省してほしい、というか、審査会の事務局を官僚組織から独立させて厳しくチェックできる体制にしないといけないのかもしれない…。
マスメディアは、軍隊が市民に嘘をつき、さらに、審議会にまで嘘をついたこと、情報公開審査会の体制の問題などを、このまま報道しないつもりなのか…。情報産業に関わるものとして、無視できない事態だと思うんですが…。
【追記】
前回の審査会の答申は2009年6月…そう、自民党政権下だったんですね~。
民主党政権になって、やはり、情報公開などの分野では進んでいるって感じはあるんですがね~。なぜ、自民党に入れるかな~。批判票なら白紙でもいいんだけどな~。
【追記その2】
東京新聞が15日、一面と特報面右側箱で取り上げました→情報公開審が防衛省の体質批判 部内誌を非開示
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010071502000066.html
●沖縄への連帯ツイッターキャンぺーン●
【ツイッターアカウント】@BarackObama
【メール】→http://www.whitehouse.gov/contactから
【ツイッター例文】
JAPAN IS NOT US'S COLONY! We won't support US BASE. All US BASE OUT! from our country.
Please HELP Okinawa. 75% of the American bases in JP is in the islands, only 0.6% of JP land. Relocate #Futenma base outside.
Marine in Futenma must go back to your country. There is no place where the base of Marine is acceptable in Japan.
Okinawa and a lot of Japanese oppose the transfer of the Futenma base to Henoko
At least180 MPs of ruling parties say NO to Futenma relocation within Okinawa. Check this http://bit.ly/9jQIW8
【ツイッターアカウント】yamebun
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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。なお、多忙につき、試行的に、コメントの反映はしないようにします。コメント内容の名誉毀損性、プライバシー侵害性についての確認をすることが難しいためです。情報提供、提案、誤りの指摘などは、コメント欄を通じて、今後ともよろしくお願いします。転載、引用はこれまでどおり大歓迎です。
防衛省が不存在だとして開示を拒んだのは、防衛に関する研究グループが請求した「陸戦研究」、「幹部学校記事」などの自衛隊員・OBらの任意団体が発行する出版物。防衛省は「不存在」として公開を拒否した。
そこで、研究グループが審査会に対し、これら資料は少なくとも、防衛大学の図書館に所蔵されているとして公開請求したが、防衛省は防衛大学の図書館には所蔵しているが行政文書としては所有している事実は確認できなかったと、公開拒否の正当性を主張した。
これに対して、審査会は、当然ながら、
行政文書に該当すると判断し、公開するよう決定を求めるとともに、
防衛庁の「説明は事実を隠ぺいしようとしたものと外部から疑われても仕方のない不適切又は不十分なものであったと言わざるを得ず、極めて遺憾である。今後は当審査会からの確認に対してはもとより、開示請求に対する手続き全般において、事実を隠ぺいしようとしたとの疑いを抱かれることのないよう事実に即した的確な対応をすべきである」と
付言した。
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というのも、研究グループは、同じ文書について、平成20年にも開示請求をして審査会に異議を申し立てていたが、その際、防衛庁は、研究グループが防衛大学の図書館に存在しているとの主張をしていることから「特に念入りに書棚やキャビネット等の探索を行ったが、その結果、いずれの部署においても、本件対象文書は保有していないことが確認された」と説明し、審査会はこの説明を妥当なものだと判断し、不開示やむなしとの決定を21年に下していたのだ。
※審査会の前回の判断→http://www8.cao.go.jp/jyouhou/tousin/h21-02/096.pdf
つまり、防衛省は、審査会を騙したわけだ。
今回、図書館にある証拠を突きつけられたため、図書館に所蔵はしているが、行政文書として保有していないので不存在という説明に変えたわけだが、本来であれば、前回の異議申し立ての際にも、図書館に所蔵していることを明らかにするべきであった。そして、そのように答えることは可能であった。
…だれが、隠ぺいを指示したのか…?
防衛省は隠ぺいを指示した経緯を調査し、隠ぺいを指示した者を懲戒しなければならないのではないか?
そして、審査会としても、図書館にあるとまで言われているのに、ないという嘘をそのままいったんは丸飲みしてしまったことは反省してほしい、というか、審査会の事務局を官僚組織から独立させて厳しくチェックできる体制にしないといけないのかもしれない…。
マスメディアは、軍隊が市民に嘘をつき、さらに、審議会にまで嘘をついたこと、情報公開審査会の体制の問題などを、このまま報道しないつもりなのか…。情報産業に関わるものとして、無視できない事態だと思うんですが…。
【追記】
前回の審査会の答申は2009年6月…そう、自民党政権下だったんですね~。
民主党政権になって、やはり、情報公開などの分野では進んでいるって感じはあるんですがね~。なぜ、自民党に入れるかな~。批判票なら白紙でもいいんだけどな~。
【追記その2】
東京新聞が15日、一面と特報面右側箱で取り上げました→情報公開審が防衛省の体質批判 部内誌を非開示
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010071502000066.html
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Marine in Futenma must go back to your country. There is no place where the base of Marine is acceptable in Japan.
Okinawa and a lot of Japanese oppose the transfer of the Futenma base to Henoko
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★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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