東京リサーチ日記

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「木村拓哉氏の交渉力」

2021-09-04 00:00:00 | 日記
 2021年9月4日、分裂危機の渦中にあるSMAPの木村拓哉(当時43)は2016年1月15日、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(当時84)とメリー喜多川副社長(当時89)に電話をかけ「あいつらと一緒にやりたいです」と直訴。グループ存続に向けて動きだした。スポーツ紙スクープから3日。日本が、世界が注目する大騒動は重大局面を迎えた。木村がついに動いた。主演する時代劇映画「無限の住人」の撮影で京都市内に滞在中。そのロケ現場からジャニー社長とメリー副社長に電話をかけ「何とか25周年(デビュー記念イベント)をやらせていただけませんか」と訴えた。「あいつらと一緒にやりたいんです」。率直な言葉に必死な思いがにじんだ。「育ての親」といわれる女性マネジャー(当時58)が独立に動きだしたのは2015年8月ごろ。事務所を出た後もグループは存続できるといった不可能な約束などで誘われた中居正広(当時43)、稲垣吾郎(当時42)、草なぎ剛(当時41)、香取慎吾(当時38)が追随する中、木村だけは当初から一貫してぶれなかった。ジャニーズ事務所という土台あっての自分たちの成功と分かっていたからだ。こう着状態が続いてきた今回の分裂騒動。独立工作が動きだしてからの5カ月間どんな誘いの言葉にも揺らぐことのなかった男がついに動いた。まったく先が見えなかったSMAPの行方に初めて一筋の光が差したが、2021年現在は・・・(井森隆)