務のよしなしごと

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「オペラ座の怪人」勝手に解説
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「オペラ座の怪人」第2幕 第6場

2021-09-29 | 趣味

※当ブログのシステム設定により、行途中でのスペースが意図したとおりに表示されないことがあります。英語の台詞や歌詞及び和訳ではおかしな表示が現れることになりますが、ご容赦ください。

(「ドン・ファンの勝利」初日。オーケストラがチューニングをしている中、第6場が始まる。舞台中央には第7場のセットの一部、テーブルやベンチが設置されている。下手階段から消防隊が下りてくる。彼らが整列したところで消防隊の隊長が消防士に指示を出す。)

CHIEF:(隊長)    You understand your instructions?      指示を理解したか?

FIREMEN:(消防士たち)    Sir!      はい。

CHIEF:(隊長)
When you hear the whistle, take up your positions.
笛が聞こえたら配置に就け。
I shall then instruct you to secure the doors.
その時ドアの安全を確認するように指示する。
It is essential that all doors are properly secured.
全てのドアが適切に固定されているかが重要だ。

(ラウル、フィルマン、アンドレが同じく下手側の階段を警備の準備立ち合いのために下りて来る。)

FIRMIN:(フィルマン)
André, are we doing the right thing? 
アンドレ、我々は正しいことをしているのだろうか。

ANDRÉ:(アンドレ)Well, have you got a better idea?      他に良い考えでも?

CHIEF:(隊長)
Monsieur le Vicomte, am I to give the orders       子爵様、私が命令を出しましょうか?

RAOUL:(ラウル)    Give the order.      命令を…

(隊長は笛を吹き、消防士たちは舞台にラウル、隊長、支配人たちを残して持ち場に走り去る。)

RAOUL:(ラウル、狙撃手に)
You in the pit - do you have a clear view of this box?
ピットにいるお前 — このボックス席が良く見えるか?

MARKSMAN:(狙撃手、ピットから姿を現し・・・)  Yes, sir.      はい。

RAOUL:(ラウル)
Remember, when the time comes, shoot.  Only if you have to - but shoot. To kill.
チャンスが来たら撃て。撃つだけでいい。そして殺すんだ。

MARKSMAN:(狙撃手)
How will I know, sir?      どうやってチャンスだと分かるのですか。

RAOUL:(ラウル)
You'll know.      その時が来れば分かる。

FIRMIN:(フィルマン)
Monsieur le Vicomte, are you confident that this will work? Will Miss Daaé sing?
子爵様、うまく行くでしょうか。ダーエさんは歌うのですか。

EAOUL:(ラウル)
Don't worry, Firmin. Andre?      心配はなしだ。フィルマン、アンドレ、いいか?

ANDRÉ:(アンドレ)
We're in your hands, monsieur.      あなたにお任せします。

CHIEF:(隊長)
My men are now in position, sir.      部下たちが配置に就きました。

RAOUL:(ラウル)  Go ahead, then.      では、進めてくれ。

(笛を吹き、隊長は館内全体に聞こえるよう大きな声を出す。)

CHIEF:(隊長)  Are the doors secure?      ドアは全て安全確認したか?

(出入口が塞がれ、あちこちから消防士が次々に「確認!」と応える。するとどこからともなく怪人の声が聞こえる。)

PHANTOM'S VOICE:(怪人の声)
I'm here: The Phantom of the Opera...      私はここだ。オペラ座の怪人だ。

(皆が不安げに辺りを見回すと、怪人の声は別な所から聞こえてくる。)

PHANTOM'S VOICE:(怪人の声)
I'm here: The Phantom of the Opera...      私はここだ。オペラ座の怪人だ。

(このようなことが数回繰り返され、次第に声が大きくなって行く。ついに声は5番ボックス席から聞こえる。混乱した狙撃手が銃を撃つ。ラウルが狙撃手に激しく詰め寄る。)

RAOUL:(ラウル)
Idiot!  I said: only when the time comes!      バカ!チャンスが来たらと言ったはずだ。

MARKSMAN :(狙撃手)  But, Monsieur le Vicomte...   でも、子爵様…

(怪人の声が割って入り、館内に響き渡る。皆は上を見上げる。)

PHANTOM'S VOICE:(怪人の声)
No 'buts'! For once, Monsieur le Vicomte is right...  「でも」は言うな!一度だけという子爵様の言うことは正しい...

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Seal my fate tonight - I hate to have to cut the fun short,
今夜は私の好みを封印する — 楽しみを短くするのは嫌だが
※好み=楽しみ ← 時間をかけてあれこれと災いを与え楽しむこと
But the joke's wearing thin...  Let my opera begin!
冗談はもう飽きた…  私のオペラを始めようじゃないか。
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(ラウル、アンドレ、フィルマン、そして隊長が回れ右をする。照明が落とされる中、彼らが退場して第6場が終了。)

 



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