原題は「The post」
アメリカの有名な新聞、ワシントンポストの事です。
どうしてこんな邦題を付けたのか疑問でしたが、途中で新聞の下書きに赤字で、ペンタゴンペーパーズと書かれるシーンがあります、それで納得。
私としてはこの映画に対する興味は、ただひたすらメリル・ストリープとトム・ハンクスと共演でした。監督がスピルバーグなのも知りませんでした。ところが1週間ほど前だったか、テレビでこの映画の内容に即した再現ドラマをやっていたのです。それを途中から見て、映画まで見る必要があるのか?とも思いましたが、再現ドラマとはちがう!と、見てきました。
結果正解でした。テレビはミセス・グレアムが自殺した夫のあとを継いで新聞社の社長になるまでが詳しく描かれ、これを見ていなかったら映画の夫人がどうしてこんなに悩むのかよくわからなかったと思います。その意味で予習になりました。
日本でも今自衛隊の日報がいつ出てきたか!なんて大騒ぎになってますが、人の扱いを誤ったために戦争に関する重要書類を流出させてしまうニクソン政権を皮肉を込めて描かれています。特にマクナマラ長官が親友のグレアム夫人に対して「ニクソンはクソだ!」と言い放つシーンです。最後にホワイトハウスでニクソンが「いいか!ポストは絶対にホワイトハウスに入れるな!!」と怒鳴るニクソンの後姿が印象的です。
考えてみればこの映画は「大統領の陰謀」(若かりしダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォードの競演が懐かしい映画)の前日談になりますね。
どっかで大統領の陰謀やらないかなあ。