映画館で予告編を見てから待っていた映画。
世界一の大金持ちと称されたポール・ゲッティの孫、三世の誘拐事件をもとにしています。
監督はリドリー・スコット、当初ポール・ゲッティはケビン・スペイシーで撮影されたそうです。しかし、スペイシーの例の事件が公になり、急きょクリストファー・プラマーを代役に立て、取り直ししたそうです、わずか9日間で。
そしてプラマーは今年のアカデミー賞のノミネートされます。来年90歳になるプラマーは、これでアカデミー賞最高齢ノミニーとなりました。
映画を見るとなんでこれがケビン・スペイシーで撮影されたのか疑問に思います。それほどプラマーがはまり役でした。
度ケチ、吝嗇、こんな人間本当にいたのか?と思うほど。のちに誘拐されてしまう大好きな自分の孫に、ただの観光土産をもったいつけて与えます。のちに母親が身代金にしようとオークション会社に持ち込むのですが、金になりません。そのあと博物館へ行くように言われてその通りにしますが、ここのところが良くわかりませんでした。
誘拐された3世を演じている青年?少年はチャーリー・プラマー、爺さんと何か関係あるのかと思って調べましたが、関係はないようです。とても美しい青年で、耳をそがれるシーンは思わず目を背けました。
結局母親の作戦がうまく行って、爺さんが身代金を払い3世は解放されます。
しかし、この3世は長じるにしたがって自分の父親と同じようにアル中でヤク中になってしまい、54歳かそこらで母親に看取られて亡くなったそうです。
金がないのも苦労ですが、ありすぎるのも苦労、という実例ではありますが、あまりケチにはなりたくない、と思ってしまう映画です。
お金にあっても、なくても不幸になる可能性がある。
実話を基にしてあることもあって、怖い映画だったわ。
怖かったですねえ。人は有り余るものを持つと、もっともっと欲しくなるんですね。人からケチ!とは言われたくないわ~、私は持ってないけど・・・・・