つい先ほどまで、驚いてしまうくらい急な豪雨に見舞われていました。窓の外が激しく降る雨しぶきでかすんで見えなくなるくらい! 日本の天候はおかしくなってますよ、絶対!
先日、今年の直木賞・芥川賞が決まったあとで、既に長い付き合いになるT氏と話をしたときのことです。私が「直木賞・芥川賞の受賞作よりも、その作家の受賞前後の作品の方が絶対に面白い!」の持論を展開しておりましたら、T氏がこう言いました。
「三浦しをんの『まほろ駅前多田便利軒』、読んでみ。文体とか、アンタの好きなパターンだと思うぞ」
このような推薦があり、ちょうど文庫本でも刊行されていましたので、早速この「第135回直木賞受賞作」を読んでみることにしました。
そして感想ですが、多少負け惜しみっぽく言うと「直木賞受賞作なのに、面白いじゃないの!」でした。
物語は、東京のはずれに位置する町「まほろ市」を舞台に展開します。
この町で便利屋を営む多田と、偶然再会して多田の家に転がり込んだ高校時代の同級生・行天を中心に、実に様々なキャラクターが登場します。自称コロンビア人の娼婦・ルル、塾通いをしながら覚せい剤の密売に手を貸してしまった小学生・由良、両親を刺殺して逃走する女子高生、覚せい剤の密売人…。生きている間にひとりでもそういう人と出会う可能性は少ないだろうと思われるような人物が次々と出てくるのが現実離れしていますが、救いは、みんな根っからの悪人ではなく、どこか愛おしく感じられる部分を持っているところ。最後には、登場人物全員のその後の幸せを願わずにはいられなくなるくらいです。
そしてT氏が言った「私の好きそうな文体」というのも、ビンゴでした。テンポの良さ、人物の描き方、町の匂いまで感じられる描写。多田と行天がヘビースモーカーで、たばこの煙が充満している雰囲気もリアルに感じられました。女性の作家さんなのに、それを読む方に感じさせることなく読みきらせる書きようも驚きでした。
今年はいつもよりも本を読むことができていませんが、三浦しをんさんとの出会いは、今年の読書でのいちばんの収穫になりそうです。今後も作品を読み続ける作家さんになる予感!
先日、今年の直木賞・芥川賞が決まったあとで、既に長い付き合いになるT氏と話をしたときのことです。私が「直木賞・芥川賞の受賞作よりも、その作家の受賞前後の作品の方が絶対に面白い!」の持論を展開しておりましたら、T氏がこう言いました。
「三浦しをんの『まほろ駅前多田便利軒』、読んでみ。文体とか、アンタの好きなパターンだと思うぞ」
このような推薦があり、ちょうど文庫本でも刊行されていましたので、早速この「第135回直木賞受賞作」を読んでみることにしました。
そして感想ですが、多少負け惜しみっぽく言うと「直木賞受賞作なのに、面白いじゃないの!」でした。
物語は、東京のはずれに位置する町「まほろ市」を舞台に展開します。
この町で便利屋を営む多田と、偶然再会して多田の家に転がり込んだ高校時代の同級生・行天を中心に、実に様々なキャラクターが登場します。自称コロンビア人の娼婦・ルル、塾通いをしながら覚せい剤の密売に手を貸してしまった小学生・由良、両親を刺殺して逃走する女子高生、覚せい剤の密売人…。生きている間にひとりでもそういう人と出会う可能性は少ないだろうと思われるような人物が次々と出てくるのが現実離れしていますが、救いは、みんな根っからの悪人ではなく、どこか愛おしく感じられる部分を持っているところ。最後には、登場人物全員のその後の幸せを願わずにはいられなくなるくらいです。
そしてT氏が言った「私の好きそうな文体」というのも、ビンゴでした。テンポの良さ、人物の描き方、町の匂いまで感じられる描写。多田と行天がヘビースモーカーで、たばこの煙が充満している雰囲気もリアルに感じられました。女性の作家さんなのに、それを読む方に感じさせることなく読みきらせる書きようも驚きでした。
今年はいつもよりも本を読むことができていませんが、三浦しをんさんとの出会いは、今年の読書でのいちばんの収穫になりそうです。今後も作品を読み続ける作家さんになる予感!
いやぁ~驚きました^^;
とみさんの日記は概要のみ表示だから
全文表示に切り替える数秒間、どれだけ私の心臓は
ドキドキしていたことか(笑)
『まほろ駅前多田便利軒』面白うそうですね。
とみさんお薦めの本は、どれも面白いです。
私も読んでみようかな。^^
これは図書館で借りてこなくちゃ…。
!!!…今思い出した! 今日は図書館の返却日でした!
チェックしつつ、行ってきますわ♪
いや~、書いた本人は全然そんなことも考えずにタイトルを付けておりまして…
しかものんさんの脳裏を一瞬かすめたようなことは、現実には久しく忘れたことでして…
本を読むときはどうしても自分の好きな作家さんのものばかりになってしまうところ、
こうして誰かからすすめられて読むきっかけができると楽しくなります。
暑い夏が終わると「読書の秋」になりますから、のんさんも是非どうぞ♪
すすめられなければ出会うこともなかったかもしれない作品だったけど、
読んで「この作家さんのものはもうちょっと読みたい」と思ったほど!
是非見つけて読んでみてね