とみしゅう日記

伊勢

伊勢さんと僕との関係を説明しようとすると、結構ややこしいことになる。

・大学時代の演劇サークルの先輩であるIさん
・の高校時代の女友達
・が結婚した男性
・のお兄さん

これが一番簡単な説明になるのかな。

伊勢さんは、高校時代から映画好きだった。
新設高校で映画研究会を作り、映像関連の専門学校に進んだ。
仕事こそ家業を継いで映画から離れたものの、当時の仲間たちやその周囲の人たちを巻き込んで、「ファミリー」と呼べるくらいのグループを作っていた。
僕が大学に入ってすぐの公演(6月)に、伊勢さんたちはやってきた。
カメラや三脚や、たくさんの撮影機材を持って。

伊勢さんたちが撮ってくださった僕らの公演を、あとで見せてもらった。
ちゃんとしたカメラで撮ったことがよく判る鮮明な映像。
先輩たちの演技が、また違った形で輝いているのが判った。
役者紹介のテロップに誤字があったことは、笑い話になったけれど (^0^;)

それからしばらくのあいだ、伊勢さんたちは劇団の公演に足を運んでくれた。
Iさんが大学卒業後に旗揚げした劇団Sには、主に装置作成としてお手伝いもしてくださった。

伊勢さん自身が役者として舞台に立ったこともあった。
くしくも、僕自身も役者としてお手伝いした公演での話である。
実は「伊勢」というハンドルネームは、その時の役名から取ったものなのだ。
それくらい、伊勢さんはこの芝居が印象に残ったのだと思う。

「もりま様」も博識だけれど、伊勢さんも本当にいろんなことを知っている。
特に映画とアニメーションについては造詣が深い。

ご近所さんということもあって、伊勢さんにはよく映画に連れて行ってもらった。
料金が安くなるレイトショーが多かった。
のちに奥さんとなられる「いくちゃん」を後部座席に追いやり(ごめんなさい!)、僕が助手席に座る。
伊勢さんの愛車・ソアラは後部座席が狭く、小柄な「いくちゃん」がその割を食ってしまうわけだ。

運転しながら、伊勢さんは今さっき見ていた映画の話をする。
たくさんの映画の話を交えながら。
意外な共通点がたくさん出てきて、驚きと喜びが幾度となく繰り返される楽しいひととき。
話に力が入りすぎて、必ずと言っていいくらい伊勢さんは帰り道を間違えた。
「いくちゃん」はいつも呆れていたけれど、そういう純粋なところが僕には魅力的だった。

お二人の結婚披露宴にも招いていただき、なおかつ二次会の幹事という大役まで任せていただいた。
「伊勢ファミリー」にはイベントの達人がたくさんいたので、さんざん助けてもらいつつ、楽しい二次会にすることができたと自負している。

寂しがり屋で、アイデアマンで、でも気がつくといじめられている伊勢さん。
かわいいお嬢さん「あーたん」に恵まれ、「子どもが二人いるみたい」と奥様に愚痴られて、でも伊勢さんはいつも朗らかだ。

「あーたん」がもっと大きくなったら、「いくちゃん」共々みんなで映画を観に行きましょうね。
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