本当に残念な結果になってしまいました。
警察への信頼が揺らぐ事件が多い中、
自らの生命を賭して職務にあたった「宮本邦彦」という巡査部長の名前を、
ここに記しておきます。
ひとつ気になるのは、宮本巡査が保護した女性の「その後」です。
線路に女性、はねられ重傷 救助の警官重体 自殺志願?保護しようと(産経新聞) - goo ニュース
この記事によれば、
無職女性(39)は自らの意志で線路内に再度侵入し、
「腰と両足首の骨を折る重傷を負った」とあります。
「精神科に通院していた」という記載もありました。
>女性は事故30分前の午後7時ごろにも踏切内に侵入。
>それを通行人に教えられた宮本巡査部長が連れ戻した。
>その際、女性は「死んだっていい」と大声をあげたという。
相当に錯乱していた様子が伺えます。
この混乱が一時的なものであるのか、
あるいは慢性的なものであるのかは判りません。
非常に身勝手な考えではありますが、
この女性にはどうか「二人分の命」を抱えて、
なんとか生きてほしいと思います。
そして、僕ら自身が考えなくてはいけないのは、
少なくとも自分が関われる範囲で、
自殺によって絶たれてしまう命を
どうやって減らしていけるか? ということです。
自殺する意志も含めて、
その人の「生き方」であると考えることも、
確かにできなくはありません。
でも、
自分が愛する人が自ら命を絶ってしまったとしたら、
僕はひどく悲しむはずです。
そんな思いは、できればしたくありません。
「僕が悲しむ」ということが、
その人の自殺を思いとどまらせる力の一部となってほしい。
人は、結局のところ、一人で死んでいくものかもしれません。
でも、愛すべき人に見守られて
この世を去りたいという「欲望」も、
やはり人間らしい思いではないでしょうか。
昨今では、死亡率の上位を「病気」が占めるようになっています。
大往生は、ある意味で夢なのかもしれません。
それでも、せめて僕の周りにいる(僕が関わることができる)人々には、
人生をまっとうしてほしいと思っています。
苦しいこと、つらいことも抱えて、
それでも生きていくことに「意味がある」のだと、
信じていたいのです。
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