テレビ局は、本気で曙が残ると信じていたんでしょうか? 決勝戦の“とってつけた”ぶりが、あまりに酷かったので、「あぁ、プロデューサーがやる気なくしているなぁ」と思いました。
スポーツにおけるトーナメントだと、時折「実質上の決勝戦」というような組み合わせになる場合があります。主催者側の意図には沿わない決勝戦になることだってあるでしょうよ。
だからといって、中継するテレビ局までふてくされちゃ駄目でしょ。「あーあ、こんな試合、決勝戦で見せたくないなぁ」とプロデューサーは思ったんでしょうけれど、延長の最終ラウンドしか放送しないってのはどういうこと? 子安慎悟(日本)とガオグライ・ゲーンノラシン(タイ)との試合では視聴率取れませんか? スポーツから偶然性を奪いたいわけですか。思った通りの試合を見せたいのなら、トーナメント制をやめるべきで、“華のない”(と主催者側が思っている)選手のせいにするのはお門違いというものです。
スターを育てる、ということは大事なことです。同じくらい大事なのは、次のスターも育てるということ。マッチメイク権を主催者が握っている以上、何らかの意図が働くことは当然でしょうし、それを否定する気もありません。
だからこそ、少なくとも「どうすれば観客は喜ぶのか」ということを本気になって考えてほしい。強ければスターになれるという単純なものではないことぐらい判っているけれども、少なくとも勝者のプライドを踏みにじるような放送の仕方はすべきではない。1dayトーナメントという過酷な条件を乗り越えて決勝にたどり着いた二人の格闘家に対して、僕は敬意を表します。たとえ彼らの試合が結果として凡戦に終わったとしても、それを端折って放送してしまうのであれば何の意味もない。
K-1に対する失望感は深まるばかり。次の東京ドーム、またしても愚行は繰り返されてしまうのでしょうか。
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