ドラフト当時に有望と目されていたアマチュア野球選手の大半に対しては、
なんらかの金銭的待遇が行われていたのではないかと、僕は思っています。
ですから、ここ最近の「裏金」騒動については、
「何をいまさら騒いでいるんだろう…」という感じですね。
マスコミ各社は、その手の情報を事前に入手していたのでしょう。
ただ、それをおおっぴらに公開してしまうと、
「各方面」に波風が立つから控えていただけなのだと思います。
じゃあ、なぜ今回はこのような「大事」になったのか。
これについては、理由がよく判りません。
ライオンズの政治力が弱まったからなのか。
「心ある人間」が突然現れたからなのか。
いずれにせよ、降って湧いたようなスキャンダルに乗じて、
「今までも、そのような噂はあった」というような形で、
いろんな情報が出てきているようです。
有力選手に資金援助をするということは、
つまり逆指名で入団してもらおうという
球団側の思惑があるということです。
ただし、いくらお金を積んだところで、
選手が見合った働きをするかどうかは運任せです。
こうした習慣を本気でなくしたいのであれば、
完全ウェーバー制への移行が最低条件でしょう。
FA 移行年数や移行時の金銭的保証などの問題はありますが、
それくらい徹底しないと、
結局は同じことの繰り返しになるように思えます。
あとは、門戸を完全に開いて、ドラフト制度を廃止する。
一流選手を取り揃えた金満球団と、
二流選手しか揃えられない貧乏球団との戦いを、
「おもしろい」と捉えられる観客が多いようであれば、
これが一番手っ取り早いでしょうね。
まさに「格差社会」じゃないですか。
個人的には前者が妥当だと思いますけれども、
結局のところは「なあなあ」で
現状維持になるんじゃないでしょうか。
そういう状況に観客が嫌気を覚えて、野球を見なくなり、
プロ野球全体の収益が低下して、
本当の意味での危機が訪れたときに、
初めて改革の道が拓けてくるのではないでしょうか。
なにせ、1億円プレーヤーを多数抱えられるだけの
「余裕」はあるわけですから、
少なくとも上層部は高をくくっているように見受けられます。
「お金を貰っていた」プレイヤーの現状を
もっとはっきりさせない限り、
進むことも退くことも無理なんじゃないでしょうか。
最新の画像もっと見る
最近の「スポーツ」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事